市内にはミニバスが走っているそうですが、待っていても来る気配がなかったので、お城を目指して、てくてくと歩き出しました。
ちょっと大回りしてしまったようですが、長良川の支流である吉田川に沿って歩いていくと、向こう側の小高い山の上に小さなお城が見えました。
あれが郡上八幡城ですね。
この川に架かる「新橋」という橋は、高さが13メートルあるそうですが、夏は、子供たちがここから飛び降りて遊ぶ姿がテレビで放映されて、有名になりました。
郡上八幡というと、「郡上踊り」が有名ですね。
街角に、こんな像が立っていました。
郡上八幡博覧館▼の中に入ると、お姉さんが郡上踊りの説明をしていました。
郡上踊りというのは、江戸時代の初め、初代藩主の遠藤氏が、領民の融和を図るために、郡上各地で踊られていた盆踊りを集めて奨励したそうで、400年以上の歴史があるそうです。
お姉さんたちの郡上踊りのデモンストレーションです。
こういう振りはよくあり、簡単ですが、
こういうポーズもあり、かなり激しい動きの踊りでした。
足を蹴飛ばしたり、つんのめったり、結構体力が必要だと思いました。
踊りの曲は10種類あり、それぞれ振付が違うそうです。
その踊りを、夏の夜中じゅう、ずーっと踊るのだそうです。
曲は、かわさき、春駒、猫の子、げんげんばらばら・・・などという名前がついていました。
こちらは踊りのイラストです。
私たちも一緒に踊りの練習をしました。
郡上八幡で、もう一つ有名なのは、「食品サンプル」の発祥の地だということです。
食品サンプル作りを体験できるお店は、町のあちこちにありました。
さらに、郡上八幡は「シルクスクリーン」の発祥の地としても有名なんだとか。
これは木製版画技術を原点としているそうです。
へー、知らないことが多いですね。
郡上八幡の観光名所としては、まずはこちらの「宗祇水」。
高名な連歌師である飯尾宗祇という人が、この泉のほとりで歌を歌っていたのが始まりなのだそうです。
日本百名水の第1番目として選ばれました。
ただし、今では水が枯れかかっているとのことでした。
町のあちこちには、水のある風景がありました。
「やなか水のこみち」は、八幡にちなみ、石が8万個敷き詰められているそうです。
なかなか風情のあるところでした。
右の角にある「おもだかや民芸館」はかなり古い建物でした。
時代劇に出てきそうなところですね。
「いがわ小径」。
水路には鯉やイワナなども泳いでいて、ノスタルジックな散策が楽しめるところです。
岐阜と言えば、美濃紙も有名ですね。
こちらのお店で紙製品のお土産を調達しました。
実は、「郡上紬」の特約店「たにざわ」▼に行きたかったのですが、ちょうど連休の後だったので、代休で店は閉まっていてとても残念でした。
しかたなく、郡上八幡博覧館で展示品を見て我慢しました。
光沢のある美しい紬でした。
こちらはもうお亡くなりになった人間国宝・宗廣力三さんです。
郡上八幡の町を地図を片手に歩きましたが、カンカン照りで、さすがに歩き疲れました。
数時間滞在しましたが、その間に口にしたのは、長良川鉄道のプレゼントのこのサイダーと、抹茶のミニ・アイスクリームだけ。
あちこち歩き回って、市内の古いものをたっぷりと見学してきました。
こちらは郡上八幡緒旧庁舎記念館です。
この辺りは京都などと違って、あまり観光ずれしていないというか、地元の方もあまりおしゃべりではないようで、ちょっと残念な感じがしました。
それでも歴史を感じさせる古いお蔵なども見ることができて、都会の喧騒を忘れることができました。
こちらの安養寺の水車も珍しいものでした。
郡上八幡は、観光に力を入れていると思いますが、観光客向けのお土産屋さんよりも、「新町」という地元の人が利用するお店の方が、面白そうな雰囲気でした。ただし、連休後のため、お店があまり開いていなくて、残念でした。
もう少しゆっくりしていたかったのですが、お店はあまり開いていないし、暑さに負けて、また長良川鉄道に1時間半乗り、JRに乗り換えて名古屋に戻ったのでした。
名古屋から往復4時間以上もかけて行って、いったい何をしてきたのか、と思う方もいらっしゃるでしょうが、日本にもまだまだこのようなのんびりとした地域が存在するのだ、と体感できただけでも、良かったと思いました。
*****
この日の装い。
博覧館に大きな鏡があったのでそこで写したのですが、暗いのではっきりしていませんね。
着物は1日目と同じ。
帯は1日目の裏面を出してみました。
ウールのチェックです。
まるで感じが違って見えるのが面白いですね。
(この項、続きます)
2 件のコメント:
としちゃん、郡上八幡がこんなに魅力的なところだとは知りませんでした。私も行ってみたいと思いました。郡上紬のタニザワさん、リンク先を見たら綺麗な色の郡上紬があるのですね。おまけに今週末はバーゲンとか・・・なかなか魅力的です。
kimono熱さん、実は郡上八幡にはもう一軒、呉服屋さんがあったのですが、郡上紬はたにざわでしか扱っていないそうで、残念でした。実際に手に取って触れてみたかったのですが。
そのうち、どこかのデパートで岐阜展などあれば、行ってみたいと思います。
kimono熱さんも、ご実家に帰られるときに、ちょっと足を延ばしてみてはいかがでしょう?
コメントを投稿