先日、東京国立近代美術館工芸館▼に、初めて行ってきました。
ここは、前々から一度行ってみたかったところです。
工芸館の場所は、メトロの竹橋駅で降りて近代美術館を通過して、国立公文書館を過ぎて、かなり歩いたところにありました。
こんなススキの生えている池のそばを通り抜けて行きます。
ようやく工芸館に辿り着きました。
この建物、歴史が感じられて素敵ですよね。
戦争中は近衛師団司令部庁舎だったということですが、それが美術館に変身したとは、軍隊の人も驚きでしょうね。
重要文化財に指定されているそうです。
展示会のところは撮影禁止だったので、展示室前の階段のところで天井のランプを写してみました。
窓の感じもクラシックで素敵でしょ。
今回の展示は「現代の座標 工芸をめぐる11の思考」というタイトルでしたが、ちょっと哲学的ですね。「座標」という言葉は昔、流行ったと思いますが、今でも使われるのですね。
現代日本の工芸をリードして独創的に制作活動をしている日本の11人の方の作品が展示してありました。
石やらガラスやら布やら木やらさまざまな素材を用いた作品展でしたが、うーむ、私にはどこが良いのか分からない作品もありました。
個性的というのでしょうね。
その中で、「あ、これはいいな」と思ったのは武山直樹さんという若い方の作品でした。いったい何に使うのか、単なるオブジェなのか分かりませんが、色と光沢がすてきでした。
武山さんの作品はこちら▼でご覧いただけます。
それと森口邦彦さんという友禅染作家のちりめんの訪問着も展示してありました。
いわゆる花鳥風月ではなく、三角や四角などの幾何学的模様がモダンでしたね。
このような着物も「工芸」の部類に入るのか、と思いました。
工芸館は普通の美術館とは異なり、あまりミーハーのお客さんは来ないところなので、ゆっくりと観賞することができます。
会場では同時に「人間国宝・巨匠コーナー」▼も展示されていました。
工芸品というのは単なる美術品ではないし、普通のインテリアとも違うし、趣味で作っているのか、あるいは売り物なのか、よく分からないのですが、人と違うものを作り出すのは大変だろうなと思いました。
この日の装いは、ちょっと工芸っぽく(?)手裏剣模様の黒のお召しにしました。
今年の秋、初めての袷ですが、昔のものなので、裏地がすごく薄いので、とても軽くて着やすいのです。サイズが小さいせいか、2500円だったと思います。
帯は靖国神社の境内のフリマで買ったしゃりしゃりした手触りの洒落帯です。
この帯はとても長いので、二重太鼓にしましたが、普段はその締め方はあまりしないので、うまくできたかどうか気になって仕方ありませんでした。
工芸館を見学して、その後は京橋で織物の展示会に行きました。
続きはまたね。
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