2015年4月12日日曜日

「花と鳥の万華鏡」@山種美術館

日本画の宝庫である山種美術館▼の期間限定招待券をいただきました。
あれこれしていたら、招待券が利用できる最終日となっていたことに気づきました。

その日は朝から小雨模様だったし、この山種美術館は恵比寿駅から10分以上歩くので、どうしようかと少し考えましたが、私の好きな御舟さんの絵をまた見たいと思って、ポリ着物で出かけてきました。

雨の中、歩道橋のらせん階段を上り下りするときは、すってんころりんと転ばないように、そろりそろりを歩いていましたよ。


あれ、標識が変わっているようです。

昔はここは、「広尾高校前」だったと思うのですが、「山種美術館前」になっていました。
今年の4月から変更されたようですね。


上の写真の右手に見える高いビルが山種美術館です。

ここは展示場はあまり広くないので、私としては好ましい美術館です。
だだっ広いところは、なんだか疲れます。

雨でも日曜日だったせいか、さすがにたくさんの方が来訪されていました。


「花と鳥の万華鏡」▼というタイトルのとおり、花と鳥の日本画ばかり集めたものでした。
ただし私は鳥が苦手なので、鳥のところは横目で眺めただけで素通りです。

菱田春草、速水御舟、竹内栖鳳、上村松篁、小林古径たちの美しい絵を堪能できました。
山種美術館はお花の絵の宝庫ですね。

私は金ぴかで、くっきりとした分かりやすい絵が好きですね。
単純人間なので、牡丹やつつじ、とにかくきれいで鮮やかな色彩の日本画に魅かれます。

2011年5月、「百花繚乱」▼を見たときに購入したガイドブックから、ちょっとご紹介。


カラフルな花の絵が多い中で、こちらは別格のように思える御舟の墨牡丹。
気品があって美しい。
黒い牡丹って本当にあるのでしょうか?
昭和9年の作品です。


田能村直入という人の「百花」。
幅は30センチほどですが、長さが375センチもあるという、帯のように長い巻物です。
明治2年の作品。


御舟の「翠苔緑芝(すいたいりょくし)」という屏風。
実物はかなり大きくて、金ぴかでどーんと迫力がありました。
左にはウサギさんとあじさい、右には黒猫とビワの木、つつじなどが描かれています。
昭和3年の作品。


これも御舟の作品。
写生帖といって、部分を描いたものでしょうか。
昭和6年の作品。
高島屋の包装紙が思い出されますね。



山種美術館は、作品の解説に、「この作家の何歳の時の作品」ということが説明されていてるのが良いですね。
へー、まだ若い時の作品なのね、と思ったり、老年の作品だと分かるのは、見ていて面白いものです。

御舟さんは溢れるほどの才能をお持ちの方なのに、40歳という若さでお亡くなりになりました。
画家の方は割と長生きをされるのに、残念なことですね。

喫茶コーナーには、おいしそうな練り切りがありましたが、あいにくと満席でした。
どれも絵画作品とコラボされていて、美しく仕上げてありました。


この日は、雨でも桜は満開でした。

ここは恵比寿からほど近いところの桜ですが、どうして「渋谷橋」なのでしょうね。
この橋の名前、なんだか紛らわしいですね。
でもきっと由来のある橋なのでしょう。


この日は三味線のお稽古を終えた後だったので少々疲れ気味で、また雨で外出しにくい状況でしたが、やはり本物の絵画を見ることができたのは、よかったです。

券をプレゼントしていただいたYさん、どうもありがとうございます。

こちらの展覧会は、2015年4月12日(日)まで開催されています。

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この日の装い。

濡れても大丈夫な着物ですが、一見、白大島ふうなので、かなりの人が騙されます。
ちょっと見では、ポリとは思えない着物です。


全体的に大きくて、必要以上にデブって見えますが、まぁ妥協の範囲内でしょうか。
国立にあるリサイクル着物屋さんの半額セールで、2500円で買った記憶があります。

ポリ着物のSサイズって、めったにリサイクルでは見ないですね。
みんながみんな、標準サイズではないのに、なんとか安く作ってもらいたいものです。

帯は世田谷ボロ市だったかしら?

これに、愛用の黒いレース模様の道行を着て、雨用のお気軽着物でした。





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