2009年1月27日火曜日
後楽園と牛天神(2)
今日は、昨日の続きです。後楽園ドームのすぐ近くにある小石川後楽園と、「牛神社」の巻。
写真は「雪吊り」。高さ10メートル、縄の数は100本も使っているそうよ。
そうそう、後楽園の「後楽」というのは、「民衆に先立って天下のことを憂い、民衆がみな安楽な日を送るようになって後に楽しむ」という意味だそうよ。
この言葉、今の政治家に聞かせたいわね。
さて、小石川後楽園は、江戸の初期に、水戸徳川家の初代の殿様が建てたお屋敷というか立派なお庭なんです。
それが完成されたのは、二代目の殿様である光圀(という名前よりも黄門様でおなじみね)の時なんですって。
光圀さんというのは、中国から帰化した儒学者となじみが深かったので、お庭のあちこちを中国(当時は明)風にしたそうよ。
でも私が園内を歩いて感じたのは、中国風というよりも、日本各地の風光明媚なところをうまく取り入れてあるなーということでした。
たとえば、京都の大堰川にかかる渡月橋や、木曾川のそばには寝覚めの滝などが、うまくミニチュアのように作られているの。
つまりこのお庭を散歩していれば、それだけで日本全国を旅しているような気分になれるのよ。
うまいなーと思いました。さすがお金持ちは考えることが違うわね。
これは、小高い山の上から、下にある蓬莱池を眺めたところ。
それに園内には、いろんな形の橋がかけられているの。
これは、円月橋。
川面に写る橋の形がちょうど満月のように見えるんですって。
朱色のあざやかな通天橋など実際に今でもちゃんと渡れるようになっているのよ。もちろん、私も歩いてみました。
今回は冬のお庭だったので、花も少なかったけれど、春には桜、藤、初夏のかきつばた、そしてモミジの季節のころは、さぞかしきれいだろうと思ったわ。
このお庭は、土曜日と日曜日にはボランティアのガイドさんが、みんなを引き連れて無料で案内をしてくれるの。
いろんな知識も増えるし、ただ歩くよりもいいわよ。
ちなみに食事ができるところもあるんだけれど、予約制で、この日は満席でした。
そんな風景とミスマッチなのが、後楽園ドームと、文京区役所の高い建物。
この地域には、建築の規制がないらしくて、それでこういう奇妙な形のビルでも建てられてしまうそうよ。
ちょっと残念ね。
でもお屋敷の周りにはこんな粋な築地塀がめぐらされていたので、少しは気持ちも穏やかになったわ。
さて、小石川後楽園を後にして、牛天神というところへ行ったの。
今年は丑年でしょ。それで何かいいことがあればいいな、と思ったからなの。
牛天神というのは正式な名前は北野神社というらしいのだけど、境内に、かの源頼朝が座ったという牛の形のような大きな石があるのよ。そこで頼朝がうつらうつらしていたら、菅原道真が夢枕に現れて、希望をかなえてくれると言ったんですって。
それでこの神社は牛天神として有名になったということでした。
天神様の神社だから、やはり梅がきれいでしたよ。
牛もかわいいでしょ。
ここまで来るにはちょっと長い階段を歩かないといけないんだけど、ご利益があると思えば、少しは歩かないといけないわね。
昔の人の気分になって、晴れた日にはお散歩をしてみるのも楽しいわよ。
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6 件のコメント:
待ってました!
牛天神が気になって気になって!
頼朝と道真のエピソードが面白いですねぇ。
それがどうして、弟殺しになってしまったのでしょうね。
車でしょっちゅう通るのですけれど、この神社のことは存じませんでした。
牛さん、可愛い♡
文京区は古い町なので、古式床しいところが多いですね。
この区役所はバブルの頃に建てられたのだったか・・・
あたしも、区役所辺りの町並みより、奥に入ったお屋敷町の佇まいが好きです。
史子さん、牛天神の由来も面白いわよね。本当に頼朝がここまで来たかどうか分からないけどね。
写真は、飾り用の石で、本物(かどうか?)の石はもっとごつごつしていて、牛と言われれば牛のような気もするけれど・・・という感じの大きな石でした。
実は私の本当の叔母がこのあたりに住んでいるのだけど、子供の頃来ただけで、今は全然分からないわ。もっと下町っぽいところだと思っていたけれど、今ではビルばかりね。
遠出しなくても、都内にも見るところがいっぱいあるのね。小石川後楽園って入場料はいるの?暖かくなったら、行ってみようかなぁ~。
もう、梅が咲いているんですね。花粉症の季節も、そこまでやってきているのね。
マサさん、入園料は300円だったかしら。深大寺よりも安いわよ。都内にはたくさん素敵な庭園があって、東京って緑の多い街だなと思いますね。私のお薦めは皇居のお庭。ここは入場無料だったはずよ。
円月橋の写真素敵ですねぇ。
って書いたような?
でも見るとないので思っただけだったのか?
私の頭もおかしくなっちゃった。
光と影がいいね。
いい場所がたくさんあって写真には最適ですね。
さとさん、この後楽園は京都の風景がたくさんあったのよ。偽ミニ京都。(笑)
円月橋は、本当に水に映ると丸いお月さんのようでしたよ。
さとさんが写したらきっともっと素敵な写真がたくさん撮れたと思うわ。
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