古いおうちなどで畳の上でゆったりと過ごす着物のイベントもいいのですが、たまには新しい感覚の刺激を受けるのも良かろうと思い、モダン着物小物「梅屋」▼の梅まりさんが出店されているので、千駄ヶ谷にあるレンタルスペースまで足を伸ばしてみました。
会場は総武線・千駄ヶ谷から歩いて数分のところなのですが、まず度肝を抜かれたのは、千駄ヶ谷駅前にある東京体育館にたむろしていた若者の群れでした。
いったい何事かと思って交通整理の係員の人に聞いてみたところ、アニメの声優タレントの何とかさんという人(名前はすぐに忘れてしまいましたが)のコンサートがあるとかで、オタク系の若者が集まっていました。
私は理系の大学で働いていたので、若い男の子の群れには慣れてはいるのですが、まさか体育館でアニメのコンサートがあるとは想像できずに、世の中のアニメブームに圧倒されたのでした。
あまりびっくりしたせいか、なんと歩いているうちに帯のお太鼓が崩れてしまい、恥ずかしくて仕方ありませんでした。
それでもこんなおばさんの姿には誰も見向きもされなかったので助かりました。
そして幸いにも「変身」イベントの会場には着付けのお姉さんがいたので、さっそく駆け込んで直してもらいました。
こちらは出かける前に写した帯の写真です。
苦手な鳥が背中にいるので、あまり好きな帯ではないのですが、雪輪の着物の色に合わせて締めてみました。
それが三分紐をきっちり締めなかったせいか、お太鼓が緩んでしまいました。
こんな不覚は初めてでした。
このところ、3日に1回くらいは着物を着て出かけていて、着物のことではそれほど失敗したことがなかったのに、帯がデレデレになってしまいました。
直していただいた若い着付け師さん、ありがとうございました。
気を取り戻して、「和のパーソナルカラー診断」を受けました。
先生は着付け師でもある「装和麗」の星君枝さん▼という方でした。
あれこれ色を合わせていただいたところ、私に似合うのは、淡くて灰色が混じった色だそうです。やさしい感じのきれいな色ですね。
ちょいと膨張色なので恥ずかしい感じもしましたが、「こちらのほうが上品に見えますよ」とか言われて、にんまり。
全身ピンクで可愛い星さんとご一緒に、似合う色の布を持っているところです。
(それにしても、色黒の私・・・)
歌舞伎の顔を作るというイベントもありました。
若い男性や女性が、プロの「顔師」さんにメイクしてもらっていました。
さすがに、これは私は眺めていただけでしたが。
こちらは斬新な切り絵でした。
赤と黄色の紙を市松模様にして、そこに切り絵をして、立体的にしたところが面白かったですね。
「おまつさん」という女性をろくろく首に仕立ててありました。
若い男性の作品でした。他にもいくつか大きな顔がありました。
「変身」というテーマで作ったものだそうです。
この日は、普段とはちょっと違った着物イベントでしたが、新しい刺激があってよかったですね。
そして帰りも千駄ヶ谷の駅はオタク系のお兄さんで溢れかえっていて、ほんとうにアニメはすごい人気があるのだなと、自分の世間知らずを知ったのでした。
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