2010年9月11日土曜日

女医さんの帯

京都のさとさんから、お知り合いの女医さんが使っていたという着物や帯をたくさん送っていただきました。

素敵なものばかりでしたけれど、私にはとうてい着こなせないような豪華なものもありました。

砂色をした帯もとても素敵だったのですけれど、手の込んだ刺繍があるのでずっしりと重さがあるし、女医さんもお気に入りだったのでしょう、何回も使用されたようで折り目がきつくついていて、これはどうしよう、と悩んでいた帯でした。

帯を作った人や、女医さんには申し訳なかったのですが、地の部分(体に巻くところ)はカットして、きれいな刺繍のある所だけ切り取り、周りをかがって、こんなふうに変身させてみました。


こちらは体に巻いたときにちょうど正面になるところで、半分に折って巻く部分です。ちょっとした小物を置くのにいいでしょ。


こちらは背中のお太鼓になる部分です。
(黒い入れ物は、焼酎を入れるとおいしく飲めるという陶器で、娘の婿さんになる人から「父の日」プレゼントされたもの。)

帯の刺繍を裏から見ると、何本もの糸が横に渡っていて、とても手の込んだ刺繍です。
薄黄緑と朱色、銀色の王朝風の模様が織り込んであります。

帯としては使えませんでしたが、女医さんの思い出の詰まった帯をこんなふうに利用させてもらいました。

お裁縫が上手な人なら、もっと手の込んだものに作り変えるのでしょうけれど、不器用な私はここまでしかできませんでしたが、大事に使わせてもらおうと思っています。

6 件のコメント:

さと さんのコメント...

素敵な敷物に変身ですね。
としちゃんのセンスで古い帯も生かされてきっと喜んでると思うわ。

いらないものは処分してって預かりましたのでこうして使っていただけるのは凄く嬉しいです。
ありがとう!

そうそう焼酎の入れ物、これって味が良くなるんですってね。
興味あるなぁ(笑)
ホントにいいお婿さんね。

マサ さんのコメント...

まぁ、ゴージャスなレース編みみたいです。
帯だったとは、誰も気づかないんじゃないかしら。お花もさりげなく活けてあって、家中としちゃんのセンスに溢れているんでしょうね。

おおしまとしこ さんのコメント...

さとさんからそう言われると、安心しました。切っているときにも、悪いことしたかなと思っていましたが、こういう形になって生かすのもいいかもしれませんね。
あの黒いもの、焼酎の味がおいしくなるというのが売りなんだそうですけれど、どうかしらね。私は焼酎の味はあまり分からないの。
焼酎の瓶から入れ替えるのが、けっこう重くて大変です。(笑)

おおしまとしこ さんのコメント...

マサさん、そうですか、レース編みみたいに見えるのね。銀の糸が織られいるので、ゴージャスですよ。前に真蘭さんがお母様の帯を変身させていたのを思い出して真似してみたの。

真蘭 さんのコメント...

帯って鋏入れるのに勇気が要りますでしょ。
それに固いので裏地を解いたり、でも、そんな作業中に「この帯、どんな場面で締めたのかしら、とか、どんな着物に合わせたのかしら」と想像するのも楽しいしですね。

帯が再生してこんなに素敵に活躍するんですもの、女医さんも、さとさんも、喜んでくださるわ。
お部屋の雰囲気、素敵な演出、としちゃんの
センスに拍手。(^-^)

おおしまとしこ さんのコメント...

真蘭さん、そうなんです、最初にハサミを入れた時、ほんとうにこれでよかったのかしら、とドキドキしました。でも真蘭さんのテーブルライナーがすてきだったので、真似をしてみたの。
実は、帯の「手」のところ、砂色の生地がかなり汚れていて、きっとこれはお気に入りの帯で、何回も締めたのだろうなと思うと、ジーンときましたよ。