2015年6月20日土曜日

2015 山陰ツアー 4 ~足立美術館~

今回のツアーで、私が一番行きたかったのは、足立美術館▼でした。
日本画と素敵なお庭が有名なところです。
ここは交通の便があまり良くないので、一人で行くのは躊躇していました。
それが今回のツアーのコースに含まれていたので、参加を申し込んだのです。

足立美術館は安来市にあります。
ちょうど創立45周年のイベントが開かれていました。


足立美術館はこちらの像の足立全康(ぜんこう)さんという方が作られた私立美術館です。
足立さんはこの地で生まれ、不動産業などで成功されて、多くの美術品を集められ、71歳で美術館を開いたそうです。


ここにはたくさんの日本画が収集されていますが、中でも横山大観の絵画は見ものでした。
横山大観といえば、東京美術学校の第一期生として岡倉天心の薫陶を受けた方で、明治、大正、昭和を通して日本画壇をリードされた人です。

開館45周年記念の「ベストコレクション」には、私の大好きな上村松園の絵画があり、嬉しかったです。

こちらは「牡丹雪」。
余白の取り方が絶妙ですね。


お土産に買った絵葉書を写した写真なので、色がちょっと濃すぎますが、とても素敵です。

こちらは「待月」。
透けた夏着物の縫い目のところの色が変わっているなど、さすが女性ならではの絵だと思いました。
誰かを待ちわびている女性の横顔がいいですね。


他にも竹内栖鳳、川合玉堂、川端龍子、菱田春草などの名画がたくさんありました。

絵画にもまして素晴らしいのが広大な日本庭園でした。
アメリカやミシュランの庭園ガイドで、ずっと日本一の評価を得ているところだそうです。


自然の山々を借景として作られた枯山水です。
滝も作られていました。
石は岡山県から運ばれてきたものだそうです。


こちらの窓から見ると、ちょうど額縁のように見えました。


池もありました。
絵にかいたように美しいお庭でした。

これだけの広いお庭をきれいに保つのは大変なことでしょうが、専門の植木屋さんだけでなく、受付や学芸員さんなどすべてのスタッフの方が、お仕事の前に草むしりなどをしているそうです。
さすがですね。

お茶室の入り口です。
首からイヤホンガイドを下げています。
このイヤホン代もツアー料金に含まれていたので、良かったですね。


このお庭を見ながらお茶を飲むのが夢でした。

抹茶あずきラテというのをいただきました。
このときばかりは、ゆったりと一人の時間を楽しみました。


新館には、女性画家や、地元の画家さんたちの作品展がありましたが、どれも力作ぞろいでした。

午前中は足立美術館でゆっくりと過ごして、またバスに乗って次のところへ行きました。

(この項、続きます)








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