市民カレッジ「和装の美」も今日が最終回でした。
8回の講義でしたが、全部の回を着物で出席したのは私だけでした。
ちょっぴり自慢(?)
それにしても今日は暑くて、着る前に部屋をクーラーでがんがんに冷やしてから着付けをしました。
なるべく涼しそうに見えるような白っぽい着物にしました。
浴衣に毛が生えたようなものですね。
職場の近くのリサイクルきもの屋さんで、2500円で買ったもの。
買ったときはまだ肌寒く、こんなペラペラの着物を着るのかなと思っていましたが、今になってみるとこれでも暑苦しかったですね。
帯も涼しげに半幅帯にしようと思ったのですが、この着物はちょっと大きめサイズで、後ろのおはしょりのあたりがモコモコしているので、それを隠すためにやはりお太鼓結びにしました。
黒の透けた帯です。
世田谷の骨董市で1000円で買ったもの。
帯締めは某デパートで1155円という半端な値段で買った薄いミント色のもの。
ほんとに安上がりなコーディネイトだわ。
少しは涼しそうに見えるかしら。
講義の内容は、前半はいろいろな友禅染の着物をスライドで拝見しました。
後半は「友禅染の間違いはいつから始まったか」について、古い資料を見ながらの検証作業でした。
江戸時代後半までは友禅染のことはきちんと伝わっていたのに、どうも明治時代になってある鑑定士が書いた資料のころから、友禅さんは金沢に移り住んだとかいうあいまいな記述になり、そして昭和になっても広辞苑や日本史の教科書でもおかしな説明があり、そこから間違った情報が広まってしまったようでした。
スライドの中で面白いと思った着物は、いくつかありましたが、まず1枚は、えんじ色の着物で、裾のほうに桜の絵が描いてあるのですが、左の上前には桜が満開の絵が描かれてあり、後ろ身頃のほうにいくに従って桜が散って行き、緑の葉っぱになり、そして枯れて、右の下前のほうになると雪に埋もれた桜になっているという連続柄のものでした。
桜の柄の着物は春だけでなく、1年中着てもよいと言われていますけれど、こんなふうに1年間の桜の姿が描かれていると楽しいなと思いました。
もう1枚は、すごく地味な灰色の着物で、右の下前のところだけに白っぽい柄がちょっとだけ描かれているもの。でもこれが大振り袖なのですよ。
つまり超お金持ちのお嬢さんがわざと地味な着物を着て、でも歩いたりするとチラリと下から白い模様が見え隠れするというもの。
お洒落でしたよ。
他にも上半身は赤と白の石畳模様なのに、下半身は競馬の行事の絵柄だったり、すごく大胆な着物でした。
でもこういう着物を着たら、帯はどんなものにしたらよいのかしらね?
今の着物ってきちんと感があるけれど、昔のほうが遊び心があったように思いました。
この講座はおしまいになりましたが、着物の歴史や染織の学習はとても奥が深いですね。
とてもよい内容のお勉強を、格安の値段で受けさせていただきました。
これからもまた機会があれば、着物についてのお勉強をしたいと思っています。
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