2011年5月15日日曜日

洗濯おばさんの洗濯考

私は家事の中では洗濯関係が一番好きかしら。

料理や掃除に比べると、洗濯はあまり好きでない人の方が多いようですけれど、私は洗ったりアイロンをかけたりするのは苦にしないタイプですね。

家族からは「洗濯おばさん」と呼ばれているくらいなのです。

ところが衣類の中には自分で洗えないものがあって、クリーニング屋さんに持っていくのは面倒だし、結構いい値段がするのでなんとかならないかと思っていました。

特に最近はリサイクル着物をよく買うようになって、1枚1000円程度で手に入れた着物は、洗濯代だけで数千円もかけられないじゃないですか。
着物専門のクリーニング(着物をそのまま丸ごと洗うにしても、ほどいてから洗うにしても)というのは、今の時代では信じられないほど高いのですよ。

大昔、母が庭にハンモックのようにして板を張り、そこにほどいて洗った着物を干していた記憶がかすかにあるのですが、そういった「洗い張り」は昔は各家庭でやっていたのでしょうけれど、今は専門家に頼むより方法がないみたいなのよね。
でもそれは記憶にあるだけで、いったい母がどんな洗剤を使っていたかとか、どんな方法でやっていたかはまるで覚えてはいないのですが。ただ、乾いた後に板からぺりっとはがしたのは、覚えているわ。あの布をまた縫い直していたのでしょうね。


先日、友人からクリーニング屋さんでも使っていて、ドライクリーニングの代わりになるという洗剤を少しだけ分けてもらいました。

彼女はセーターでもジャケットでもその洗剤で洗うそうで、シミや汚れもきれいに取れたことがある、というのです。

私は袷の着物(裏がついている着物)は無理でも、単衣の着物(裏のない1枚仕立ての着物)や浴衣くらいは自分で洗ってみたいと思っていたので、その洗剤をありがたく受け取ってきました。

能書きによると、絶対に撹拌してはいけないそうで、また脱水は5秒でいいのだとか。

そういう方法でいいのか、ちょっと不安になりましたが、インターネットで検索してみると、

・水を使う。
・洗わないで、水に漬けておくだけ。
・すすぎも漬けておくだけ。
・脱水は5秒。

というのが基本だと書いてあるので、ものは試しにいろいろと洗ってみることにしました。


洗剤はポマード状のどろっとしたものです。

洗濯機の中に30リットルの水を入れて、そこにスプーン1杯ほどの洗剤を入れるのが正式なやりかたなんだそうですが、最初はお試しに、ちょうど10リットル入る洗面台のシンクを使って、小さいものを洗ってみました。

実験に使ったのは、アイボリー色の絹の半襟とポリエステルの白の半襟。

説明書には本当は絹は洗えないと書いてあったのですけれど、半襟なら縮んでもかまわないと思って、両方試してみました。

時間がきたら水をこぼして、ざっと5秒ほど脱水して、次にまた水を入れ替えて漬けておいて、そーっとして、もう一度5秒ほど脱水。

こんなやり方でいいのか分かりませんけれど、「洗っちゃだめ」というのだけ頭に入れておきました。

実はポリエステルの白の半襟は、襦袢に縫いつけるときに針で指をさしてしまって、そこからわずかに出血していて、半襟についてしまったのですけれど、その時は時間がなくて、見えないところだったので血がついたまま着てしまいました。(なんとずぼらな私)

それが気になっていたのですけれど、なんとその血がまるできれいに消え失せてしまっていたのには驚きました。

絹の半襟も縮緬のせいか、何とも変化はなかったようです。

この後、冬の間によく履いた黒のスカートや、ひだのついたスカートやセーターも洗ってみましたが、縮んだりはしませんでした。

こちらは刺繍の入ったひだスカート。
いつもはクリーニングに出していました。


脱水が短いせいか、洗った後はしわにもならず、アイロンをかけなくてもそのままで良いくらいなのでした。

水を使う量もすごく少なくて済むし、これはラッキーでしたね。

まだ着物は挑戦していませんけれど、これは便利な洗剤だと思いました。

もうちょっといろいろな衣類をトライしてみますね。

参考ホームページ:ハイベックの洗濯日記

10 件のコメント:

マサ さんのコメント...

洗い張りね。なつかし~い。
子供のころ、庭先で祖母や母がやっていました。当時は、何をやっているのかわからなかったのだけど、着物を丸洗いできないからしていたのね。
ほどいて、張って、また縫うなんて、私には気の遠くなるような作業だわ。

私も、家事の中では洗濯が一番好きかな。
クリーニングに出すのは、夫のスーツとコートぐらい。
手洗いして、失敗も繰り返してきました。
ウールはムリかな。縮んで着られなくなったもの多数(汗)
でも、ダウンジャッケットはそこそこ大丈夫だった。そこそこだけど(笑)
この洗剤、市販してるの?

おおしまとしこ さんのコメント...

マサさんのおうちでも洗い張りをしていたのね。あれってやはり庭がないとできないわよね。たとえ庭があっても、私はしないだろうけれど。昔の女性はえらかったわね。
母など、縫った糸をまた次回にも使えるように保存していましたね。

マサさんも洗濯好きなのね。これ、水で洗うというのが気持ちいいわよ。ぬるま湯はなんだか面倒なので。通販でも売っているみたいですよ。

真蘭 さんのコメント...

又、コメント出来なかったわ。
もう一度、試してみますね。

トントン さんのコメント...

よかったです。
半襟などで、試してみると、どんな生地が大丈夫かわかるようになる。
縮緬も大丈夫だったのね。
また例によって写真が写らないので状況が分からなくて残念だけど・・
油のしみなども早めにするとオーケーです。
ちなみに紅蓮も使っています・・まわし者ではないのだけれど(笑)

おおしまとしこ さんのコメント...

真蘭さん、コメント、すぐに出ないこともあるかもしれないけれど、めげないで・・・(笑)。時と場合によって、コメントがすぐに反映されないこともあるのよ。すいません・・・。

おおしまとしこ さんのコメント...

トントンさん、実は私も廻し者と思われると困るので(笑)、あまり商品説明はしなかったの。
水の使用量が少なくて済む、というのがいいわね。今までのお洒落着洗いとはまるで発想が違うでしょ。いったい今までどれだけ水を無駄にしていたかと思いましたよ。
クローゼットに吊るしたままのスカートを毎日じゃんじゃん洗っているわ。アイロンがほとんど不要というのもいいわね。

カンカン さんのコメント...

同じく洗い張りなつかしい~
その光景を家で見たのは恐らく
小学生前くらい?
祖母がやっていたと思います。
細長いしなやかな棒で張るのですよね。

東工大の事故の件、午前中に
職場でも話題になっていました。
東工大は大岡山でも時々爆発とかありますよね。建物のあちこちにシャワーとかあって、何が起こるかわかりませんね。

おおしまとしこ さんのコメント...

カンカンのおうちではおばあさまが洗い張りをされていたのね。私もうっすらしか覚えていないんだけど、あの板というか棒というか、竹でできていたんじゃないわよね。なんだかハンモックのように吊るしていたような気もするけれど、違いましたっけ?
板に張り付けてはがしていたのは、なんでしたっけ?
あれに使った道具はいつどこに処分したのかしらね?

大学にシャワーがあるの?
汚染されたら洗いおとすとか?
自分の研究室のところしか分からなくて、シャワーがあるとは知らなかったわ。

カンカン さんのコメント...

私達は大学を会場にして、講演大会をするのでよく下見に行きますが、大岡山ではシャワー装置を見ました。理工系出身のスタッフは
実験で何が起こるかわからないから、すぐ洗い流せるようになっているというようなことを言っていました。
洗い張りの記憶はかすかですが、ハンモックのイメージ近いですよね。何か細いしなやかな棒で布を延ばして・・
板の貼り付けは覚えていません。

ところでご主人の検査入院かしら大変ですね。メールで言い忘れてしまいました。
とにかく私のところも手一杯なもので、気持ちが及びませんでした。ごめんなさい。

おおしまとしこ さんのコメント...

なるほどね、シャワーがある理由が分かりました。危険な液体とかを浴びてしまったら大変ですものね。
うちの入院はもう毎度のことなので、半分は慣れてしまいましたが、でもやはりいい気持にはなれないですよね。カンカンのところもどうぞお大事ね。