今から35年程前、2年間くらい目黒に住んでいました。
ずいぶんと大昔、まだ昭和の頃の話です。
目黒は私にとって楽しい思い出よりも、苦い思い出があった町なので、そこには長いこと足を向けないようにしていました。
それでも去年あたりから、目黒駅を降りても、あまり不快を感じないようになってきました。
先日、風呂敷包みのワークショップ▼の会場である、目黒に向かいました。
JR目黒駅周辺には高層ビルが並び立ち、あまりにきれいになってしまって、今浦島のような気分でした。
かつては、こちらの目黒川の近くに住んでいました。
この辺りにはチョコレートの工場があり、いつもカカオの香りが風に漂っていました。
今はきれいな川になっていますが、もっと昔は臭くてどぶ川のようだったそうです。
目黒通りは坂の多いところです。
若い頃は坂の傾斜もそれほど気にならずにスタスタと歩いていましたが、今になってみると、上ったり下ったりと、けっこうキツイ坂道です。
目黒通りと山手通りが交差するところにあるのは、大鳥神社です。
今年のお酉さまは11月11日と23日の2回だとか。
きっと多くの人が訪れて賑わうことでしょう。
ビルに囲まれた神社ですが、どんなに周囲の開発が進んでも、ずっとここに残ることでしょうね。
「目黒寄生虫館」▼は昔からこの場所にありました。
でもあまり気持ちが良くないので、入ったことはありませんが。
多摩大学目黒というのがありましたが、いつできたのかしら?
この辺りには、戦前は「目黒競馬場」というのがありました。
それが府中に移転したため、現在は「元競馬場」という名前だけが残っています。
たしか馬の像があったはずなのですが、ちょっと見当たらなかったので、バスの停留場を写してきました。
ちなみに現在、調布にある電気通信大学ですが、かつては無線電信講習所という名前で、やはり目黒にありました。それで電通大の同窓会は「目黒会」というのです。
いずれにせよ、戦前は目黒といえば、まだのどかなところだったのかもしれませんね。
先日のワークショップは、その元競馬場の近くにある収納家具のギャラリーで開かれたのですが、この周辺は家具屋さんが多いところでした。
アジアンテイストの家具屋さん。
お洒落なカフェのような家具屋さん。
すっきり系の家具屋さん。
どれも大きな家具屋さんではありませんが、どこもセンスがよくて、個性的なお店でした。
目黒に家具屋さんが多い理由は分かりませんが、ウィンドウを眺めるだけで楽しくなるところでした。
ほんとうはもっと写真を撮りたかったのですが、着物を着たおばさんが写真を撮る姿はなんだか怪しそうなので、ちょっとだけになってしまいました。
昔のことも忘れて、楽しい目黒さんぽとなりました。
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