2008年7月13日日曜日
私の京都4
蘆山寺
蘆山寺(ろざんじ)というのは、天台宗のお寺さんなんだそうです。
938年に京都の北のほうにある船岡山の麓にできたらしいの。
これがその蘆山寺の概観よ。
なかなかいいところでしょ。
その後、何十年か過ぎたときに、紫式部のおじいさんがここに住んだということになっているの。
紫式部は、ここで一生のうちの大部分をすごしたらしいわ。
夫である藤原宣孝とともに住んで、娘の賢子(かたこ)をここで育てたらしいわ。
そして、源氏物語を執筆したのも、この邸宅で、と言われているのよ。
でも今の本堂は江戸時代に火事にあって焼けてしまったので、寛政年間(今から310年ほど前)に改築されたもののようです。
蘆山寺には、こういうものが掲げられているの。
この場所は、今の京都御所の近く。
京都府立大学病院のすぐ裏になるのかしら。
高級住宅街らしいところでした。
蘆山寺は、紫式部の邸宅という関連から、そのお庭は「源氏庭」と呼ばれていて、桔梗がきれいに咲いていました。
桔梗の脇には、「ここが紫式部のおうちだった」という石碑もありました。
考古学者の角田文衛先生が考証されたそうです。
下の桔梗の写真は、パンフレットからいただきました。
こういう角度で写すときれいなんだけど、一般のお客さんはお庭には出られないので、お堂の中から写すことになるわけ。
こちらは秋の風景。
もみじがきれいね。やはりパンフレットからいただきました。
蘆山寺というのは、節分でも有名なお寺なんですって。これもパンフレットからスキャンしたもの。
赤鬼や緑鬼などの三匹の鬼(人間の3つの煩悩を表しているそうよ)がいて、この鬼を追い払うことによって開運を願うんですって。
蘆山寺では、ちょうど源氏物語の押し絵展覧会というのが開催されていたの。
54帖を押し絵(和布で立体的に作ったもの)にしてあるのだけれど、こういう手芸に全精力を傾ける人は本当に素晴らしいと思うわ。構図や布のあしらいなど、とても工夫されていたわ。
こういう細かい手仕事は、絶対に好きじゃなければ、完成できないと思うの。
奈良も暑かったけれど、京都も暑かったのよ。
この空を見て。真夏の空よね。
松もきれいでしょ。
あまりに暑かったので、隣にある京都御所の中の梨木(なしのき)神社にいきました。
ここは湧き水がでているので、近くの人はみんなお水を汲みに来るところらしいの。
「お一人様5リットルまで」という注意書きがあったけれど、2リットルボトルで6本くらい汲んでいた人もいたわ。
私も500ミリリットルのお茶の空きボトルに水を入れました。
冷たくて、おいしかったわ。
今回の源氏物語関連のツアーはここまで。
私の京都旅行は、観光バスで行くように、一日に何箇所も見学はしないの。
気に入ったテーマのところだけを、ちょっとずつ出かけていくツアーです。
でも本当に面白い発見があります。
嵯峨野にも足を伸ばしたかったのだけど、時間が足りないのと、暑いときに炎天下は歩きたくなかったので、今回は屋根のある場所を選んで行ったのだけど、それが正解でした。
あちこちと車で案内をしてくれたSさん、本当にありがとう。
私一人だったら、きっと日照りになってくたばっていたわ。
夏はちょいとお休みだけど、また秋になったら是非、源氏物語の旅を続けたいわ。
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4 件のコメント:
本当に暑い日でしたね。
歩き回らなくて良かったね、今回は。
倒れてました(笑)梨の木神社の水は冷たくておいしかったわね。救われた感じね。
さて19日は廬山寺へ撮影会です。キキョウは全てお日様に向かって咲いてるから境内からは後姿しか撮れないのです。
あぁまた頭が痛いわ(笑)
私は時間がないのでササッと撮って大急ぎで店に帰り仕事します。
あの日に行けてよかったです!
少し涼しくなってからまた続きの源氏ツアー再開しましょう。
お疲れさまでした。
そうね、ここのお寺を写真教室用に撮影するのは難しそう。誰が写しても観光写真になってしまうかも。でもさとさんなら、きっと素敵な写真が取れるわよ。また後で拝見させてくださいね。
19日があまり暑くないと良いけれどね。
では、東京でお待ちしていますね。
としちゃん
さとさんのコメントにも書きましたけど
梨の木神社の前に夫の実家が有るんですよ。
誰も住んでいないので残念ですけど
木の格子戸で、結構気に入っているの。
でも、伯父は亡くなり、奥さんも病気で、
奥さんの実家が管理しているので中には入れないわ。
京都は秋が良いでしょうね。
源氏ツアーが楽しみですね。
蘭さん、そうなんですってね。びっくりしました。あのあたりは高級住宅地でしゃれたおうちがありましたね。無人になっているなんて、もったいないですね。
今週はいよいよ祇園祭もまっさかりですね。
研究室に京都出身の学生がいるんですけど、3日間はお祭りを見るために帰省する予定だと言っていました。京都の人にとっては、見過ごせないお祭りなんでしょうね。
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