先日、「源氏物語を楽しむ会」を開催しました。
いつものようにスタートはおしゃべりから。
今回は、どういうわけか、昔のテレビタレントのロイ・ジェームスさんについての話題でした。若い方はご存知ないと思いますが、元祖・外人タレントのような方でした。もしご存命なら今年96歳。この方はお生まれは台東区でしたが、元はトルコの方で、その後、日本国籍を取得されました。タレントさんというか、司会業で人気者になったと思います。
そうそう、どうしてこの方の話になったかというと、この方の奥様はかつては三島由紀夫の「鏡子の家」のモデルだったそうで、それでロイジェームスに話が飛んだのでした。
三島由紀夫も生きていれば100歳でしたね。
ということであれこれおしゃべりをした後で、玉葛の裳着の話になったのでした。
今回は宿題が出ていました。
それは「行幸」の原文のなかで、内大臣が「今日のかしこまりは、・・・」と話すのですが、
その現代語訳は「今日のお礼は・・・・」となっていました。「かしこまり」というと「かしこまりました」のように使うことが多いのですが、それがどうして「お礼」になるか、よく分かりませんでした。
それで「かしこまり」の古語を調べてみました。かしこまりは、「畏まり」と書くそうで、意味は「恐れ入ること」「恐縮すること」だと書かれていました。また「感謝の言葉や謝罪、おとがめをうけること」の意味もあるそうです。
現代語で「かしこまりました」というと、これは相手の言葉を慎んで承る、了解したという意味になりますが、そこから「ありがたく思う気持ち」や感謝の気持ちをあらわすことばとしても使うのだそうです。
ふーむ、古語と現代語では微妙に意味が違っていますが、それでもなんとなく分かりました。
ということで、今回は宿題の解明でした。
写真は刀剣ワールドより拝借した「裳着」です。
今回のお話には、久しぶりに末摘花さんも登場しました。彼女なりに必死になっているのですが、光源氏はあまり気に入らないようですね。
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