「大人の散歩 1」▼の続きです。
「織の美術館 in 鎌倉」の会場にさようならをして、由比ヶ浜の海岸を長谷の方へ歩きました。
この日は曇天で気温も高くなかったので、海にはそれほど人はいませんでした。
夏の名残を感じさせますね。
夏といえば、私は子供の頃は、いつも三浦半島の久里浜というところで何日間か過ごしていました。
そこは母の学生時代の友人であるOさんが住んでいらっしゃるおうちでした。
Oさんは書道家としてかなりの実力がある方でしたが、戦後の男不足のため、お嫁さんにいくことができずに独身を貫き、お父様と一緒に住んでいらっしゃったようです。
田舎のおうちだったので、私たち一家、いとこ一家など10人ほどが泊まっても平気なほどの広いおうちでした。
海までは歩いて数分、また周りを山に囲まれた環境の良いところで、田舎のない私たちには第二の故郷のようなところでした。
そのおうちには大きな犬がいて、ビスケットが大好きだったので「ビス」と呼ばれていたような記憶があります。
いずれにしても今から60年近くも前の思い出です。
そしてそのおうちに咲いてたのが、カンナの花でした。
オレンジ色の暑苦しい色ですが、夏といえば私は久里浜のこの花を思い出します。
由比ヶ浜の道路沿いにも、そのカンナの花が咲いていました。
そしてもう少し歩いていくと、共済組合の保養施設らしい「あじさい荘」という看板が見えました。
梅雨の時期には、その名前の通り、あじさいが見事に咲いていることでしょう。
あじさいは、もう枯れてしまっていましたが、それでも素敵でした。
(この項、続きます。)
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