11月の「歌舞伎ごっこ」も3回目が終わりました。
この日は、前回渡された「仮名手本忠臣蔵」の台本を、立って科白を言うことになりました。
指導の先生はいじめられ役の判官(浅野)の役をして、私たち参加者は悪人役の高師直(吉良上野介)役を順番に演じました。
判官は手をついて「申し訳ない」と謝るのですが、悪役はもっともっといたぶります。
「鮒じゃ、鮒じゃ、おまえは鮒侍じゃ・・・・」といじめるのですが、そういう役柄は楽しいですね。
私の普段の仕事では自分を殺していることが多く、浅野のように「は、は、ごもっとも」という立場なので、悪役になって言いたいことを言えるのは気持ちいいですね。ストレス解消になります。
それに座って科白を読んでいるときは、なかなか声が出なかったのですが、立ちあがって小物(扇子や手ぬぐいなど)を使いながらだと、自然と身体も動いて、声も出るようになります。
先生の教えによると、科白を言う時、一番大切なのは、相手との呼吸なんだそうです。
ついつい自分の科白を言うのに気を取られてしまい、相手のセリフまで聞いるゆとりいないのですが、相手が出したボールを受け取るようにして、反応することが大切なんだと教わりました。
それにしてもほんの数分のお芝居(とはいえないけれど)をするだけでも大変なのに、1時間も2時間も演じている役者さんというのは体力も記憶力もすごいものだと改めて感心しました。
生の舞台は観劇料が高いのですけれど、それも当然ですね。
声を使ってのどが渇いたので、お稽古の後には会場のビルの上にある「三日月カフェ」でお茶にしました。
前回飲んだジンジャーティーがとてもおいしかったので、今回はホットのジンジャーティーにしました。
このお店ではちょっとしたランチもあるので、人形町のお散歩の休憩所としてはお薦めですよ。
実はこの歌舞伎ごっこをした後に、夕方からは高校のクラス会に出席したのですが、今から○○年前の高校の予餞会では、私たちのクラスはなんとこの忠臣蔵を演じていたのです。
その時、浅野役を演じた某君はもうあの世にいってしまいましたが、悪人役は今はお医者様として活躍中とのこと。
「歌舞伎ごっこ」を演じた後だったので、よけいに高校時代の懐かしい思い出がよみがえってきました。
2 件のコメント:
まぁ、なんとも楽しい講座ですこと。
歌舞伎や演劇は、観るのはもちろん楽しいけど、自分が演じるのはなんともエキサイティングですよね。
ところで、高校時代の「忠臣蔵」、としちゃんは誰を演じたのかしら?
マサさんの朗読劇のように高尚なものではなくて、お遊びなんですけれど、役になるというのは楽しいですね。プロの役者さんが教えてくださるので、実際に観劇するときの参考になりますよ。
高校時代の「忠臣蔵」では大石内蔵助が祇園で遊び呆けている場面での、芸者(遊女?)役をしましたよ。内蔵助が手ぬぐいで目隠しをして、「鬼さんこちら」と手を叩いていたような記憶があります。
その内蔵助も今では某有名メーカーの副社長なんだそうです。
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