2008年3月21日金曜日
立花隆のシンポⅠ
昨日、有楽町の東京国際フォーラムで行われたのは評論家(というのかな?)の立花隆さんが中心となっているシンポジウムでした。
これはシリーズで行われているのだけれど、立花さんが言うには、
「学会ほど専門的ではない、でもカルチャーセンターほど庶民的でもない」というようなレベルのもの。
立花さんは東大で立花ゼミというのをしているのだけれど、シンポジウムの時には、事前にその専門家に話をしていただくそうで、少しでも難しすぎる話をすると、立花さんや立花ゼミの人が、
「そこは分かりにくいので、もうちょっと分かりやすく説明してください」とコメントを出すそうです。
そうすると、専門家の先生は、もっと砕けた調子で説明するように変えるんですって。
それでも、私にはちょいと難しすぎるのだけど、それでも自分で分かったところだけをお話しますね。
昨日のテーマは「解き明かされる脳の不思議 脳科学の未来」というもの。
脳科学という業界で、最先端を走る研究者が、その最新知識を披露するというもので、研究者自身が
「こういう人のこういう話を聴きたい」と演者をピックアップしたそうです。
そして立花さんがそこから絞り込んで、講師を決めたんですって。
そういうわけか、とにかく会場は老若男女、満席でした。
最初は永山國昭先生という方のお話。
専門は電子顕微鏡の研究という先生でした。
「科学の終焉と脳科学の未来」というタイトル。
物理学の話とか生命科学の話とかされたのだけど、テラベースシーケンサーがどうのこうのとか、たんぱく質がどうのこうのとかいうお話で、なんだかよく理解できなかったわ。
でも、その中で、二つだけ印象的なお話。
ひとつは、今の生命科学は昔に比べて爆発的に発展していて、なんと、この10年間では1000倍のハイスピードでいろんなことが解明されているんですって。
だからこれからはもっとそのスピードが増してきて、2030年(生きているかな?)には、地球上のすべての生物の遺伝子情報がみーんな分かってしまうそうよ。
もうひとつは、ビットという考えの分かりやすい説明。
大昔、「20の扉」というラジオ番組があったでしょ。
「それは動物ですか? 植物ですか?」「それは大きいですか? 小さいですか?」とか、いろんな種類の質問を20回していって、最後に「それはネコです」とか当てるクイズ。
子供心に、そういう番組を聴いた記憶があるの。
そういうふうに、20種類の区分けをするのが、20ビットということと同じなんですって。
なーるほどね。
そうすると、1000ビットというのはそういう質問を1000回して出てくる答えなのかしらね。
今ではギガとかテラとかすごい単位があるけれど、少しは身近に感じるようになったわ。
その単位が大きくなればなるほど、選択肢は狭まるわけね。
この永山先生のお話はこちらに「現場レポート」として立花ゼミの学生さんがまとめています。
http://kenbunden.net/nins05/live/p02.html
さーすがに東大の学生さんのことだけあるわ。
このシンポジウムでは10人ほどの研究者が、ひとり30分ずつお話をしていたのだけれど、ほんの少しずつ(私が分かったところだけ)、レポートしますね。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿