市のホールで「邦楽ワークショップ 日本の音楽の美しさと楽しさ ~ご祝儀曲と夏の彩り~」という催しがあったので、行ってみました。
ご祝儀曲というのは、結婚式とか襲名披露などのおめでたいときに演奏される曲ですが、逆に、その曲を演奏することによって、良いことを引き寄せるという音楽でもあるそうです。
そして夏の曲であるお祭りのお囃子などがメインの演奏会でした。
出演は一中節の歌い手さん(浄瑠璃方というそうです)と三味線方、お囃子は小鼓、大鼓、笛(能管と篠笛)の方々でした。
一中節というのは江戸時代に大流行した唄で、誰かの小説(平岩弓枝さんだったかな?)で、一中節に夢中になった男の話というのを読んだことはあるのですが、実際にその唄を聞いたのは今回が初めてでした。
都了中(みやこりょうちゅう)さんという若手の唄い手さんでした。とても良いお声の方でした。
この一中節の特徴は、母音をしっかりと発音することだそうで、「ああああ」とか「おうおうおうおう」なんて感じでゆっくりと唄います。
ワークショップでは、会場のみんなで一中節のほんのさわりを唄ってみましたが、音痴のようになってしまい、なかなか難しいですね。
それと、お囃子はみんなで小鼓の弾き方を練習しました。
小鼓というのは、左手で楽器を持って、それを右の肩の上にクロスさせるように置いて、右手で下から打つのです。
音は2種類あって、小鼓をしばってある麻の紐を押さえておくと「タ」という音が出て、麻の紐を握っていないときは「ポン」という高い音がでます。
そしてこれに掛け声が付きます。
まず「イヤー」といって「タ」、そして「ホッ」といって「ポン」と打つのです。
なかなか気分が良くなりました。
もちろん、ワークショップ以外にも「老松」や「三番叟」などの歌と演奏がありました。
私のお目当ては常磐津三味線でした。
都一凛さんという女性の弾き手の方でしたが、何気なく弾いているようで、それできちんとされていて、さすがにお見事でした。
会が終わった後の、出演者のみなさん。
若手の演奏家の方は、みなさん、トークもとてもお上手ですね。
邦楽を広めようという意識がしっかりしていて、気持ちよく楽しめました。
この会は、市の日本舞踊連盟の主催でしたので、さすがに関係者やお客さんには着物姿の人が多く、目の保養になりました。
私といえば、自転車でかけつけたのでジーパン姿。
やはり着物で行けばよかったなーと後悔しました!
2 件のコメント:
まぁ、こんな催しがあったんですか。
聴いているだけでなく、自分もやってみる、というのが楽しいですね。
暑い中でも、としちゃんは積極的に出かけて行って、感性を磨いていますね。見習わなくては。
マサさん、これは市報に出ていました。
そうそう、何でも自分でやってみると、いかに難しいかが良く分かりますね。
会場では意外な人に再会して、それも楽しかったですよ。
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