先日、世田谷で開かれた「新内おもしろライブ ~ちょっと江戸まで~」を書いてみますね。
多分、新内をちゃんと聞いたことがある人って、少ないと思うんですよね。それで、ちょっとだけご紹介。
このライブの講師兼演奏は新内の富士松延千代さんという、美しいお姉様。いや、姐さんといったほうがお似合いかしら。
こちらが延千代さんのホームページです。
延千代さんは、三味線片手に新内を唄ったり、パソコンのパワーポイントでお江戸のクイズを出したりして、江戸時代のことをとっても分かりやすく、楽しく解説してくれました。
こちらは演奏会の前に、会場である呉服屋さんのお店の前で、三味線を弾く延千代さん。
このお店の2階で、新内のお稽古をしているそうです。
お江戸のクイズにはこんなのもありましたよ。みなさん、お分かりかしら?
・お稲荷さんと太巻きがセットになっているお寿司のことを、どうして「助六寿司」と呼ぶのでしょう?
・江戸っ子に一番、人気のあった動物は、「猿、鶴、らくだ」の中のどれ?
こんなクイズを出しながら、江戸の町を紹介してくれました。
先日、「江戸しぐさ」でお勉強した町人たちのことが思い出されました。
その後は新内のライブ。
新内って、私もよく知らなかったのだけれど、吉原で花魁がお客さんの相手をする時、新内流しという三味線弾きが来て、そこで歌った情緒ある歌のことらしいのです。花魁たちの一夜限りの悲しみや、相手を待つことの辛さなどを歌ったものでした。
今回は、安珍清姫(そう、この前、雷蔵さんの映画で見ましたね)の歌でした。
パワポで歌詞が画面に出るので、ストーリーも良くわかります。
延千代さんは、清姫の可愛らしい声になったり、龍の怖ろしい声を出したり、船頭さんの役になったり、熱演でした。
切々と歌う延千代さん。
なんと、三味線に合わせて、みんなで野球拳までやってしまいました。
こういうお座敷芸って、普通じゃできないですよね。
「野球するなら、こういうふうにしやさんせ~」というあの、歌です。
最後は「よよいの、よい」と言ってじゃんけんをするの。
他愛のない遊びだけど、楽しかったわ。
他にも延千代さんはちょっと色っぽい都々逸を歌ったり、「梅は咲いたか」や「やっこさん」という端唄をみんなで歌ったり、楽しいひと時でした。
お江戸の若旦那もこんなふうにして、ひと時を過ごしたのかしらね。
このライブ、なんと入場料は1,000円だったのです。破格の安さですよね。
すっかり江戸情緒に浸った「お江戸ライブ」でした。
紹介していただいた真蘭さん、どうもありがとう。
8 件のコメント:
まあ~なんて「粋な世界」!延千代お姉さんも綺麗な方ですが、としちゃんの着物姿の写真もとっても素敵でしたよ。今度是非正面を♪
江戸クイズも楽しそう。何年か前まではNHKの「お江戸でござる」で杉浦日名子さんでしたっけ?あの方の解説が楽しくて見ていたけど、今はありませんね~。正解が気になるぞい。あっ、それと新内と都々逸ってどっちも色っぽい歌とひとくくりしてました。
またひとつマメ知識ありがとう。それにしても私も着物きたい!いちおう「ハクビ着物着付け1級」もってマス。すっかりさびてると思うけど・・・(汗)ちんとんしゃん?
なるほど。新内とはそういう歌だったのですか。
芸者さんを呼んでのお座敷遊びなんて、今まで2回しかありませんね。
こういう遊びは段階の世代以下では遊べないですよ。
なんだか伝統芸の見学会になってしまう。
(苦笑)
ひょっこりさん、ハクビ着付け1級なんてすごいじゃないですか! かなり費用をかけたでしょう。私なんぞケチなものですから、本とユーチューブで研究しましたよ。
杉浦日向子さんは素敵な方でしたが、お亡くなりになったみたいですね。
クイズの答え、気になるでしょ?
「助六寿司」というのは、お稲荷さん(揚げ)と太巻き(巻き)が入っていますよね。その揚げ+巻き=揚巻 というのは、実は助六さんの彼女(花魁)の名前なんだそうです。それで、助六寿司というそうですよ。
動物クイズは「おめでたい」というのがヒントですよ。
諏訪ッチさん、えー、お座敷遊びを2回もしたことがあるなんて、さすがですね! どんな気分でした?
そのライブにも諏訪ッチさんのようなおじさま(!)が数人、来ていましたよ。でも若いカップルもいて、みんな楽しんでいました。
ちょっとのご無沙汰してました~。
世の中って、知らないことだらけですねー。
新内ですか。へぇぇぇ。
実はこの週末、東京に行っていたのですが、日本橋三越で、江戸の物産展をやっていました。
食べ物やら工芸品など、江戸で作られたものがたくさん売ってましたが、どれもこれも目新しくておもしろかったです。
おいしかったですし。笑
shiollyさん、こんにちは。
そうですか、東京に来ていらっしゃったんですね。日本橋三越は江戸時代からあるお店ですけれど、昔は三井越後屋といって伊勢松坂から出てきた呉服屋さんだったんですよ。
江戸前の食べ物もおいしいものがたくさんありますよね。
そうそう、月末にはまた京都へお邪魔させていただきますね。北野の踊りを見に行きますよ。
へぇ~、助六寿司って、花魁のダンナの名前なの。ずいぶん持って回ったネーミングで、とっても思いつかないわ。
動物は、鶴かなぁ~?JALを思い出すと、おめでたい気はしなくなるのだけど(笑)
野球拳って、負け方が一枚一枚脱いでいくのよねぇ?まさか、そこまではしないか(汗)
延千代さんはホントに粋で色っぽい方ですね。でも、としちゃんも負けてはいないですよ。
マサさん、鶴は残念ながら、ブブーです。
答えは「らくだ」。ラクダの首の部分が鶴に似ていて、こぶの部分が亀に似ているので、とてもおめでたい動物ということで、江戸っ子には人気があったそうよ。
野球拳はさすがに脱ぎませんでしたけどね。誰が考えたのでしょうね。「アウト、セーフ、ちょちょいのちょい」でじゃんけんをして、終わりでした。
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