ちょっと時系列が前後しますが、先週の土曜日9月24日に、期待していた「深川恋物語」の朗読会が深川でありました。
朗読をされたのは佐藤光生さんと前田恵美子さんというお二人の俳優さんです。
場所は「ギャラリー深川いっぷく」という喫茶店でした。
「深川恋物語」は宇江佐真理さんの時代小説集なのですが、その中の「さびしい水音」を読んでいただきました。
このお話は深川に住む若い夫婦の物語なのですが、登場するのは大工をしている夫・佐吉と、それを支えるお新さんです。
お新さんはちょっと風変わりな趣味があり、それは絵を描くことでした。
佐吉のお給金で絵筆を買って少しずつ絵を描いていましたが、その絵にだんだん人気がでてきて、かなりの収入も得られるようになってきました。すると生活水準も上がって来て大きな家に住んだり、また佐吉のお姉さん一家の借金も彼女の収入をあてにするようになって来ました。
そんな物語で始まるのですが、実は宇江佐さんご自身もご主人は大工さんのようで、どんなお気持ちでこの物語を書きすすめていたのでしょうね。
最後はお新さんと別れた佐吉が深川の「高橋」の上で再会するのですが、原作をちょっとだけカットしていた朗読はかえって思いが深まるような余韻のある終わり方でした。
さすがに朗読をしているところは写真をとれませんでしたので、こちらは朗読会終了後に会場の片づけをしているところ。
この後、俳優さんを含めて、10人で深川を散策することになりました。
本で読み、耳で聞き、そして足で歩いてみるという面白い企画でしたよ。
街歩きの様子はまたね。
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