2024年9月19日木曜日

海を渡った木目込み人形

先日、久しぶりにいとこから電話がありました。彼女は私の父の妹の娘です。

私たちの義理の叔母(父の弟のお嫁さん)が亡くなったという知らせでした。

その叔母は、昔は私の家族と同じ敷地内に住んでいました。叔母は私の母より一回りほど年下ですが、同じお嫁さん同士、仲良くしていました。

その後、名古屋に移り住み、叔父が亡くなった後も1人で元気にマンションで暮らしていました。とにかく趣味が多彩な人でした。文字がとても美しく、またシャンソンやカンツォーネも歌っていました。

この叔母のことを、カナダに住んでいる妹にも知らせました。

すると妹は、こんな写真を送ってきました。


連獅子です。

なんと大昔、この叔母が作ったという木目込み人形でした。

どうしてその人形がカナダにあるのか、経緯は分かりませんが、とにかく叔母の作品が海を渡って、カナダの家の居間に飾ってあるというのです。日本の部屋にあるよりも、洋風な部屋にピッタリな様子です。

このことをいとこと、叔母と血の繋がった姪御さん(お会いしたことはありません)にも伝えました。

2人とも喜んでいました。

叔母は92歳まで元気で1人暮らしをしていたそうです。

そして老人ホームに入居する、というその日に亡くなったそうです。




公文書館見学で夏季講習終了

大学はいちおう8月から夏休みに入っていましたが、その間もいろいろと夏季講習がありました。ちょっとまとめてみました。

課外学習として、以下のところへ出かけました。

豊洲市場見学▼

立川防災施設での体験学習▼

起業支援センター見学▼

農業技術センター見学▼

高尾山登山と自然センター見学▼

都立病院のがん対策はビデオ学習でした。

また校内での特別授業として、

論文作成対策

パワポ対策

ライフスタイル健康科学

を受講しました。

毎回、事前の準備やレポート提出もあり、「夏休み」という感じはありませんでした。

終了後の内容は「暑かった!」というのが正直な感想です。特に高尾山は汗だくになりました。

それでも普段は縁がないようなところも見学できて、いろいろと勉強になりました。

中でも農業の品種改良をしている研究者の姿は、素敵でした。

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昨日、訪問した公文書館では、今回の新札に登場した渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎の自筆の書類を拝見することができました。みなさん、立派な文字を書かれていました。


左から津田、渋沢、北里が関わった書類です。
たとえば「津田塾大学の開設願」には、敷地の見取り図までありましたが、それが6畳と8畳の部屋だったりするのも、リアルで面白かったですね。北里のペスト菌発見の書類には「黒死病」と記入されていました。


どれも墨痕あざやかな文字で書かれていましたが、今後は公文書はすべてパソコンの文字になり、サインのみが自筆ということになるでしょうね。

現在、公文書館では伊豆七島の特集をしています。美しい花や、カラフルな魚たちの展示もあります。無料なので、是非どうぞ。





どの施設の方も、スタッフのみなさんは優れた研究者、技術者だと思いました。


2024年9月16日月曜日

「織りとリズム」ミニコンサート@柴崎

さをり織の先生であり、歌もお得意、外国人のホームステイも受け入れているTさんのミニコンサートに行ってきました。

「織りとリズム」でした。

ご自分で織り上げた素敵な紫色のドレスで堂々と歌い上げるTさん。ラメのメイクアップもばっちり。


ピアノとの相性もぴったりでしたね。

シャンソンやジャズなどいろいろなジャンルの歌を聞かせていただき、ゆったりとした気分に浸ることができました。ご自身で作曲した歌もご披露。ムスタキの「生きる時代」をみんなで歌いました。アンコールは「おーシャンゼリゼ」でした。

柚の香りのするジュースもおいしかったです。


そして織りのコーナーは、みんなの人気の的。


どれもみなTさんの作品です。
大胆な色使いが素敵でした。

他にもたくさんありました。

私も黒にシルバーのミニベストをいただいてきたので、またの機会にお見せしますね。

このところ、大学と図書館ばかりの毎日でしたが、久しぶりにゆったりとした時間をすごすことができました。


2024年9月14日土曜日

高尾山のフィールドワーク

夏の都政見学ですが、豊洲市場、立川防災館、起業支援センター、農業支援と周り、今回は高尾山でした。

「自然公園の利用と保全の取り組み」がテーマです。

高尾山は子供の頃から何回も出かけていますが、今回は専門家のガイド付きなので、いろいろと学んできました。

高尾山口の駅周辺はすごくきれいになっていました。オシャレなカフェが増えていました。

ここから徒歩で頂上まで歩いた人もいましたが、私はケーブルカーで登りました。すごい急斜面でした。

清滝駅でみんな集合。この時点でもう汗だくになりました。

そこからガイドさんに従って頂上まで歩きました。ほぼ40分くらい歩いたでしょうか。


このあたりは楽勝でしたね。


頂上に到着。
八王子の町がきれいに見えました。


ビジターセンターに到着してほっとしたのもつかの間、今度はフィールドワークに出かけました。

こちらの案内板は、多摩産の木材を使用して作られているそうです。

いろいろな樹木や、昆虫などの説明がありました。

はぎ

ススキ
これにも花があるのでした。


クズ?

高尾山にはいろいろな動物や鳥が住んでいますが、モモンガもいるそうです。実物大の模型を見せてくれましたが、かなり大きかったですね。これが空を飛ぶのはちょっと怖いな。

そしてシカも出没するそうです。シカが食べた後も見ました。

今はナラ枯れが問題になっているそうです。虫が入って、樹木が感染して枯れてしまうそうです。

頂上の周囲をぐるぐると小一時間歩きました。

その後はセンターの中で、「東京の自然公園」についてレクチャーを受けました。東京は伊豆七島、小笠原も含め、都の面積の36パーセントは自然公園なんだそうです。広いですね。今の問題はオーバーツーリズムですね。

終わった後はみんなで記念撮影。

こちらが高尾山の三角点です。本当の頂上ですね。


天狗さんには帰りにまたお会いしました。


またケーブルカーで戻りました。

帰りに温泉に入った人もいました。

ほんとにお疲れでした。


2024年9月10日火曜日

日本橋へ 3.今昔きもの大市

日本橋高島屋で、刺繍展を見て、かき氷でのんびりした後は、いざ「今昔きもの大市」へ。


着物のリサイクル市ですが、日本橋三越の前の地下で開かれています。割と良い品が比較的安く買えるので、ちょいちょい利用しています。

今回は、大学にも着ていける地味目で涼しげな着物があったら良いな、と思ってぶらぶらしてみました。でも夏物は品が少ないですね。あってもサイズが合わない・・・と思って帰ろうかなと思ったところ、ちょうど目の前に黒っぽい無地の着物がありました。お店の人に寸法を測ってもらったところ、身丈も裄もどんぴしゃり。鏡の前で試着させていただきました。

お店の人はあれこれと素敵な帯を合わせてくれましたが、帯は手持ちのものでも合いそうなので、着物だけいただくことにしました。黒というか玉虫色の小千谷縮です。

ところがお店のカードリーダーが壊れていて、カードが使えず、現金の持ち合わせもなく、銀行で引き出そうと思いましたが、ATMは遠くて炎天下を歩くのは嫌だし、どうしようかと思いました。ところがお店の方が帯締めをおまけにしてくれる、ということで一件落着。

るんるん気分で、帰宅となりました。

近いうちに着用してみますね。



2024年9月9日月曜日

日本橋へ 2.かき氷

日本橋高島屋で「草乃しずか日本刺繍展」を見た▼後は、ワンフロア下にある「梅園」でかき氷をいただきました。


私の場合、かき氷と言えば、宇治金時ひとすじです。どうもフルーツなどが乗ったオシャレなかき氷は性に合いません。

ということでここでも宇治金時を注文しましたが、ここのは抹茶シロップが別の器に入っていて、自分で好きな分だけ氷にかけていただく、というスタイルでした。これは、数年前、京都のなんとかというお店でもそのような別立てだったことを思い出しました。あれも暑い日だったかな。


やはり甘味専門店のあんこはおいしいですね。ただ、氷の下のほうにはあんこが敷いてなくて、ちょいと残念。それでもゆっくりと味わうことができました。

私が入店したときは、他にはお客さんは1人しかいなかったのに、だんだんとお客さんが増えてきて、店員さんはあたふたとしていました。

このお店は呉服屋さんの蔭に隠れるような場所にあるので、あまり知られていないと思うのですが、それでも年配の方が車椅子に乗って来客されていました。やはり古くからあるお店は安心感がありますね。

ちょっと調べてみたら、浅草梅園は、なんと安政元年(1854)創業だそうです。老舗中の老舗ですね。



2024年9月8日日曜日

日本橋へ 1.高島屋

招待券をいただいたので、「草乃しずか 日本刺繍展」を日本橋高島屋で見てきました。

すごい人気でしたね。私が会場に到着したときは、ちょうどこれからトークショーが始まるという時間だったので、たくさんのファンが舞台を囲んでいました。

そこに登場した草乃さんは、優しい口調で刺繍人生を語り始めました。

今回のテーマは「源氏物語を花で装う」ということで、物語に登場する女性たちをイメージして、たくさんの着物に刺繍を施していました。

左上は、紫式部のイメージ

その下のグリーンは、明石の方

右上は玉鬘

その下の黒は六条御息所

一番下の茶色は末摘花、でした。

こちらはウェディングドレス。


たくさんの花紋。

どれもこれも素晴らしいデザインと技術でしたね。なんと200点も出展されたそうです。


この刺繍糸の箱が興味深かったです。

一針、一針を刺していく気の遠くなるような作業も、この糸がないと何もできないわけですね。その初めの一歩を見たような気分になりました。

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とても暑い日でしたが、草乃さんに敬意を払い、絽の着物にしました。


今年の4月に「着物大放出」というお譲り会でいただいたものです。

深緑色に細かい模様が入っています。裄がぴったりサイズでしたので、いただいてきました。

帯は伯母の遺品です。高級品のようですが、かなり締めにくいものです。柄出しがうまくいかず、3回ほど締め直しました。



2024年9月7日土曜日

「東京の農業 今と今後」

今回の夏季集中フィールドワークは、西立川にある施設で行われました。

西立川駅というと昭和記念公園の下車駅として思い出されますが、それは北口。南口は普通の住宅街でした。

住宅街を抜けたところに、広い敷地がありました。「東京都農林水産振興財団」です。農業関係のさまざまな団体が入っていました。。ここはかつて東京都農業試験場があったところだそうです。

この日はかなりハードな内容でした。

9時頃、財団のホールに集合して、午前中はいろいろな講義を聴きました。

東京の農業の現状は、耕地面積や生産額では全国47位だそうですが、それでも東京ブランドを活かした農産物(東京ウド、小松菜、奥多摩わさびなど)がいろいろとあり、またブルーベリーの生産量は日本一だとか、意外なことが分かりました。

ものすごくたくさんの資料をいただきましたが、はっきり言ってゴチャゴチャして見づらかったですね。いろんな情報を盛り込み過ぎです。

休憩時間にはビルの中をうろうろしました。水槽には奥多摩のイワナが泳いでいました。


こちらは稲城の梨。ものすごく大きな梨でした。幼児用のボールくらいの大きさでした。

こちらは新しい品種のお花。いろいろな品種を掛け合わせて作り出したのだそうです。


農家の数は年々減少していて、現在は1万戸を切っているそうです。また農業従事者の高齢化が問題になっていました。これは全国的な問題でしょうけれど。

現在、東京都ではいろいろな支援策や、農業体験システム、デジタル技術の導入、学校給食での東京産の農産物利用などを推進していて、いろいろと変ってきていると感じました。

午後はビニールハウスやなす畑、ブドウハウスなどを見学しました。ただし暑くてたまりませんでした。特にビニールハウスの中はすごい高温になり、ふらふらになってしまいました。


ビニールハウスもパソコンで遠隔操作ができるようになっていたりしました。
4500万円と聞いて、これでは零細農家では購入できないと思いました。

こちらはブドウ畑で説明を受けているところです。この広いところに、一本の木からブドウの枝が広がっているそうです。

その後、参加者がグループに分かれて、「10年後の東京の農業はどうなるか」を話し合いました。いろいろな楽しいアイディアが出て面白かったですが、子供のうちから農業が身近に感じられるようになるといいと思いました。


ということで、フィールドワークはかなりハードでしたが、来週は高尾山での学習会です。暑くならないように祈っています。