さてさて、今日の話は、
こちらの続き。
ちょっぴり、しっとり大人モードで行きますよ~。

東寺餅を二つも食べて、その後にランチまで食べてまった私は、さすがにお腹いっぱい。
そこで、今回の京都旅行のもう一つの目的地である
枳殻邸(きこくてい)までは、腹ごなしも兼ねて、てくてくと歩いて行くことにしたの。ここはは京都駅からは北東の方向にあるところです。
「きこくてい」と聞くと、なにやら難しそうな名前でしょ。
でも枳殻というのは、「からたち」のことなんですって。
<「からたち」と入力すると、「枳殻」と変換できますよ>と、教えていただいたのは、京都在住のブログ仲間のSさん。
それまで私は、「きこくてい」という名前がなかなか覚えられずにいたんですけれど、これですぐに覚えられるようになったわ。

このお庭は別名「渉成園」とも言うんですけれど、京都の人にはこちらの名前のほうが、有名なのかしら?

どうして私がその難しい名前のお庭に行きたかったかというと、ここは源氏物語の主人公、光源氏のモデルになったと言われている源融(みなもとのとおる)という方の河原院があったところ、だと言われているの。
それで、光源氏が六条に建てた広大なお屋敷はここにあった、と言うことになっているの。
そういうわけで、どうしても一度その枳殻邸を見たくて、普通のガイドブックにはあまり載っていないこの場所へやってきたのです。

この写真が、その源融を供養したゆかりの灯籠なんですって。
これを見たくてはるばるやって来ました。
ところがね、この枳殻邸(渉成園)というところは、実は東本願寺の別庭だそうで、それを知らずにいた私はなんという間抜けなんでしょう?
というのも、ここのお庭の入園料を払う時に、窓口で「真宗の信徒さんでしょうか?」と聞かれて、私は「いえ、信徒ではありませんけど。」と答えてしまったの。
その後、パンフレットを見たら、たしかにここは真宗大谷派のものだったのですよ。
このお庭は、元は徳川家光が東本願寺に寄進した土地だったそうで、そこにあの有名な詩仙堂を作った庭師が造園したそうなんです。

実は、ある本に、ここは光源氏と夕顔がデートをした「なにがしの院」だと書いてあったけれど、それはいくらなんでも間違いでしょう。こんな立派なおうちのはずはありませんもの。
彼らがしのび逢いに使った場所は、もっと庶民的で暗い雰囲気のところだったはず。
百聞は一見にしかず、自分の目で確かめないといけませんね。
とても立派なお庭で、その中に13もの由緒ある建物があるのよ。

持仏堂あり、お茶室あり、渡り廊下あり、池があり、橋がかかり、優雅なことこの上のないお庭なんです。

私が出掛けた3月18日には、お庭には寒桜、ぼけ、ピンクの雪柳くらいしか咲いてなかったけれど、四季折々の花が咲くらしいわ。
それにからたちの生垣もありましたよ。
ここは観光バスが乗りつけるようなところではなく、お庭巡りが好きな人や、真宗の信徒さんが来るようなところだなと思うの。それで優雅な雰囲気に浸れることができました。

ちなみに、このカップルは知り合いではないんですけれど、どういうわけかいつも私の目の前にいたの。
光源氏と夕顔の関係のような訳ありの二人じゃないと思いますけれど、小さく載せておきますね。

写真は枳殻邸の「傍花閣」のそばに咲いていた寒桜です。
きれいでしたよ~。
でも本当は、この日はものすごく暑くて、ブーツ姿ではふうふうでした。
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