2016年11月20日日曜日

男物の着物

私の叔母が亡くなって、たくさんの着物や帯をいただいてきました。

この叔母は、自分でも着物を縫ったり、着やすいように直したりするのも趣味でした。

そして、私は遺品の中から、まだ縫いかけの藍色の素敵なウールの着物を探し出しました。
ちょっと見たところ、背縫いや、袖はすでに縫い上がっていて、居敷当てまでついていました。
残りはおくみと衿を縫って、袖を付ければ完成という状態でした。


私と叔母はほとんど寸法が同じなので、その縫いかけの着物を仕上げて、自分のものにしようと目論んでいました。

ところがです、よくよく見ると、その着物は丈が短くて、男物だったのでした!
叔母は叔父のために縫っていたのでしょうが、叔父が亡くなってしまって、そのままにしておいたのだと思われます。

でもこのまま放っておくのも勿体ないので、練習用にお直し教室で自分で縫い上げてみようと思ったのです。

久しぶりに出かけた立川にある五箇谷さんです。


先生にお尋ねすると、「ここまでやってあるのなら、後は簡単よ」ということで、まずは両脇を縫いました。
そして次はおくみを付けました。

今回はここまで。

後は脇を始末して、裾をくけて、衿と袖を付ければ、なんとか形になるとのこと。

出来上がった男物の着物は、やはり身近にいる夫に着てもらうより仕方ないでしょうか。
とはいえ、着物など見向きもしない夫に、どうやって着せたらよいか、今からちょいとした悩みです。

こちらはお直し教室の先生の後ろ姿。
丈が短かったので、黒の布を継ぎ足したという紬が素敵でした。
帯も工夫して作られたそうです。


こちらは遠方から通われていた生徒さんです。
お二人とも上品な着物姿でした。


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この日の装い。

お婿さんのお母さんからのいただき物の小紋です。
写真では分かりませんが、紅葉や秋の花などが全体に描かれています。


お母さんはベテランの和裁士さんなので、私の寸法に合わせて直してくださったので、着やすい着物です。

帯は、だいぶ前に買った柿色のものです。
最近はあまり登場しなかったのですが、青い着物に秋らしさをプラスしようと思って、久しぶりに締めてみました。

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