今日は乃木坂にある国立新美術館まで行ってきました。
ここは2007年にオープンしたそうで、一度行ってみたかったところなの。
黒川紀章さんが設計したという建物ですが、さすが斬新だったわ。
「加山又造展」をやっていたの。
(上のサイトをクリックすると、作品が見られます。)
私はこの画家はお名前くらいしか知らなかったのだけど、すごい方でした。
文化勲章を受賞されたそうですけど、こういう素晴らしい画家の作品を見ることができる私たちは幸せだと思うわ。
加山さんという方は、京都の職人さんの家に生れ、その後、日本画の才能がどんどん開花していくのだけれど、作風もどんどん変わっていくみたいでした。
最初のころは動物の絵を描いたり、デザインに特徴のある絵が多いと思ったの。
それが年代を経るごとに、美しい裸婦の絵になり、花鳥画になり、そして墨絵の世界まで変化していくのよ。
それプラス、この方は絵の世界だけでなく、たとえば着物のデザイン、コーヒーカップやお皿のデザイン、アクセサリーのデザイン、羽子板の絵のデザインまでしちゃった人。
それって、まさに尾形光琳の世界よね。
美しい袷の着物を見ていたら、琳派のことを思い出しました。
晩年は、マックのPCで絵を描くことも楽しみにされていたそうで、可愛い犬の絵などもありました。
どこまでも新しいものを追求していたんでしょうね。
残念なことに数年前にお亡くなりになったそうですけど、こういう絵を描く才能って、本当にすごいなと思ったの。
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美しい絵画を見て気持ち良くなり、だいぶ歩いたのでちょっと疲れたのよ。
それで新宿から電車に乗ったら、ちょっとだけ座席に隙間があったの。
普通なら座らないのだけど、なんだかゆっくりしたくて、そこに座っちゃったの。
そしたら何と、お隣には大学の若手の先生がいるじゃないの!
まぁ、私の姿を見られちゃったのね。
ちょっとだけ挨拶して、彼はマックを必死になって操作しているので、私はどーっと、眠ってしまいました。
ちょうど降りる駅で彼が起こしてくれたので、乗り過ごさないですんだけど、職住接近だとこういうことがあるから、恥ずかしいのよね~。
10 件のコメント:
こんばんは。凄い方ですね。僕もお名前を聞いた事があるような無いようなという感じですが、是非一度自分の眼で見てみたいと思いました。
いつも素敵なことばで書かれるので、読むとほっとします。毎晩楽しみにしていますので、これからも宜しくお願いします。
国立新美術館には一度行ったことがあります。美術館としては、斬新な建築ですよね。私が見たのは「モネ展」。すごく混んでいたんですけど、昨日はどうでしたか。
絵画の世界にとどまらず、創作に関しては自由で柔軟な方だったんですね。私は、絵は見るのは好きですが、描くのはサッパリ。としちゃんは、どうなんでしょう。
素敵な方ですね。
一芸に秀でるものは、と云うこと、素晴らしい芸術家に触れるといつも感じます。
サイトを少し拝見しましたが、どの分野でも独自の展開が素晴らしいですね。
本当に、現代はなんでも見ることが出来て、それだけは掛け値なしに恵まれていると思います。
せっかくそう云う時代なのだから、甘受したいと思うのですが、なかなか実際にゆくのは難しい。
こうしてネットで見られるのも、ここ10年ほどのことですものね、ありがたいことです。
誰にも会いたくない時に限って、会っちゃうんですよね(笑)
起こしてくれたんですから、お疲れなんだなぁ、とこれから気遣ってくれるかも知れませんよ!
まぁ、日々是写真日和さん、どうもおほめの言葉をありがとうございます。
でも私は写真はまるでだめですし、文章もボキャ貧で、「すごい」と「可愛い」しか出てこないんですね。
加山又造さんの絵画の説明を読むと、「虚空に煌めく美」とか書いてあって、うーんとうなってしまいますが、それよりか単に「美しい」のほうがすっとするような感じがしますね。
マサさん、モネ展のときは混んだでしょうね。きのうはそれほどではありませんでしたが、土日は混むかもね。
それにしても美術館って入場料が高いですよね。映画なら安い時なら1000円でしょ。美術館にも割引制度を作ってほしいわ。おまけにカタログが分厚くて高い。今回はパスしました。
私も絵は見るだけ。それもきれいで分かりやすい大きな絵が好きなの。だから屏風絵とか襖絵とか大好きです。
史子さん、ほんとうに加山さんという方はすぐれた方ですね。お顔は川端康成を優しくしたような感じの方でしたよ。才能が溢れていますね。
職住接近だとね、スーパーで安いもの(お薦めシールの貼ってあるもの)を買っている時に限って、先生とレジでばったりなんですよ。それって結構恥ずかしいんですよ。
としちゃん偉いねえ、積極的にいろんなところに出かけてちゃんとお勉強してくるんだもの、素晴らしいわ。
加山さんって幅広いご活躍なのですね。
裸婦像は何か見た記憶があるのですが・・・
繊細なタッチですね。
幾つになっても新しいものに挑戦されるとは。いつか見た織物での源氏絵巻の山口さんでしたか、あのおじいさんもそうでしたよね。
さとさん、この方の裸婦像ってとてもきれいでしたよ。2メートル近い背の高い女性でしたが、白や黒のレースを身にまとい、すごくセクシーでした。足にきれいなペディキュアを塗ってあり、それがすごく色っぽいの。
そうそう、あの山口伊太郎さんもすごいおじいさんでしたね。西陣織にコンピュータを取り入れたんですものね。
京都の生まれの人って、みんなすごいなと思いましたよ。
学生時代に初めて、加山又造三の絵に出合って、すごくはまって・・思い出してパンフレットを出してみたら、1978年の高島屋展と書いてありました、他にもあったような・・・。ちょうど裸体の作品を発表してた頃かしら、まだ、展覧会人口が少ない頃でゆっくり見ることが出来た頃です。
数年前、直弟子という女流画家の方に、あるお宅で催された、演奏会とお茶の会で出会い感激しました、美しく、豪快な方で・・・どんな風に教えてもらうのだろう・・と思ったのだけど、とてもとても聞けなかった。
なぜか、画家は長生きと思っていたのに、加山さんは、割とお若くしてなくなってしまったのですよね。残念だと思いました。
トントン、1978年ですか、もう30年前なのね。そのころからトントンは加山又造さんのファンだったのね。そのころのパンフレットがまだあるなんて・・・。
直弟子という人に出会えたなんて、すごいことですね。
トントンワールドは加山さんの美しい絵画に通じるところがあるかもしれないわね。
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