2014年2月28日金曜日

「夢将軍 頼朝」

今週は外出の予定もあまりなく、スポーツジムと三味線と読書で一日を過ごしていました。

というわけで、今日の「読書から思い出すこと」は三田誠広さんの「夢将軍 頼朝」です。


三田さんといえば、「僕ってなに?」で清冽に芥川賞デビューをして、「いちご同盟」「春のソナタ」などの青春物でほろ苦い思いを綴っていたと思ったら、家族が中心の軽い読み物が少し続き、そして今では歴史物に移っているという作家さんです。同年代の方なので、親近感がありますね。
彼が若いころの小説はよく読みましたが、大河小説はちょっと遠慮していました。

でもやはり彼の歴史小説も読んでおこうかな、と手を出したのが「夢将軍 頼朝」でした。

頼朝といえば、ご存知のとおり、鎌倉幕府を開いた征夷大将軍。
「いいくに つくろう 鎌倉幕府 1192年」と言って暗記したのを、今でも忘れずに覚えています。

頼朝さんは義経に比べるとちょっと損な存在なのです。
彼の死因は馬から落ちて亡くなったというのは知っていましたが、「どうして武士なのに落馬したのだろう」というのが、私の長年の疑問でした。

ところがその疑問が、この本を読んで解決されました。

というのは、頼朝さんという人は女官の子供として生まれ、小さい頃は京都で女官たちに囲まれて育ちました。
そのため管弦などには優れた才能を持っていたそうですが、いわゆる武士の象徴である刀や弓などの武術とはまるで縁がなく、色白のひ弱な青年だったそうです。
それで大きくなってもなかなか乗馬がうまくできず、結局、最期は馬から落ちたことが原因で亡くなってしまったわけです。

これで納得しました。

ただし単にひ弱な若者だけであったわけではありません。
子供のころは「鬼武者」と呼ばれていて、学問や法律にも優れていて、小さいころから良くお勉強していたそうです。
平家とのいわゆる源平合戦も、「平家に勝つ」という目的で戦っていたのではなく、「貴族の社会を倒して、武士の世界を確立する」という大きな視点で戦っていたようです。
また戦いの後には、家人(「御家人」と呼ばれるようになった家来たち)には領地という恩を与え、いわゆる「御恩と奉公」の契約関係を結ぶという、新しい制度を作り出しました。

サブタイトルである「夢将軍」というのも、やはり彼が描いていた夢と関係あるのでしょう。

やはり賢かったのでしょうね。

ところが彼の思惑も長続きはせず、兄弟の間での争いが起こってしまいます。
頼朝には義経のような異母兄弟が4人、同じ母親を持つ兄弟が2人、他にも早死にした兄弟が2人ほどいたそうですが、頼朝の旗揚げを見て、あちこちから兄弟がやってきます。
頼朝は、たとえ兄弟とは言え、他の御家人と同じように扱いたかったのですが、兄弟たちはそれを不服としたこともあったようですね。

この小説を読むと、頼朝の苦労や悩みも良く分かるのですが、少し残念のは、正妻政子の描き方ですね。
「尼将軍」と呼ばれた政子のことを、一方的に怖くて男勝りの女性のように描いていますが、永井路子さんの「北条政子」ではもっと魅力的な女性として描かれていたと思います。
やはり男性作家の描く女性像というのは、ちょっと一方的だと思いました。

それにしても「保元の乱」や「平時の乱」の人間関係はいまだによく分かりません。
親兄弟が入り乱れて戦い、天皇、上皇、貴族、武士など多くの人間が登場して争いました。
こういう争いを経て、武士の時代になっていくわけですが、似たり寄ったりの名前の人が多くて、ほんとに混乱しますね。

この小説で面白かったところは、随所に西行や文覚がひょっこりと登場してくることでした。
西行は和歌の名手として有名ですが、実は流鏑馬のうまい武士としても有名な人だったようです。
日本各地を歩いていたのは、後白河法皇の命令で、あちこちを視察していたという説もあるくらいですが、この小説でも、頼朝が危機に合うと、うまい具合に助けてくれる人として描かれています。

西行さんの人生もけっこう面白そうなので、次は西行のことを扱った寂聴さんの「白道」を読んでみようかしら。

それともうひとつ、単純に面白いなと思ったのは、いわゆる「幕府」という言葉ですが、これは頼朝の最初の仕事場は、きちんとした建物ではなく、ただ幕が張ってあっただけだったので、その後、将軍のいるところは「幕府」と呼ばれるようになった、とのことでした。
ひとつ賢くなったようになりました。

またその年も、語呂合わせで覚えた1192年ではなく、もっと早い時期だったようですよ。



2014年2月27日木曜日

ヘアカット

1か月ぶりに美容院に行ってきました。

前回は、割引券があったので、ちょいと高級(?)な美容院で、イケメンのお兄さんにカットしてもらっいました。
おまけのマッサージがよかったくらいで、特に違いはないので、今回はいつものおばちゃん美容師さんのところへ。安いので、すごく混んでいるところです。

春向きにふんわりと、カットしてもらいました。
わりと気に入りました。
でも、また3週間もすると伸びてきてしまうんですよね。

*****

こちらはうちの玄関のプランターに咲いているお花たち。

葉牡丹とミニ・シクラメン。


とても長持ちしています。


ヒイラギの一種です。

顔はあまりくっきりすると恥ずかしいので、ソフトレンズで加工してみました。







2014年2月26日水曜日

「あかね空」

山本一力の「あかね空」を読みました。
男性作家の時代小説を読んだのは、浅田次郎さん以外は、たぶん初めてです。


京都からお江戸に下ってきた豆腐職人の大男の栄吉が、ちゃきちゃきの江戸っ子娘のおふみと所帯を持ち、裏通りに豆腐屋を開き、3人の子供に恵まれ、苦労をしながらも表通りに店を出すまで、というのが第一部。

第二部は栄吉やおふみが相次いで亡くなった後、3人の子供たちやその嫁の視点を交えながら、両親の歩んだ道を振りかえり、仲たがいしながらも店を継いでいくというお話。

下町の裏長屋に住む町人たちの人情に支えられて、店を大きくするところまでが面白かったですね。
とくに京都で修業した豆腐の味を守ろうと、己の腕一本で江戸でがんばる栄吉の姿は文句なしにかっこいい。

後半は、家族の結束の強さをやたらに強調しているようで、ちょっと鼻につくところもあるし、時間があっちこっち飛んで行ってお話が分かりにくいところもあるのですが、さすが直木賞受賞作品です。

時代は田沼意次の時代から享保の改革に移る頃のお話で、天明の富士山大噴火などの話もさりげなく入っているので、全くの作り話という感じはしません。

こういうお話は映画化されるのでは、と思っていたら、内野聖陽と中谷美紀が主人公で、すでに映画化されていたようでした。
ただし中谷美紀のおかみさんは痩せすぎだわ。ふっくらとした女性という設定なのにね。


山本さんのことは、以前、私の好きな宇江佐真理さんと対談しているのを読んで、山本さんの潔さがいいなと思い、いつかは山本さんの作品も読んでみたいと思っていたところでした。

かなり分厚い文庫本でしたが、せりふも多いし、話の先を読みたくて次々とページをめくるので、一日足らずで読み終えてしまいました。




2014年2月25日火曜日

天神様の梅

2月25日は天神様こと菅原道真の命日です。

ということで、ご近所の天神様にお参りに行ってきました。

梅がきれいに咲いていました。


「東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」は道真の和歌として有名ですね。


枝垂れ梅というのでしょうか、とてもきれいでした。


境内にはまだ雪が残っていました。


舞台では舞をやっていました。


ぴーひゃらぴーひゃらという笛の音と太鼓の音が静かに流れていました。


後ろには黒い装束の人もいたのですが、暗くてよく写りませんでした。


青い空に梅がくっきりときれいでした。


境内では骨董市もやっていましたが、残念ながらめぼしいものはありませんでした。





2014年2月24日月曜日

これって膝痛?

生まれついての鈍感体質なのか、この年に至るまで、身体に「痛み」というのを感じたことがありませんでした。

頭痛、腰痛、歯痛など、多くの人が悩んでいるという痛みも、まるで無関係に過ごしてきて、それがどのような痛みなのかまるで分かりませんでした。

それでも仕事が立て込んだ時には、肩こりからの首の痛みを感じたことはありましたが、最近は肩こりもとんとご縁がなくなり、首に痛みを感じることもなくなりました。


ところが、その私が、ここ2、3日、膝に痛みを感じているのです。
痛み、というより、違和感といった感覚かしら。

普通に歩いているときは何も感じないし、エアロジョグで飛んだり跳ねたりしても痛みはないのです。ところが、階段を昇ったり降りたりするとき、右の膝頭がガクッとするのです。
これって膝痛というものなのでしょうか?

この前、三味線のケースを持ちながら、階段を上り下りしたときは、ほんとにガクガクとしてたまりませんでした。


このままにしておいて治るものやら、もっとひどくなるのやら、どうなんでしょうね?
ヒアロルン酸なんとか、のお世話にならないといけないのかしら?
今は右膝だけですが、両膝になったら困るな。

膝に違和感を感じていらっしゃる方、何かよい解決方法がありましたら、お知らせいただきたいものです。

これも寄る年なみのせいなんでしょうかね?



2014年2月23日日曜日

「悲愁中宮」

安西篤子さんの「悲愁中宮」を読みました。


この本の主人公は、権力の座をほしいままにしていた藤原一族の家に生まれ、帝のもとに嫁ぎ、跡取りにも恵まれ、傍目からは何不自由なく暮らしているように見える中宮。
しかし父の道隆や兄などの後ろ盾を次々に失い、帝のもとには新しい女性が現れて、失意の底へ落とされてしまった中宮。

この中宮は藤原定子。そう、「枕草子」の著者である清少納言が仕えた実在の女性です。
そしてライバルになる影子の父親である藤原道長も、ここでは陰謀家として登場しています。

この小説は、中宮のおそばに仕えることとなった女房・左京の目を通して、貴族たちの生活を描いた作品です。

当時の高貴な女性といえば、毎日の生活は楽器を奏でたり、歌を読むこと以外は、恋愛をすることしかなかったのかもしれない。それくらい恋愛が重要な役割でした。
つまり有力者の娘と生まれたからは、帝の嫁になり、男の子を生んで次の世代の東宮や帝になってもらい、彼女の父親であるおじいさんが、力を発揮するための一種の道具のような存在でした。

掃除・洗濯・料理などはすべて使用人たちがやってくれていたし、子育てだって乳母が担当していた。
外出することもままならず、といってショッピングなどもない時代。

入浴も洗顔も着替えも、すべてお付きの人の手を煩わせています。
もちろん、寝室での夫婦の睦み合いも、すべてお付きの人たちに聞かれてしまっているような生活です。

そういう生活は、はたして楽しいものだったのでしょうか。

愛する夫の通いがだんだんと間をあくようになり、別の女性の影がチラチラとしてくるようになると、考えることといったら、夫を恨むことだけになってしまうのかもしれませんね。

そんな平安朝の女性たちは、最終的には世をはかなんで、出家することしかなかったのでしょうか。

安西さんは直木賞を取った作家さんですが、平安時代の生活の様子をとても詳しくご存じです。この小説の中で、当時の貴族の女性たちの行動や生活をつまびらやかに明かしてくれています。

平安貴族というのは、たかだか1000人ほどしかいなかった、という話を聞いたことがあります。
ですから、その少ない人たちのことを扱った王朝小説を読んだところで、何の足しにもならない、といえばそれまでです。
しかし現代に生きる私たちとはまるで縁のない高貴な女性でも、私たちと同じように悩み、苦しんでいたということがよく伝わってきます。

そこが歴史小説の面白いところですね!




2014年2月22日土曜日

ゆめこもん@吉祥寺

Berry工房さんの品が吉祥寺にやってくるというので、うきうきと出かけてみました。
わざわざ名古屋まで行かずに、東京で見られるというのは嬉しいですね。

「ゆめこもん」▼というお店は、井の頭公園に行く手前の、丸井の裏側あたりにありました。
カジュアルな着物や男物もたくさん扱っているお店でした。


Berry工房さんの帯コーナー。


ちょうど店内ではフリル帯結びの講習会をしていました。
みなさん、とても可愛い帯でした。
講師は「つるさん」▼


私も欲しくなったのですが、やはりこのフリル帯でお尻を出すのにはちょいと抵抗があって、パスしました。名古屋帯だったらすぐにでも欲しいのですが。

「きもの肉」▼のツヤ子さんもいらっしゃっていて、本物にお目にかかれて光栄でした。
とてもチャーミングな方で、ジャージー着物がお似合いでした。


ツヤコさんの帯周り。
今日は地味なほうなんだそうです。


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この日の装い。

Berry工房さんに敬意を表して、ピンクのレース帯。
講習会に参加していた方たちにも好評でした。


帯留も同じくBerry工房さんのアメジスト。

足元もBerry工房さんの千鳥格子の草履でした。

着物は骨董市の収穫品。
鼓の模様が気に入っています。


帯は実物はとてもソフトなピンク色で、お太鼓全体にレースが付いています。

意外とどんな着物にも合うので、最近のお気に入りです。









2014年2月21日金曜日

クリスマスローズの世界展

お花屋さんに招待券をいただいたので、池袋サンシャインで行われている「第12回クリスマスローズの世界展」▼に行ってきました。


クリスマスローズという花は、ともとヨーロッパ原産のお花だそうですが、今では日本でもずいぶんと愛好家が多いようです。

下向きに咲くところがなんとも愛らしいのでしょうね。
こちらはクリスマスローズの会の会員さんが撮影したものです。さすがに美しい。


それにしてもこんなにいろんな種類のクリスマスローズがあるとは知りませんでした。
それぞれに名前が付いてました。

淵だけに色が付いたもの。
こういうのを「ピコティ」と呼ぶようですよ。


白い花。
「スノーホワイト」


黒い花。
かなりダークな色です。
「ブラックスワン」という名前のようです。


ピンクの花。
なんとなく日本的。
「サクラピンク」という名前がぴったり。


黄色い花。
マスカットのような黄緑色をしていました。


会場には有名な園芸家の作品もありましたし、園芸品店の作品や、普通の人たちの作品も飾られていましたが、あまりに数が多くてびっくりしました。


お土産コーナーにはお花もたくさん売っていましたが、私はクリスマスローズの絵の描かれた風呂敷をお土産にしました。



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この日の装い。

春めいてきたのでピンク色の紬。

花織というのでしょうか、お花模様が織られているので、クリスマスローズの展示会にはぴったりだと思いました。
さとさんからのいただきものです。

私には少し大きい寸法なので、背中にしわが入ってしまいました。


派手なブルーの帯は、1000円で買ったものですが、結構役に立っています。
こちらもお花が盛りだくさんです。







2014年2月20日木曜日

お寒い日々

立春を過ぎたのに寒い毎日が続いていますね。

道路にはまだ先日の雪が残っています。


たまたまテレビをつけたら、国会中継をやっていました。

民主党の議員が、NHKの籾井会長に先日の発言を問い詰めているところでしたが、なんだかお互いにお寒い問答をしていました。どっちもどっちだなぁ。
回答する人は、ひとこと言うためにわざわざ遠くの席から歩いてくるのですよ。時間の無駄のような感じがしました。

こういう人たちは、雪に埋もれて停電生活を余儀なくされている人たちのことなど、きっと分からないでしょうね。
私は暑いところでの長期停電生活は経験がありますが、寒いところのほうがきっと身体に応えると思います。

それにしても日本は災害の多い国です。
地震に津波、豪雨、洪水、山崩れ・・・。
海外からの攻撃を想定するよりも、国内の安全を第一に考えてもらいたいものですね。

寒い中でも、市役所にある河津桜が咲いていました。


近くのおうちの庭では、チューリップがもうこんなに大きく膨らんでいました。


こちらはうちのマンションの玄関に咲いているお花たち。



みよちゃんではありませんが、「はーるよ、来い!」と歌いたくなりますね。





2014年2月19日水曜日

クリーブランド展 & 人間国宝展

上野の東京国立博物館での「クリーブランド美術館展」▼「人間国宝展」▼が今週で終わるというので、出かけてきました。2つ一緒に見ると、1600円になるので、少しは割安というわけです。

上野はまだ先日の雪が残っていました。


平成館の同じフロアの右と左で開催されているので、どちらを先にするかと考えましたが、まずはクリーブランドのほうから入りました。

こちらの展覧会のサブタイトルは「名画でたどる日本の美」でした。

クリーブランド美術館というのはアメリカのオハイオ州にあるそうで、建物の様子や公園の中にあるという環境は、ちょうど上野のようなところでした。

この美術館はシャーマン・リーという人が、戦後、GHQのメンバーとして来日して、そして日本美術に興味を持って、たくさんの作品をアメリカに持ち帰ったというわけです。


ほんとに何から何まで持って行ったという感じですね。
ものすごいコレクションでした・
仏像あり、花鳥風月の絵画、山水画、掛け軸、屏風・・・・。
いやはや、日本側もずいぶんと簡単に手放ししてしまったのですね。

私の好きな「伊勢物語」の絵画もあってよかったです。

このポスター ↓ にある赤い四角い部分が、どうしても「ユニクロ」に見えてしまいます。
「日本美術の祭典」と書いてあったような気がしますが。


フロアの中で、一か所だけ、ルソーなどの西洋絵画のコーナーがありましたが、あれはちょっと蛇足じゃなかったかしら。日本のものだけでまとめたほうがすっきりとしたのでは、と思いました。

そのあとは「人間国宝」のほうに行きました。
サブタイトルは「生みだされた美、伝えゆくわざ」というかなりこったもの。

ここでは、大昔のものと、現代の人間国宝と呼ばれる人の作品を並べて展示してありました。

私がしっかりと見てきたのは、やはり着物ですね。
「おお、素晴らしい、さすが!」と思うものもあれば、「どこがすごいのかな?」と思うようなものがありましたが、きっとどれも値段が付けられないほど高価なものなのでしょうね。

ここにも、あまりも多くの種類のものがありましたね。
刀があるかと思えば、大きなお皿があるし、彫刻もある、漆もある、人形もある、織物や染物もあるという感じで、ごった煮のようでした。場所が狭すぎたのではという感じがしました。

昨年、日本橋三越で「日本伝統工芸展60周年記念」というのを無料で見ました▼が、そちらのほうがすっきりとしていたな。

気にいった作品の絵葉書を買ってきました。

細見華岳という人の「友愛」という名前の綴れ帯。
実物はもっと長い帯です。
ハートのマークのような、クジャクの羽根のような模様がとてもロマンティックでした。


こちらは平田郷陽という人の親子の「抱擁」。
とても優しい感じの作品でした。


これはすごいと思った竹の製品。美しい形でした。
竹がこんなにしなるなんて。
生野祥雲斎という人の作品です。


人間国宝展を見た後は、本館に足を延ばして、支倉常長像の展示を見ました。

彼は今から400年ほど前に、東北の港から太平洋と大西洋を渡って、ローマまで行った人です。


こちらの絵は、イタリア人の画家に描いてもらった肖像画だそうです。

鹿の模様の羽織と、竹の模様の袴がカッコいいですね。
伊達政宗から賜った衣装なんだとか。
  
今はどこに行っても、ゆるキャラばかり。
博物館にもこんな子たちがいました。
「トーハク」くんというハニワと、「ゆりのき」ちゃんという子でしたが、何も博物館までがゆるキャラを作らなくてもいいのにね、と思いました。


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この日の装い。

ピンクと黒の鮫小紋ですが、小豆色に見えますね。
どう見ても仲居さんスタイル。
肩のあたりがシワシワね。

帯は京都の女医さんからの頂き物です。


着物は近くで見ると、こんな感じなのですよ。


高島屋の着物市で1000円でした。