地元の図書館主催の講演会が、市のホールでありました。
講師は女性評論家として有名な樋口恵子さん。
講演のテーマは「熟年時代を豊かに暮らす ~人生100年、自立して生きる知恵と工夫~」というものでした。
テーマのせいか、会場は70歳代くらいのおばさまを中心に女性ばかり300人も集まっていました。おじいさまはポツポツ・・・。
私はかなり早めに到着したと思ったのですが、すでに会場は超満員だったので、一番後ろの席に座りました。かなり多くの人が会場に入れなかったようです。
樋口さんはテレビや雑誌などでお見かけするお姿そのもので、今年の5月には80歳のお誕生日を迎えるというのに、パワフルで元気でお話が面白く、みんなを笑わせながらも鋭いことを突いた話し振りでした。
プリント模様のワンピースの上に、かっちりとしたジャケットを羽織り、ロングネックレスとブローチというおしゃれなファッションでしたね。(こういうことは割としっかり覚えているのですよね。)
樋口さんの話には数字が多く出てきました。
その数字をちょっとだけ書いてみますが、ぞっとする数字ですよ。
その1:日本女性の平均寿命 86.39歳 (世界1位)
その2:高齢化のスピード 24年間で総人口の7%→14%へ (世界1位)
その3:65歳以上の高齢者の割合23% (世界1位)
樋口さんはこのことを「日本の高齢化は金メダルが3個」とおっしゃっていましたが、この事実をもとにこれからは「人生100年社会」であると断言していました。
おまけに若い人たちは結婚しなくなり、子供の数も少なくなりました。
結婚に対する夢を失わせてしまったのは、親世代の責任かもしれませんが、それよりも女性が働きながら子供を育てられない環境もその理由のひとつですね。
これからの女性は仕事と子育ての両立をしてもらいたいものです。
樋口さんはいろいろなネーミングをつけるのがうまい方ですが、「BBからHBへ」ということもおっしゃっていました。
それは「貧乏ばあさん」から「働くばあさん」へという意味だそうです。
つまりどんなに年をとってもどんなに少額であっても、自分で稼いだお金があると楽しく暮らせるというのです。
そういう話を聞くと、私ももう少し仕事を続けて、「あのおばあさんも案外役に立つね」と言われたほうがいいかもしれないなと思いました。
こんな面白い話もありました。
ある地域で高齢者の死因を調査したところ、男性の死因の1位はアルコール、2位はたばこ、3位は妻に先立たれた人と言うのに対して、女性の死因は「夫のいる人」の割合が多いというのです。つまり夫がいるだけで妻にとってはそれがストレスになり、ひいては死亡の原因ともなるという調査があったそうです。
会場のおばあさんたちはみんな大笑いしていましたが、女性は一人になったほうが気楽に生きられるのかもしれませんね。
講演会に着ていったのは、うたどんさんのお母様からいただいた紬の着物。
藍色に絣のような飛び柄が入っています。
デニムのジーパンのような感じです。
帯は先日、旅先の小田原で仕入れた1000円の紅型風。
梅の花が可愛いので気に入っています。
帯揚げは着物と同色にしてしまったのだけれど、薄い色のほうがよかったかな。
着物も帯もどちらも硬い手触りだったので、着るのにすごく時間がかかりました。
おばあさんになっても、こんなふうに着物を着る楽しみが続けられたらいいなと思いました。
それにはやはり健康でないとね。
8 件のコメント:
あ、この講演のお知らせ、市報で見ました。興味を惹かれたのだけど、すっかり忘れていました。盛況だったのね。
おっしゃる通り、いくつになっても報酬を得る仕事を持っているのは、生きるハリにつながる気がします。家事や趣味やボランティアなんかで達成感を得るのは、なかなか難しいですものね。
樋口さんは、Y新聞の身の上相談の回答者もされていますが、ときどき笑っちゃう回答だったりします。もちろん、いい意味ですよ。
小田原で買われた帯、さっそく締めて行ったんですね。
藍色の着物とよく合っていて素敵!
この講演会にひょっとしてマサさんも来ていらっしゃるかしらと思いましたが、あまりに超満員で誰がいても分からないほどでしたよ。小ホールでしたが、どうして大ホールでしないのかしらと思ったほどでした。
樋口さんはユーモアもあって、面白かったですよ。
マサさんには「投稿」というご褒美(!)があるからそれもきっと若さを保ついい刺激になっているでしょうね。
小田原の帯、おほめ頂きありがとうございます。1000円には見えないでしょ?
樋口恵子さん、もう80歳になられるのね。
ピリッとした辛口のお話は昔から好きでした。
仕事を持つのはいいことですね♪
私ももう少し頑張らなくっちゃ(笑)
でも夫がいるのが女性の死亡原因の一位だとはね(苦笑)
考えさせられます~ふふふ
わかる気もしますがね。
さとさんは樋口さん、お好きだったのね。彼女は数年前に都知事に立候補したのですよ。
女性の死因は夫の存在、というのは笑っちゃいますよね。でもさとさんの場合なら、そんなことはありえないわよ。
いつまでも仲良く長生きしてね。
お昼休みにここのコメントしたのだけど
届かなかったみたい・・
カンカンへ
ごめんなさいね。私のメールにもコメントは届いていないわ。
もしスパムメールだと判断されても、私のメールにはコメントが届くのに、どうしてなんでしょうね。
グーグルはときどきおかしくなるのよ。
これに懲りずにお願いしますね!
うまくいかなかったのでもう一度ね。
いつかゴーンさん講演に行ったとき
どこかの省庁の女性の講演もあったけど
このままだと日本の労働力が少なくなるので女性もどんどん仕事をしてほしいとのことでした。HBはパワーになると思います。外国人の労働にも頼らなくてはならなくなるとのことでした。母親が働ける環境を作るのが第一ですが、今は年金問題とかたくさんの問題が山積みで
環境良くなってきているのかしらと思ってしまいます。
あとはlife work balance の話などでした。
時にこう言う講演会に行ってみるのもいいですよね。
カンカン、何回もトライしていただいてすいません。今度はちゃんと届いています。
あと何年かすると、今の年金システムでは一人の老人を一人で養わないといけないということも話していましたね。どんどん労働力人口が少なくなっていきますが、それも私たちの親世代が「奥さんはうちにいて家事をする」という考えがしみ込んでいて、それで働く女性のことを考えなかったので、こんなに少子化になってしまったのでしょうね。
カンカンはずっと仕事と子育てを両立してきたのだから、すごく偉いと思います。Sちゃんもきっと母親の働く姿を見ていたから、自立した女性になるんじゃないかな。
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