このところ、歌謡ショーとか松竹新喜劇が続いていたのですが、やはり歌舞伎を見られるのはいいですね。
出し物は三代目市川猿之助(現猿翁)が創始した「猿之助歌舞伎」の名作に、四代目市川猿之助と市川右近をはじめとする澤瀉屋一門が取組む注目の舞台でした。
「市川猿之助奮闘連続公演」と銘打っていることだけあり、ほんとに猿之助さんが奮闘していました。
最初の出し物は「俊寛」。
俊寛という人は、平家打倒のクーデターを起こそうとしましたが、鹿ケ谷で密談しているところを陰謀により捕まってしまい、島流しにされてしまった人です。
右近さんが俊寛役でした。
俊寛と他の二人の三人が流刑されたのですが、都から許しが下りて、戻ってよいことになりました。
しかし、俊寛は島の女性の身代わりとなって、ただ一人島に戻るのでした。
最後は泣かせましたね。
ただし右近さんのイメージだと、ちょっと健康的すぎるかな。
次は『金幣猿島郡』。
なんというのか、男の怨念、女の怨念が伝わってくるようなおはなしでした。
娘道成寺を元にしたようなお話で、大蛇が出てきたり、猿之助さんの宙乗りもあり、とても楽しめました。ときにはコメディタッチのところもあり、笑いをとっていました。
また舞台も大がかりで、火がめらめらと燃えたり、回り舞台があったりと、サービス満点でした。
ほんとにこういうのをエンターテイメントというのだろうなと思いました。
三代目猿之助の精神を受け継いだ当代猿之助さん、やはりすごい役者さんだと思いました。
そうそう、この日は、最後列の右端に席が取れました。
そして前も隣も(もちろん後ろも)、誰も人がいなくて、ゆっくりと鑑賞することができました。
私は隣に誰か人がいると、とくにオヤジ臭のする人が座っていると、すごく気になるのです。
それで、いつも「通路側の席」を頼むのですが、ほんとに周りに誰もいないと、こんなに快適だということがよく分かりました。
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この日の装い。
(顔がむくれています。)
かなりの雨が予想されたので、ポリの着物にしました。
かたせ梨乃さんプロデュースという東レシルックです。
これは誂えてもらったのに、なんだかサイズが全体的に大きくて、2割くらいおデブに見える着物です。
帯はさとさんからの頂き物。
ずっと重宝しています。
4 件のコメント:
もう 行って来られたのですね。
券を戴いたので25日に見てきます。
としちゃんの説明があり 興味深く見られそうです。
12月中旬の気温だそうで お風邪を引かぬよう気をつけてくださいね。
うたどんさん、昼の部ですか?
夜の部は猿之助さんが早変わりもして、すごいらしいですね。
どうぞ楽しんできてください。
イヤホンを借りるといいかもしれませんね。
先日は京都に行ってきましたが、うたどんさんからいただいた着物(裏地を変えました)を着て行きました。とても評判が良かったですよ。
歌舞伎に着物がお出かけとしては
一番合いそうですね。
私の場合は究極の目的はお茶ですが
そんな日が来るのかな~
昨日大丸の中の「くるり」で着物の
入門講座を聞いて、「いち利」で今度の
日曜から,簡単な常識と着付けを
教えてもらいます。
もう少しでスタート点に立てそうです。
歌舞伎にもいろんな着物で来ている人がいて面白いですね。ものすごく豪華でおしゃれしている人もいれば、浴衣の人もいるし。
大丸のくるりは行ったことはありませんが、
吉祥寺のくるりはこじんまりとしていて、好感が持てましたね。
楽しんで下さいな。
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