7月29日、旅先のホテルでも、いつものように朝5時には目が覚めてしまいます。
しばらくして、お散歩に出かけることにしました。
お散歩の目的は、ちょうど今、蓮の花が美しいという東本願寺。
ここは3月にも来ているので、裏道を通って出かけます。
お寺のお堀には、朝の光を浴びて、ピンク色の美しい蓮が見事に咲いていました。
もっとたくさんの蓮の花はこちら。
東本願寺からは京都タワーがよく見えます。
さ来年は親鸞上人が亡くなって750年だそうで、御影堂は修復工事中。大きなクレーンが立っていました。
阿弥陀堂というところで朝の法話というのをしていたので、信者さんに交じって私も畳に正座して、お坊さんのお話を聞くことにしました。
この日のお話は「出会い」についてでした。
このお坊さんは岐阜出身の方で、中学だか高校だかのとき、学校に地元出身の中村久子さんという方が講演にいらっしゃって、そのお話を聞いてから人生が変わったそうです。
中村久子さんという方は、子供の頃、凍傷のために両手両足を切断されてしまい、その後は見世物小屋で「だるまさん」と呼ばれながらも料理や裁縫、すべての家事をこなし、子育てもされた方だとか。包丁などは口にくわえて、料理をしたそうです。そして真宗に入門されて信仰生活を送ったそうです。
このお坊さん(もともと片耳が聞こえないそうですが)は、その中村久子さんのお話に心を打たれて、宗教の世界に足を踏み入れたということでした。
中村久子さんのことは、私もなんとなく聞いたことがありましたが、後で調べてみると、この方は日本のヘレンケラーとも言われるくらいの方で、素晴らしい人生を送ったそうです。
何の気なしに出かけたお寺さんでしたが、私もその話に聞き入ってしまいました。
その後、時間があったので、今度は西本願寺まで行ってみました。
東西の本願寺の違いがよく分からないのですが、ここでも親鸞上人750年記念(?)というのが目標のようです。
ここには大きなイチョウの木がありました。こんな大きなのを見たのは初めてです。
東西の本願寺をお参りして、ホテルに戻りました。
その後、通勤前の日々是写真日和さんが、ホテルのロビーに立ち寄ってくださいました。
お若いのに、お寺さんの行事などのことをとてもよくご存知の方です。
不思議なご縁で知り合うことができたので、なんとなく朝の法話で聞いた「出会い」という言葉を思い出してしまいました。
日々是写真日和さんは、毎日、京都の日常風景をたくさんブログにアップしている方で、おかげで京都にいなくても、京都の景色を思い出すことができるのです。
こういうご縁は大切にしていきたいですね。
8 件のコメント:
こんばんは。毎日自分が見ている風景をこうやって見せて頂くのは不思議な感じです。ありがとうございます。
朝の法話、私も聞きたかったです。出会いやご縁の有難さや不思議さは常々感じています。これからも大切にして行きたいと思っています。
明日は東寺の精霊迎が早朝にあります。6時半の出発ですので、5時には起きて、開門と同時に東寺に入ります。既にお盆休みにはなっていますが、これでお盆が始まります。その後は妻の実家に帰省する予定ですので、明日は長い長い一日になりそうです。
まぁ、日々是写真日和さんに喜んでいただいて、私も嬉しいですわ。
精霊迎というのがあって、お盆が正式に始まるのでしょうか。私は子供の頃、庭で「迎え火」を焚いて、ご先祖様をお迎えするという行事をしていましたね。
みなさんで気をつけて帰省されてくださいね。
中村久子さんのHPを見ましたが、絶句するほどの壮絶な生涯ですね。それでも人生に絶望しなかった強さに、胸を打たれます。
それにしても、左足の甲に始まった凍傷(霜焼け)が左足に移り、最終的には両手足を切断するハメになるとは。私も子供のころは霜焼けに手足がやられたものですが、悪条件が重なったのでしょうか。
今の時代なら、両手足切断の前で食い止められたかもしれませんね。
マサさん、そうなの、中村久子さんってほんとうにすごい方です。子供のころに、なんとなく聞いたことがある方でしたが、こういう人に直接お目にかかったら、やはりいろいろと感動があるでしょうね。
この日は朝からよいお話を聞けたので、それだけで京都に来た甲斐があったと思いましたよ。
サイトを見て来ました。
こんな素晴らしい女性が日本にいらしたのですね。
手足がないと云う事だけでなく、人間としても素晴らしい。
苦労をしても、それを良い方向に昇華出来なければ意味がないですものね。
良い事を教わりました。
イチョウの木、遠目ではなんの木か判らないでしょうね。
お寺の清涼な空気が伝わって来ます。
史子さん、中村久子さんの人生もすごいと思いましたが、そのお話を聞いて、仏教の道へ入ってしまったお坊さんもすごいと思いましたね。
こういう朝の法話を毎日聞ききに来る人も多いそうです。お寺さんが自分の生活の中に入っているのですよね。
イチョウはぼわぼわで、何の木か分かりませんでしたが、札があったのでようやくイチョウと気づいた次第。
としちゃん毎日バタバタですっかりコメント遅くなりました。
朝の説法で貴重なお話を聞けると言うのもご縁ですね。
中村久子さんの壮絶な人生を思うと日頃の悩みや苦労なんてたかが知れてますね・・・
いいお話を教えていただいてありがとう。
さとさん、お店のリフォームや介護でお忙しいでしょ。
朝早くからいいお話を聞けると、その日一日が充実した気分になれますね。
ほんと、ご縁って不思議だなと思いますよ。
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