2014年10月31日金曜日

2014年秋の京都 まとめ編

京都旅行の最後は、甘味のご紹介。

こちらをいただきました。


ところてんです。
自分で押し出して作りました。

東京では、酢醤油でいただきますが、こちらはあんこと白玉がついていました。
それに黒蜜をかけていただきました。

甘いところてんもおいしかったですよ。

いただいたのは、こちら。
京都駅新幹線の構内です。
ここでちょっと休憩しました。


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2014年10月20日(月)~21日(火)にかけて、京都へ一泊旅行した時の覚え書です。

1日目:京都の着物やさん巡り こちら▼

2日目:東寺の弘法市 こちら▼
     京都国立博物館で「鳥獣戯画」鑑賞 こちら▼
     俵屋宗達@養源院 こちら▼

気温は23~24度くらいでした。

雨の予報でしたが、1日目はパラパラと降った時もありましたが、ありがたいことに車で送っていただいたので助かりました。2日目は予報に反してかなりの快晴でした。

旅行中の装いは、いただきものの袷の大島紬とレインフォレスト帯。

ただし単衣でもよかったかもしれません。

着物パスポートはまだ来年の春まで使えるので、京都にはまた近いうちに行きたいですね。

京都の皆様、旅行中は大変お世話になりました。







2014年10月30日木曜日

宗達に出会う@養源院

京都国立博物館で「鳥獣戯画展」を見た▼後は、すぐ近くにある養源院▼に行ってみることにしました。

ここは修学旅行生などもよく見学する三十三間堂の向かい側にあります。

本堂には俵屋宗達の杉戸絵もあるというので、期待していましたが、予想以上に素晴らしくて感激しました。

養源院はお庭も素敵でした。


まだ完全に紅葉していませんでしたが、もみじの葉っぱの先だけがほんのりと赤くなっていて、それもまた風情がありました。


こちらは「着物パスポート」▼の特典があり、着物を着ていると入場料が100円引きになりました。

養源寺は淀君が父の浅井長政を追善するために、秀吉にお願いして建立してもらったお寺です。
その後、火災にあいましたが、長政の三女のお江さんが、夫の徳川秀忠にお願いして再建したそうです。
このお寺には浅井家の位牌が祀られています。

お寺の方の説明を聞きながら鑑賞しましたが、有名な絵が無造作に誰の手にも触れられる位置に置いてあるのが印象的でした。

ガラス越しではなく、本物の絵を眺めることができたのは、気分が良かったですね。

お土産に買った絵葉書の写真です。

杉戸絵に描かれた俵屋宗達の絵です。

二匹の白い象。


曲線が美しいですね。
このころは、日本にはまだ象はいなかったはずですが、想像して描いたのでしょうね。

こちらは麒麟。
波の形と麒麟の姿が美しいですね。
ちなみに麒麟の「き」はオスの麒麟、「りん」は雌の麒麟を指すのだそうです。


こちらは襖絵です。
大きな松が力強く描かれています。


またここは「血天井」というのが有名で、本堂の天井は、伏見城落城の時に、城を守り最後に自刃した武士たちの血のついた床をそのまま使っています。
手の形や足の形がついていて、出血したときの様子がうかがえました。


ここはそれほど期待していなかったのですが、本物を間近に見ることができて、よかったですね。



2014年10月29日水曜日

祖母の着物

だいぶ前から、いとこから「おばあちゃんの着物がうちにあるのよ。母が着なくなった着物もあるので、としちゃんに着てもらいたいので、いつか来てね」と言われていました。

あれこれと忙しくしていて、なかなか機会がなかったのですが、たまたま、先日、叔母の家に行くことができました。

といっても、93歳の叔母は施設に入っているので、いとこがわざわざ千葉から来て、家を開けて待っていてくれました。

広いおうちには、あちこちに桐の箪笥が置いてあり、その中には昔の着物がぎっしりと詰まっていました。

祖母は「深川小町」と言われたほどの可愛らしい人でした。

こちらはその祖母の母親の絵だそうで、大切に飾ってありました。
有名な画家さんが描いたものだとか。
いったいいつ頃でしょうね。戦前であることは確かです。


祖母は、昭和58年に亡くなりましたが、今生きていたら、120歳くらいでしょうか。
60歳で未亡人になりましたが、それからも歌舞伎を楽しんだり、謡を謡ったりして、私は子供心に、楽しそうに暮らしているおばあちゃんだと思っていました。
いつも着物屋さんが反物を背負って来ていたことを覚えています。
そして反物をぐるぐると回していたシーンをおぼろげながら覚えています。

着物を広げ、いとこと二人で、「そういえば、おばあちゃんがこの着物をよく着ていたわ」とか、「あら、この着物は母が着たのを見たことがあるわ」などと昔を懐かしみながら、あれこれ物色しました。

私が手を通してみると、ほんの少し、裄が短いのですが、ほとんど着られることが分かりました。

いとこも着物が好きな人なので、「この着物にはこの帯が合うわね」「この組み合わせだと粋だわ」と楽しそうでした。

着物も帯もあまりにたくさんあるので、一度に持ち帰ることはできないので、今の時期によさそうな着物と帯を選んでみました。

黒のお召に色鮮やかな黄緑の縮緬の帯。
お皿が割れてしまっている絵が面白いですね。
着物はとてもしっかりとした生地で、シックで素敵です。


超細かい市松模様の小紋に塩瀬の帯。
この着物は祖母が着ていたのをなんとなく覚えています。


どれも昭和の着物です。

こんな古い帯もありました。
刺繍がとても素敵でした。


これは大正時代のもののようです。

また豪華な黒留袖もあり、「三波春夫でも着るような」派手な裾模様が刺繍されていました。

驚いたことは、叔母が大正時代、七五三に着たという着物と被布を、先日、いとこの孫(つまり叔母にとってはひ孫)が着たというのです。
その写真も見せてもらいましたが、今の着物では見られないような美しい青緑色の着物と、赤い被布でした。

すごいな。
90年たっても、そのまま着られるとは。

どれが祖母が着たもので、どれが叔母が誂えたものかよく分からないのですが、しつけがついたままのものもありました。
いずれにせよ、昭和初期から中期のものです。

大事に持ち帰りました。

そのうちお披露目をして、私の着姿を写真にとって、叔母に見せてあげようと思っています。

まだまだ昭和の着物がたくさん箪笥に入っているので、そのうちにまた持ち帰ることになりそうです。




2014年10月28日火曜日

鳥獣戯画展@京都

ずっと京都国立博物館に行ってみたいと思っていました。
でもこれまでは旅行日が月曜日の閉館日だったり、展示を入れ替えるための休館日だったりして、なかなかご縁がありませんでした。

今回の旅行は、月曜日は着物屋さん巡り▼に当てて、翌日の火曜日に国立博物館に行くようにしました。

その日は午後の空模様が怪しかったので、午前中は東寺の弘法市に行くことにして▼、お昼頃、国立博物館に着くように計画しました。

ここでは「鳥獣戯画展」▼を公開中です。

朝日新聞文化財団の助成による修理が完成した記念の展覧会です。


国宝なので、見物客の多いこと。
入り口には「鳥獣戯画まで80分」という看板がありました。

テントの中で待って、ようやく建物の中へ入りましたが、そこでも行列。


最初のほうの「高山寺」の展示は悪いけどほぼ素通りして、鳥獣戯画の展示してあるところに行きましたが、すごい行列でした。
気分が悪くなるほどの人ごみで、博物館ももう少し展示の仕方を考えてもらいたいですね。

ようやく拝むことができた鳥獣戯画は4つの巻物に分かれています。
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて、作られたものだそうです。

一番有名なのが、甲乙丙丁の中の「甲」の巻です。


ウサギ、カエル、サルなどが擬人化されて、自由奔放な姿で生き生きと描かれていました。

当時の世相を反映した絵でした。

他にも牛や馬、麒麟、龍などの動物だけではなく、人間もかなり描かれていたのは、意外でした。

「日本最古の漫画」というものです。

ただし文字が描かれていないので、何のために作られたのかは分かっていません。

作者は鳥羽僧正とも言われていますが、何人かの人の手によって描かれたものだと思います。
無名の僧侶が描いたものでしょうが、まさか後世にこんなに有名になるとは、思いもしなかったでしょうね。

お土産コーナーでは、この絵が描かれている「おたべ」を買いました。

博物館では、平成知新館オープン記念として「京へのいざない」▼という展示もしていました。
国宝や重要文化財がずらりと並んでいて、さすが1000年の歴史ある京の都の展示でした。
一階にあった大きな大仏様は迫力がありましたね。

この後は、近くにある養源院まで足を伸ばしました。

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この日の装い。

前日と同じ着物と帯です。
一泊旅行の時は、着替えは持たないですね。

気分転換のために、帯締めだけ、辛子色のものに替えました。


大島紬の袷ですが、この日の京都はとても暑くて、単衣でもよかったくらいです。

雨の予報が外れ、前日の雨傘は日傘として使いました。






2014年10月27日月曜日

スタジオアレコレ行ってきました

毎月、お世話になっている着物雑誌の「アレコレ」▼ですが、読者と編集者、業者さんを結ぶスペースができたというので、行ってみました。

人形町の駅の近くを歩いていると、こんな目印を発見。
「オフィスアレコレ」は、この路地を入ったところにありました。


オープンスペースになっているので、気軽に足を踏み入れることができました。

たくさんのお祝いのお花が並ぶ中、こんなお人形さんがお出迎え。
大島とオリジナルの博多帯の組み合わせは、さすがにばっちりですね。


真ん中にある大きなテーブルでは、専門家のみなさんが、真剣な表情で会議をされていました。


周囲の本棚には、着物関係の書籍がぎっしりと詰まっています。


今月号のテーマである「大島紬」の反物がいろいろと展示されていました。

「ザ・大島」といったものから、薄いピンク色の大島、吉永小百合さんが携帯電話のCMで着たという水色の夏大島まで。
とても楽しめました。


こちらは帯締めや半襟のコーナー。
どれもアレコレのオリジナル商品です。

私は悩んだ末、「すみれ色」の三分紐を買いました。
使い方もいろいろできそうですし、とにかく良心的なお値段でした。


こちらは編集長の細野さん。
これからも私たちの着物生活に役立つ情報を、よろしくお願いいたしますね。


地方にお住まいの方も、上京されるときは、人形町のアレコレにお出でいただくと、きっと良い思い出になると思いますよ。

「スタジオアレコレ」がどうぞこれからも素敵な場所となりますように。

人形町に行ったついでに、水天宮(仮)にもお参りしてきました。
妊婦さんや、お宮参りの人たちでいっぱいでした。

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この日の装い。

アレコレの「大島特集」にちなんで、いただきものの大島です。
24度くらいあって暑かったので、単衣着物です。


ただし、メインは京都の知人から頂いたベネチアンガラスの帯留めです。

帯締めは新宿の大塚呉服店で買った市松模様の三分紐。

「KIMONO MODERN」の白い帯で、ちょっと新しさを加えました。




2014年10月26日日曜日

あそぼーの@後楽園

娘が孫を連れて泊りがけで遊びに来ました。

初日は、後楽園ラクーアの中にある「あそぼーの」▼という子供向け遊戯施設で落ち合いました。

東京ドームの近くにあります。


お子様用の施設ということで、入場料は大人よりも子供のほうが高いのです。
大人なら時間制限なく930円なのに、子供は1時間930円、その後30分ごとに410円の追加料金がかかるというのです。
ということで、孫は一日フリーパスの1550円を払って、入場しました。
高いな~。


中に入るとすぐに目につくのが、ボールの大きなプール。
子供はこれが大好きですね。


すぐに中に飛び込みました。


ここでは随分と長い間、遊んでいたようです。


他にもなかなかいろいろと考えられていました。
お買い物ごっこができたり、レストランがあったりしました。

こちらは台所。

冷蔵庫や電子レンジのおもちゃもあって、楽しそう。
かなり本物っぽいので、喜んでいました。


絵本のコーナーもありました。
娘がまだ小さいとき、私がよく読んであげた絵本も置いてありました。


ここでは飲食は禁止です。

2時間以上遊んで、お腹もすいてきたので、ランチを食べに行きました。


その後、二人はこの観覧車に乗ったそうです。

お天気も良く、孫も大喜びでした。





2014年10月25日土曜日

東寺の弘法市

弘法市にはずっと前から行ってみたいと思っていたのですが、どういうわけか、毎月21日前後は都合が悪くて、なかなか行けませんでした。

ちなみに21日というのは、空海入寂の3月21日を期して毎月21日に御影堂で行われる御影供のことを指しているそうです。

それが、このたび、ようやく実現して、弘法市に行ってきました。

この日は、朝のうちは曇り、午後から雨という予報だったので、弘法市は午前中に行くことにしました。

ものすごいお店の数でした。

私もうちの近所の骨董市にはよく出かけていますが、その10倍以上のお店がありましたね。

いわゆる骨董品を売っているお店のほかに、食べ物屋さん、植木屋さん、ありとあらゆるお店が広い境内を埋め尽くしていました。


まず最初に気になったのが、こちらのお店。
かなり古そうな和小物がたくさん並んでいました。


手に入れたのはこちらの帯留め。
櫛の形をしていて、可愛いでしょう。


もちろんお目当ては着物屋さんでしたが、1枚500円のものから、何万円もするものまで、よりどり見どりでした。

収穫品はこちら。

まずは500円の帯。
グレイの地に、ピンクの刺繍が可愛らしいでしょう。
春先にいいかしら?


こちらは黒に赤い椿の帯。
ラメが入っていてキラキラとしています。
1000円でした。
ちょっとパーティ気分になれそうです。


ある古着屋さんで、緑色の紬の着物を見つけました。
とても気に入ったのですが、12,000円と言われました。
旅行者だから安くしてと言いましたが、1万円以下では売らないと言われて、諦めました。
ちょっと惜しかったですね。

東寺の境内も、いつもとは違ってものすごい人ごみで、五重塔もなんだか霞んで見えました。


ここはあまりに広くて、1回行っただけでは、どこに何のお店があるか分からないほどです。
かなり玉石混合なので、じっくり探さないとだめですね。

またいつか行ってみたいところです。

この後は、今回の旅行の本命である、「鳥獣戯画展」を鑑賞に行きました。



2014年10月24日金曜日

京都着物屋さん巡り

先日、1泊2日で京都に行ってきました。

初日は関西在住のさとさんと一緒に、京都市内の着物屋さん巡りをしました。
そのうちの2軒は、さとさんのおなじみのお店、2軒は私が知っているお店でしたが、4箇所ともそれぞれ個性があり、とても楽しく過ごすことができました。

では、いざ京都へ。

食事時間を節約するために、お昼ご飯は車内でお弁当をいただきました。
健康弁当とかいうもので、ほとんどお野菜のみ。


京都駅でさとさんと待ち合せて、市バスに乗って、まず最初は大塚呉服店さん▼へ。

この辺りは八坂の塔が見えて、京都らしい雰囲気のところです。


大塚呉服店は、かつてはお豆腐屋さんだったところを改造したお店だとか?
洋服屋さんのような雰囲気ですね。


私は、新宿ルミネにあるお店には行ったことがあるのですが、こちらが本店です。

さとさんと一緒にお店の前で。


店内には色鮮やかな着物や、小物、バッグなどがありました。
2階に行ってみると、そこにはスピッツ模様の着物や帯があり、犬好きの人にはたまらないだろうなと思いました。


新しい感覚のお店を後にして、八坂の塔の坂を上ります。
人力車が絵になっていますね。


観光地をぶらぶらと歩いて、2軒目はさとさんの長年のお付き合いのある着物屋さんへ。
「この前、作ったアレ」というだけで、「あの着物ね」と分かってしまうような関係のお店でした。

こちらではお茶をいただきながら、ゆっくりとおしゃべりしてきました。


3軒目は、今回の旅行の目的地である「きもの鶴」さん▼へ。

いつもブログ▼で拝見しているお店ですが、登場される方がどなたも素敵なお召し物の方ばかりなので、ちょっと敷居が高そうだと思いましたが、さとさんと一緒なので安心してお邪魔できました。


京都御所が目の前という素敵なロケーションです。
先日は、この道路を「時代祭」が行列したそうです。


2階にも案内していただきました。
女将さんが選んだという素敵な着物や帯が展示されていました。


きもの好きな方が、あれこれと品定めをしています。


こちらは、美人で気さくな女将さん。
音符や時計が描かれたすてきなお召し物でした。


私は先日、銀座三越でご主人様にお会いしてきましたが▼、奥様からはお二人の出会いのなれそめもお聞きしてきました。

いろいろと素敵なものを見せていただいた後は、こたつを囲んで、お茶を飲みながら、みんなで着物談義。
ほっとできる空間ですね。

鶴さんファンが全国にいらっしゃるというのも、よく分かります。

鶴さんをおいとました後は、雨の中をさとさんのお嫁さんが車で送ってくれました。

4軒目は、錦市場の近くにある「kaonn」さん▼
この辺りは、さとさんが昔、お仕事関係でご縁があった所だそうで、美人店長の香里さんともお話がはずんでいました。


着物屋さんとは思えないゴージャスな空間に、さとさんも嬉しそうな表情でした。
お連れした甲斐がありましたね。

私はここで黄色の帯締めを購入。
役立ちそうな色目です。


京都市内を一日でこんなに着物屋さんばかりお邪魔したのは初めてでしたが、ほんとに楽しかったわ。

京都の皆様、お世話になりました。

お付き合いしていただいたさとさん、どうもありがとうございました。
また近いうちに上洛したいですね。

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この日の装い。

雨が予想されていたので、うたどんさんから頂いた黒っぽい大島紬にしました。
頂いたときは緑色の裏が付いていたのですが、かなり着ていた様子でしたので、金茶色に変えたものです。

帯は「もくれんげ」で買ったろっこやさんのレインフォレスト▼
京都でもとても好評でしたよ。

帯締めはKaonnさんの青緑。

どれもとても重宝させていただいているものばかりです。