4月28日(土)から始まった大型連休も5月6日(日)で終了しました。
私は都内のあちこちに出没していましたが、最後は新橋演舞場の「五月花形歌舞伎」で締めです。
この日の演目の一番目は「西郷と豚姫」。
なんともどぎついタイトルですね。
これをやる女形の人、ちょっとかわいそうだわ。
たしかにちょいデブの女形でしたが、「豚姫」はないですよね。
西郷隆盛は師童さん。
肉襦袢というのを着ていたのでしょうか、ものすごく太っていて貫禄がありましたね。
2番目は黙阿弥作の「紅葉狩」。
長唄、常磐津、竹本という3種類の三味線グループが演奏するのは面白く、また踊りも見事だったのですが、なぜ今の季節に紅葉狩りを選んだのでしょうね。
よく分かりません。
第一部ではでぶちんの西郷隆盛を演じた師童さんが、こんどはりりしい将軍の役。
この方はどんな役でも似合いますが、私としてはちゃらんぽらんな若造役が好きですね。
最後は近松門左衛門の「女殺油地獄」でした。
放蕩三昧のどうしようもないどら息子。彼がお隣のやはり油屋さんの女将さんを殺害するはめになってしまいます。
美しい愛之助さんが演じる油まみれの殺人シーンは息を飲むようでした。
ちなみに殺されてしまうのは、これまた美しい福助さん。
舞台では油の代わりに水を使っていたのか分かりませんが、着物にもかなりギトギトした感じがあったから、本物の油だったのかしら。
後片付けも大変だろうなと思ってしまいましたよ。
ずっと劇場の中にいて気づかなかったのですが、芝居がはねて外を見たらものすごい土砂降りだったようでした。
雨にあわずに助かったわ。
この日の装いは黒に模様が入った大島。
うたどんさんのお母様からのいただきものです。
黒いので暑苦しく見えるかもしれませんが、実際はシャッキリとしているので暑くありません。
帯・帯揚げ・帯締めは、ちょっと考えるのが面倒になってしまったので、前日と同じ組み合わせです。
薄いベージュ色の帯は、白っぽい着物ても黒っぽい着物でも、どちらもOKなので便利です。
0 件のコメント:
コメントを投稿