2012年7月11日水曜日

和装の美 7 ~友禅染のその後~

4月から学んでいる「和装の美」ももう7回目となり、あと1回の講座を残すだけとなりました。

染めの手法などは内容が難しくて、ちょっとばかり着物に興味があるくらいでは、なかなか先生のお話について行けませんね。

今日の講義内容は、京都で評判になった宮崎友禅さんのその後と、江戸時代後半から明治、大正、そして昭和にかけての友禅染の変化のお話でした。

友禅さんという人は、前の講座の時にも教えていただきましたが、あまりはっきりとした足跡を残さなかった人で、最期の地が京都だったか加賀だったかがいまだに分からないそうです。それでお互いが「我こそは本家本元」と争っているのですね。

友禅さんはもともとは扇の絵を描く人だったので、着物にもそのような形の絵を描いていましたが、その流行もあまり長くは続かず、元禄5年(1693年)頃には「時代遅れ」などと言われてしまいました。ところがそれでへこたれる友禅さんではなく、それからは「手描き友禅」という手法でまた新たなブームを巻き起こしたのでした。

それが元禄時代ですが、その後の文化文政の時代になると流行の中心は京都から江戸に移り、また着物の柄も縦縞とか江戸小紋のようなものになり、友禅染めはすたれてしまいました。

それが明治時代になり、着物の量産が必要になると、今度は広瀬治助という人が「型友禅」という手法を考案して、それが幅を利かせたそうです。

昭和40年代ごろまでは桂川で、糊を落とす友禅流しをしていましたが、それが川の汚染という環境問題のために規制があり、現在では川で友禅染をさらすのはやっていないそうです。

私は前に京都で簡単な「型友禅」を作ったことがあり、大体のやり方は知っていましたが、それはあくまでお遊びのものでしたが、本物は型を100枚位も使用するものもあるそうで、スライドで見せていただきましたが素晴らしいものでした。

今日はものすごい強風で、着物を着て歩くのが大変でした。
お天気も良かったので、片手に日傘、片手で着物の前を押さえながら歩きました。

こちらは毎回着物で参加されていらっしゃる方の後姿です。
素敵な帯でしたが、モアレが出てしまい残念。


こちらはUさんの浴衣姿。やはり浴衣は藍色に限りますね。
すっきりとした帯がいいですね。


私は先日の骨董市▼で買った絽の着物。
細い竹の模様ですが、写真に写すと普通のストライプみたいですね。
ちょっと暑苦しそうに見えますね。


夏の帯はふにゃふにゃしているので、締めるときには一苦労です。
補助用の紐を使って締めるのです。
その姿は人さまにはお見せできないわ。


この講座もあと1回だけですが、教室の気温設定が高いので、今度はもう少し涼しそうな着物にしなくちゃ。


4 件のコメント:

真蘭 さんのコメント...

としちゃんの着物姿、帯の締め方といい隙がないわ。流石です。
「着物で歌舞伎」当日楽しみにしています。

私は、思うように着られないので、気が重いわ。

おおしまとしこ さんのコメント...

まぁ、大先輩の真蘭さんにほめていただいて嬉しいわ。

歌舞伎の日、雨が降ったり風が強かったりしないといいですよね。あそこの劇場は多分、かなり冷房が効いていたような気がしましたが。

楽しみにしていますね!

マサ さんのコメント...

「和装の美」という講座だけあって、みなさん涼しげな着物姿ですね。
他の人の着物姿を眺める(チェックする?)のも楽しみかな。
としちゃんの帯、シックでとても素敵です。
あと一回とは、残念よね。

おおしまとしこ さんのコメント...

マサさん、この講座には20人~30人の人が参加しているのだけれど、着物着用率は1割ですよ。ほんとうにもったいないと思いますね。

他人の着物にはすぐ目が行きます。
今日も仕事帰りにある年輩女性が薄いピンク色の夏着物にオレンジ色の帯を締めていて、かなり人目を引きましたね。70歳くらいの方だと思いますが、それくらいになるとピンクでもいいのかなと・・・・。私はまだピンクの着物にはちょっと抵抗があるわ。