2025年7月の「源氏物語を楽しむ会」は、私が大学の都合で欠席でしたので、メンバーのUさんがレポートを書いてくれました。ありがとうございます。
今回で「行幸」の巻は終わりになりました。
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今回の場面は、玉鬘の裳着当日(2月16日、亥の刻、午後10時ごろ)。
玉鬘は、表向きは源氏の娘として裳着の式を行いました。
「腰結」の役は、実の父親である内大臣が担当でした。「腰結」とは、「裳着」の儀式で、裳の紐を結ぶ役目のことです。通常、人望のある人が務めました。
玉鬘が実の姉妹であると気づき、うろたえる内大臣の息子たち(柏木、弁少将)や、求婚している髭黒大将、蛍兵部卿宮、などの様々な人たちの思惑が入り乱れました。
最後に、「尚侍(ないしのかみ)になりたい」と訴える近江の君(彼女も内大臣の娘)に、和歌を詠ませたりして笑いものにしました。
「源氏物語」の中で、裳着の記述があるのは、他に紫の上(「葵」の巻にごく簡単な記述)や明石姫君(「梅枝」の巻)の場面です。
内大臣は光源氏とは違って、とても子だくさん。その子供たちをまとめてみました。
以上、今回の報告はUさんでした。
次回からは藤袴(ふじばかま)の巻です。これはそれほど長くないのですが、1回で終わるでしょうか。
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