夕方だったので、色がきれいに出ませんね。
ここは先の東京オリンピックの時に、高速道路の下になってしまった日本橋です。
日本橋三越に到着しました。
ライオンさんも堂々としていて、さすが豪華な入口です。
こちらのお目当ては「日本伝統工芸展」▼。
日本中の優秀な工芸品の公募展ですが、今年でちょうど60回目だそうです。
60年前といえば、まだ戦後のごたごたしていた時ですが、そういうときでも工芸の制作に一生懸命携わっていた人たちがいたのですね。
その60年の間に受賞した作品が「受賞作品の足跡」として特別に陳列されていました。
会場には着物や工芸、人形などがずらりと展示されていました。
着物に関して言えば、織は紬がたくさんあり、すばらしい作品ばかりでした。
人間国宝の北村武資さんのごく薄い羅の織物はためいきが出るほどでした。
また琉球の薄い生地のものは素敵でしたね。
ただし染めのものは、私にはあまりピンとこなくて、いいのか悪いのかよく分かりませんでした。こんなこと言ってはいけないのかもしれませんが、京都の千総などで見た染めの着物のほうが素敵なのが多かったように感じました。
全体的に、国展のほうが私の好みに合いましたが、それでもじっくりと拝見できたのはラッキーでした。
そして素敵だったのが、ガラスや陶器などで作った大きなお皿やお盆など。
どうやって作るのかその技法はまるで分かりませんが、立派な作品を作り出すまでには、きっと何回も失敗したこともあるのだろうなと思いました。
斬新なもの、繊細なものなどがあり、どれか一つでもうちにあったらいいな、と思うものばかりでした。こういうのは販売はしないのでしょうね。
それらがガラスのケース越しではなく、すぐそこに置いてあったのが魅力的でした。
この日は、午前中には天皇・皇后陛下もお見えになったのだとか。制作者は光栄に思われたでしょうね。
入場無料なので、こういう機会に日本の伝統的な作品の素晴らしさを多くの人に見ていただけれるといいなと思いました。
ギャラリートークも行われているので、作家の生のお声も聞けるチャンスがあります。
東京での開催は9月30日まで、その後、名古屋、京都、大阪、金沢などでも展示されます。詳細はこちら▼。
この後は、この日のメインである三越劇場へ。
といっても、同じデパートの階を下るだけですが・・・。
(この項、続きます)
4 件のコメント:
日本橋三越には、一度も行ったことのない気がするわ。なにか敷居の高い気がして。
入り口も、ゴージャスで威厳がありますね。
この入口を見ると、やっぱり敷居が高い(苦笑)
三越劇場でお芝居をご覧になったんですか?
私にとっては日本橋高島屋のほうが、セレブっぽい感じがして気後れしますね。でも三越の1階の吹き抜けはやはりすごいわ。
三越劇場での催しは、今日のブログにも書きましたが、ギターとお神楽、三味線の競演でした。すごく楽しかったですよ。
伝統工芸展は60回目なのね。
行ってみようと思っていたけど
忘れていました。
9月末までなのですね。
松屋のクラフト展と伝統工芸展
はかつてよく行っていました。
みなさん、けっこう工芸展などにはよくいらっしゃっていたのね。
私は若いときにはこういう分野にはあまり関心がありませんでしたが、この年になって、少しずつ興味が湧いてきました。
遅れているかもね。
なんでも60回続けるというのは大変だったでしょうね。
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