2024年11月18日月曜日

「江島生島」一人噺@吉原

もうだいぶ前になってしまいましたが、かの吉原で、すてきな江戸人情噺を聞いてきました。

かつては「劇団四季」の女優さんであり、現在では舞台やテレビ、声優さんとしても活躍されている駒塚由衣さんの一人芝居噺でした。生粋の江戸っ子です。

江戸紫というのでしょうか、艶やかな振り袖がとても素敵でした。

お話は、江戸時代の奥女中の絵島と、歌舞伎役者の生島の恋物語。実話を元にしたお話ですが、かなりアレンジされていて、面白いストーリーになっていました。

色っぽいお話でしたので、聞いているだけでドキドキしてしまいました。

すごい熱演でした!それにしても駒塚さん、何人の登場人物を演じたのでしょうか。迫力がありました。

会場は吉原の桜鍋別館で、有名な建築家が建てたという由緒ある建物の大広間でした。

独演が終わった後に、駒塚さんを囲んで記念撮影。


私たちも一緒に並んで写していただきました。
女優さんのポーズを真似してみました。


豪華な振り袖をご覧ください。


会場に到着する前に、近くにある吉原神社にお参りにいってみました。かつて吉原に遊郭があったころの遊女たちを慰霊する神社です。弁財天が祀られています。


現在、神社の周囲はマンションに変身してしまい、なかなか当時の面影はありません。それでも若い女性と遊べるようなお店も何軒かありました。

「花吉原名残碑」がありました。昭和35年にこの地域の有志によって建てられたものだそうです。

吉原はもともとは日本橋人形町あたりにあり、かつては葦(よし)の生い茂る湿地を埋め立てて作られた遊郭です。
「明暦の大火」により、吉原は現在の地に移転して、ここは「新吉原」とよばれるようになりました。
江戸時代は遊興地として栄え、江戸文化の花となりました。
しかし昭和35年の売春防止法によって吉原は廃止されました。

江戸人情噺を堪能し、また吉原神社のお参りができて、江戸時代にタイムスリップしたような日でした。

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この日の装い。

11月とはいえ、まだまだ気温が高い日でしたので、型染めの木綿着物にしました。
木綿とはいえ、かなり厚手の生地なので夏には汗だくになるので、秋ならちょうど良いのですが、まさか11月に着られるとは。


帯は頂きもの。締めやすくて重宝しています。