2008年7月13日日曜日
私の京都3
平安京創生館
ここは京都市民が学習をしたり、集会をしたりする「京都アスニー」という、京都市生涯学習総合センターの中にあるの。
安い料金で源氏物語のお勉強もできるらしいので、京都市民というのは幸せだなと思うわ。
名前のとおり、平安時代のことが分かる資料がたくさん展示してあるの。
子どもでも楽しめるようなクイズもあったわよ。
場所はこちら。
二条城の裏辺りになるのかしら。
ここの一番の目玉は、1000分の一の縮尺で作られた平安京の復元模型。
ちょうど、1994年が、今から1200年前に平安京が作られた年にあたるので、それを記念して作られたんですって。
そういえば、「鳴くよピーピー平安京 794年」といって、日本史の時間に暗記したわね。
平安京は当時は10万人しか人口がいなくて、右京(西側)はほとんど田んぼだったらしいわ。
ここは撮影禁止だったので、パンフレットからスキャンしたのだけど、実物はかなり大きいわよ。
写真の上のほうが、北になり、右側が東になります。
学芸員さんが、当時の建物の説明や、自然環境を丁寧に教えてくれるの。
私にとって、一番の驚きだったのは、平安京ができた当初は、御所というのは今の場所ではなかったんですって。今よりもっと西に位置していたらしいわ。
そしてその御所はこのアスニーのある場所だった、というのがすごいじゃない?
私が源氏物語ツアーをするために東京から来たと話すと、学芸員さんは「六條院のあったと想像されるところはこのあたり」とか、「空蝉と出会ったのはこのあたり」と説明してくれるのよ。
また、源氏物語の後半である宇治十帖がどうして宇治を舞台にしていたかというのは、藤原道長の別荘が宇治にあった(宇治の平等院)ので、彼に雇われていた形になる紫式部は、宇治を舞台にして物語を作ったのではないか、というの。
なーるほどね。それはおもしろいわ。
こちらは御所の中の「豊楽殿」という建物の模型。20分の一だそうです。
集会場として使われていたのかどうか分からないけれど、屋根に対して柱がほとんどなかったのが、不思議。
京都の文化的価値は、こういうところにお金をかけた、ということだと思うのよね。
記憶に間違いがなければ、20億円かかったとか?
模型を作ったりするのは、きっと専門家の意見を取り入れながら、一つ一つが手作業で行われたと思うの。
本当に大変な作業だったと思うんだけど、でも今から1200年前には、その実物を作っていたわけよね。
建築技術だって、土木技術だって、今のようなIT知識も何もない時代に、どうやってこの広い都市を作り上げたのかしらね。
帝の権力が大きかったのか、あるいは仏教思想の影響なのか分からないものだけど、すごいものだと思ったわ。
学校で習う日本史は単なる年号の暗記で終わることが多いのだけど、こういった模型を見たり、生活用品の展示を見たりすると、平安京が具体性を持ってくるのよね。
私も当時の姫君とまではいかなくても、下女くらいの気分になって、平安時代にワープできたのよ。
私の京都4へ続く
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6 件のコメント:
こここそ全然知らなかったわ。
無料で公開しているのです。京都人はぜひ行って平安京の出来た当初と今の京都を比べると面白いですよね。
ホント勉強になりました。
道が84mほどもあったなんて信じられません(笑)
しかし山や川は昔と同じなのね。
そうね、こういう学習するところがあるので、京都の人にはもっと利用してもらうといいかもね。
なんだか小学生の社会科見学みたいで、さとさんを振り回してしまったみたいですけれど、あの模型はよかったわね。
そういえば、去年京都へいったついでに、宇治平等院へ寄ったの。駅から歩く途中、源氏物語の立て看板を見ましたね。何が書いてあったのか、覚えてないのだけど。
平等院は改修中で、景観はいまひとつだった。
平等院の近くの、「仲村藤吉」で食べた「抹茶ゼリー」が、一番思い出深いの(笑)あまりに量が多くて、食べ切れなかったから(苦笑)
私も数年前に宇治の平等院に行ったけど、やはり修復中でした。その時は、源氏宇治ミュージアムというところに行ったの。その時は、8月のお盆の頃でやはり暑かったです!
旅の思い出というと、どこへ行ったというよりも、何を食べたか、という記憶のほうが強いわね。食べきれないほどの抹茶ゼリーというの、いいなぁ。
今回の記憶は、黒いわらびもち!
としちゃん、姪のおすすめはマサさんが食べ切れなかった藤吉の甘いものよ。
京都駅に出来たのでね。でも土曜日だったから多分ここもずい分待たされただろうけどね(笑)
まあ、マサさんが宇治で召し上がった抹茶ゼリーが京都駅まで進出したんですね。でも土曜日の午後3時というのは、魔の時間かもしれないですね。今度は平日の午前中にでも、新幹線が京都についてすぐにでも行ってみますわ。また行く目的ができたわ!
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