先月も尾形光琳のことを取り上げましたけれど、今日もまた「江戸絵画」のお勉強会で、光琳さんの絵をたくさん見てきました。
いくつかご紹介しましょう。
尾形光琳といえば、絢爛豪華でデザインにすぐれた絵を描いた人、というイメージが強いのですけれど、水墨画もかなりのものだったのですね。
「竹虎図」
竹やぶにいる虎の表情がとてもユーモラスですよね。
竹と梅の屏風。
シンプルな構成ですっきりとしていますね。
でもやはりかきつばたの屏風絵が一番、豪華で有名ですね。
金、緑、青という色の組み合わせは、当時ではとても高価な絵の具だったそうです。
江戸時代には、「伊勢物語」や「源氏物語」が町衆の間で流行っていて、このかきつばたの絵を見ただけで在原業平の話の場面がすぐにイメージとして湧いて来たのでしょう。
光琳は素晴らしい絵を描くために、何回も何回もデッサンをしていて、花など本当にていねいに写実をしてたのです。彼は呉服屋さんの御曹司だったこともあり、彼の描いた絵は、着物の図案などからもたくさん学んでいたようです。
「四季草花図」
講師の先生からは面白い話も聞かせていただきました。
有名な「紅白梅図屏風」ですが、5年ほど前に、金色に見えるところは金箔を使っているのか、金泥なのかという論争があったそうです。なにせ300年も前の作品なので、なかなか判断ができないそうですが、美術研究家というのはただ見て美しいと感じることよりも、やはり原料が何であるかが気になるのでしょうね。いろんな機械を使って調査したそうですよ。
光琳は日用品というか工芸品にもたくさん絵を描いていましたが、これは乱れ箱です。
彼の弟は尾形乾山というのですが、光琳より5歳年下でした。
この人も芸術家で、絵画よりもお皿とか鉢などの作品を作っていた人人でした。兄弟での合作もあるそうです。
弟さんの作品です。
今、光琳の絵が見られるのは、東京国立博物館や根津美術館、京都国立美術館などあちこちにありますが、海外にもかなり流出しているようで、ニューヨークやワシントンの美術館でも光琳の絵が見られるそうです。
外国人の目にはどのように写るのでしょうね。
今日もド派手ピンク紬。
お尻が垂れていてまずいですね。
着方に問題があるのか、写し方が悪いのか、体型そのものが問題なんだろうな・・・・。
次回のお勉強会は伊藤若冲などの絵とお話の予定です。
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