ちょっと前のことになりますけれど、8月に両国に行ってきました。
といっても、大相撲を見て来たわけではないのですよ。
国技館の隣にある江戸東京博物館というところで、「東京三味線・東京琴製作実演会」というのを見学してきました。
この会は「東京邦楽器商工業協同組合」という邦楽器を作っている職人さんの組合が主催していて、毎年開かれているそうで今年はすでに16回目だとか。
テーマは「江戸から平成へ、未来へ続く技と音」ということで、多くの一般の人に琴や三味線に触れてもらい、邦楽器を身近なものとして親しんでもらおうというのが目的のようでした。
私も三味線や琴は触れることはあっても、その製造過程は見たことがなかったので、興味津々でした。
こちらは材料を示しているコーナー。
三味線の材料は稽古用には「かりん」、演奏用には「こうき」という種類の木が使われているそうですけれど、アジアから輸入しているそうです。最近は材料が高騰していて、なかなか入手するのが大変なんだとか。
会場には琴や三味線を自由に演奏できるコーナーがありました。
こちらは舞台に職人さんが登場して、実際に木から製品までを作っているのを実演しているところです。
三味線は、「木取り」「下仕込み」「糸巻き」「皮張り」という行程があるそうです。
まさに職人芸。
三味線は最後に皮を張るところが一番難しいんですって。皮を水で湿らせながら、少しずつひっぱりながら張るのだとか。
こんなふうにして何段階にも分かれている製造過程を見ると、私の三味線も大切にしなくちゃねと思いました。
こちらはお琴に糸を張っているところ。力がいるみたいですね。
楽器作りは、職人さんの勘と経験がものをいう世界だということでした。若い職人さんもいたので、こういう技を継続してもらいたいと思いましたね。
下のお琴は、宇宙飛行士の山崎直子さんが宇宙に持っていったお琴のレプリカ。
とても小さくて、枕くらいの大きさでした。
ちょうど夏休みも終わりのころだったので、会場には子どもたちもたくさん来ていました。
この子たちも本物の三味線やお琴に触れて、よい体験ができましたね。
夏の宿題には遅くなってしまいましたけれど、夏休み見学会の感想日記でした。
2 件のコメント:
こんばんは
先日は失礼しました。^^
いただいたコメントも消えたかもしれません。お許しを・・。
お琴や三味線の糸張り ギターなんかと比べると、たいへん難しそうですね。
祇園界隈にも三味線を作っているお店があり、写したいのですが 入りにくそうな店構えなので 遠慮してます。
ジイの持っている 大型カメラは木製で、量産はしますが 乾燥から組み立てまで 1年もかかるそうで、このお琴や三味線にも通じるものがありますね。 一生ものですよね。
三味線工房(?)のようなところは、普通はあまり人の目には触れないところにあるのでしょうけれど、今回の企画はそれを一般開放していました。東京都の支援があるからできるのでしょうけれど、職人さんたちも者を作るだけでなくて、こういったイベントをするというのはいいことですよね。
ハッセルさんのカメラ、木でできているんですか! 素晴らしいですね。木は乾燥させるまでが時間がかかるようですね。じっくり乾燥させないと後で変形してしまうようです。
そのカメラはお宝ですね。
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