今日のブログ「源氏物語を楽しむ会」は特別編です。
私が欠席してしまったので、Uさんがレポートしてくださいました。
とても丁寧な内容です。
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「篝火」
「玉鬘十帖」と呼ばれる巻の5番目になります。この巻は「近江君」の話から始まりました。彼女は内大臣の娘なのですが、内大臣に引き取られても気に入られずに放置され、笑いものになっています。それに比べて、光源氏に引き取られた玉鬘は、細やかにお世話されています。もっとも源氏に言い寄られて、それはちょっと困るのですが。
秋になり、光源氏は夏の町西の対にいる玉鬘のもとを頻繁に訪れ、和琴を教えています。
立ち去る際に、篝火に浮かび上がる玉鬘の美しさに後ろ髪を引かれ、篝火の煙に心の内にくすぶる玉鬘への恋心を託して歌を詠みかけます。
おりしも東の対には夕霧と柏木、弁少将が管弦を楽しんでいました。光源氏はこの3人を西の対に招き、柏木に和琴を弾かせました。
玉鬘が異母妹と知らない柏木は、名手である父の内大臣の技で、アピールしました。
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篝火を焚かせたところに庭の植物「壇(まゆみ)」の木、とあったので「源氏物語図典」で調べました。夏の町の植物として、写真が掲載されていました。
ついでに「荻」と「萩」の違いも確認しました。萩は秋の町に、荻は山野の植物として紹介されていました。
写真 左上から時計回りに
萩、呉竹、壇(まゆみ)、女郎花。
山野草の左下が荻(おぎ)。
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