2008年8月27日水曜日
カモメ食堂
昨日は、DVDで「カモメ食堂」を借りてきて見たの。
というのも、今は1本が190円なんですもの。
この映画は日本人の女性監督による日本映画なんだけど、舞台がなんとフィンランドのヘルシンキなのよ。
そして出演しているのは、日本人の3人の女優さん以外はすべてフィンランド人という映画。
でもご心配ななく。言葉はほとんどが日本語だし、内容もすごく日本的なのよ。
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ストーリーは、ヘルシンキに日本食を出しているレストランを開いている小林聡美が主人公。
でもこのレストラン、全然お客さんが入らないの。
そこにひょんなことで知り合いになった片桐はいりと、もたいまさこがこのレストランでお手伝いをするようになるの。
この3人が登場した時点で、すでに映画の中身は分かったような気がするでしょ。
つまり何一つ大げさな事件は起こらないのだけど、ほのぼのとした日常が描かれ、きちんとした映画だということが。
地に足がついた生活、まっとうな食生活、優しい人間関係などが淡々と描かれているの。
私は昨年かしら、同じ監督、同じ出演者の「めがね」を見たのだけど、「カモメ食堂」は「めがね」と同じ視線、同じパターンの映画だと思うわ。
違いといえば、「カモメ食堂」では小林聡美が料理を作る立場の人間だったけれど、「めがね」のほうは、彼女は食べる立場、ということくらいかしら。
出演者はこの3人以外には、日本語を学んでいる大学生、おしゃべり好きな奥様たち、ちょっと怪しいけれどコーヒーを入れさせたら天才的という男性、旦那さんに嫌われてしまったアルコール中毒の中年女性・・・・なんだけど、すべてフィンランド人です。
それにこの映画の中でもフィンランドの港や、森や町が出てきて、とてもいい感じ。
もちろん、映画にケチをつけようと思えばたくさんあるのよ。
・小林聡美ももたいまさこも、何故あんなにフィンランド語が上手なのか?
・どうして小林聡美はあんなにたくさんのエプロンをもっているのか?
・旅行者である片桐はいりの服の数が多すぎないか?
・あのような素人感覚の料理で客に満足してもらえるのか?
・客が入らないのに、どうして外国で生活していけるのか?
などなど。
それにね、もっと下らないことにも気が行ってしまうの。
・小林聡美は丸顔のイメージがあるけれど、意外と痩せているのね。
・はいりさんがこんなに背が高いとは知らなかったわ。
・もたいまさこって、いくつくらいのなのかしら。私と同じくらいかな?
とかね。
でもね、このレストランの厨房に置いてあるステンレスの食器のきれいさや、お店のシンプルなインテリアなどを見ているだけでも、いいなぁ、と思うのよ。
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そういえばね、アフリカにいたとき、この映画でも出てくるのだけれど、「海苔」に対する偏見と言うのを味わったの。
海苔を見せた時、雇っていたメイドが、「マダム、それは何なのか? 食べ物なのか?」と真剣な表情で聞かれたことを思い出したわ。
寿司の海苔巻きは外国人にも人気があったけれど、おにぎりというのは、とっつきにくいものかもしれないわね。
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前にも書いたと思うけれど、私がアフリカに住んでいた時のお隣さんはフィンランド人夫妻だったの。だからフィンランドというと親しみが感じるの。
この映画はお店が繁盛するというハッピーエンドで終わるのだけど、見ていた私も幸せな人生のおすそわけをしてもらったみたいで、見終わった後はすがすがしかったわ。
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10 件のコメント:
かもめ食堂、わたしもヘルシンキに行く前に
見ていきたかったのですが、時間がありませんでした。現地で、日本人観光客はみんな、この食堂に行っているみたいですよ。同じホテルに泊まっている女の子たちがガイドブック指さして、相談しているのをロビーでみかけました。きっとこの映画をみたのでしょうね。
私は仕事であきらめましたが、機会があれば、また行きたい国です。フィンランドは、北欧三国の中で、いちばん生活がナチュラルで簡素というか質素な佇まだという印象です。なんだかとても物静かな人たちの国でした。
この前ヘルシンキに行った時も、なんだかやたらに日本人の若い女性が多かったのだけど、後で「カモメ食堂」で人気が出たからだと知りました。
私は行く前にこの映画をテレビで見たのですが、途中からぼんやりと見ていて、変わった映画だなと思ったのですが、舞台がヘルシンキだとは知りませんでした。
えー、カモメ食堂は実在するんですか!
これは群ようこさんの小説を映画化したものだと思っていましたけれど。
ヘルシンキは今頃は寒いでしょうね。たかぽんさんが8月で16度と書いていたところですよね。
私もフィンランド人はスウェーデン人よりも穏やかで親日的かなと思っていました。
この映画はあちらのマスコミでもかなり取り上げられたとか。
諏訪ッチさん、フィンランドだと知らずにカモメ食堂を見ていたんですか。もったいない。
最初のシーンでは、片桐はいりが「ムーミンの・・・・」という本を読んでいるシーンがあって、そこで小林聡美が日本語で彼女に話しかけるんですよ。
でもそんなに若い日本女性が多いとは、びっくり。
またヘルシンキに行く機会があったら、カモメ食堂に行ってみてくださいな。
カモメ食堂は見たいと思っていました。
としちゃんの評価点も及第のようですので
是非行きたいです。
フィンランド人は親日的なんですか?
フィランドには行ったことが無いのですが
北欧には憧れますね。
北欧は大昔に行ったんですけれど、物価が高くて、とくに外食するとすごく高かった記憶があります。今もユーロが高いしね。
でもフィンランドはのんびりしていていいところみたいですね。蘭さんのムードにも合うかも。
映画好きな娘が、どうしてもこれが欲しいとこの「かもめ食堂」を、見に行ったという、ブログを書いた野を思い出しました。
これです
http://blog.goo.ne.jp/tonton7262/d/20061211
かわいいでしょ・・!!
私がやっているNWはフィンランド発なのでこの映画は倶楽部で話題になっていました。
私は見てないのですが。。。
北欧には憧れがありますよね。
スキーウエアーも私が着てるのは北欧(笑)
すごく親近感があるの。
トントンのお嬢さんもご覧になったのね。
カモメ食堂はそういう映画通の人にもうける映画だと思うわ。私もこの映画は友人に教えてもらったのだけど、よかったわよ。
フィンランドってちょっと素朴だけど可愛いものがたくさんありそうね。
そうか、さとさんのようにNWをする人にとっては北欧は身近な存在なのね。ウェアもきっと素敵なものがたくさんあるでしょうね。
フィンランドでスキーができたら最高?
さとさんもご覧になって。行ってみたくなるかも。
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