2007年12月6日木曜日
見つめあう二人
私が仕事に行っている研究室では、いろいろ面白いテーマの研究をしているの。
みんな人間の行動に関わることなのだけど、たとえば足音から誰の歩行かを調べる研究とか、ゲームをするときの手の動きと脳の関係の研究とか、えー、そんなのが研究テーマになるの? というようなものも多い。
今日、ある人が発表したのは、ほんとに面白かった。
ちょっとだけさわりを教えてもらったのだけど、その内容というのは、ある人とある人が、お互いに「見つめ合う」という状況になるのは、その人の顔のどこを見たときに、そう思うかという研究。
それを写真にして、画像で判断するというのが、研究テーマらしいの。
たとえば、自分の鼻に相手の視線を感じて、見られているなと思ったらボタンを押して、「はい、見つめられたと思う」と答えるの。
反対に自分の首あたりに視線を感じても、何も感じなかったら別のボタンを押して、「いえ、見つめられたとは思いません」という反応をするというもの。
ね、おかしいでしょ。
それもその実験をしたというのが、30過ぎの独身男性と、20代の学生の二人組み。二人が実験室にこもって、ずーっと何時間も見つめ合っていたんですって。
それを想像すると、おかしくておかしくて、馬鹿笑いをしてしまいました。
何か言わなきゃまずいかなと思ったので、「そういう実験って、男同士でするのではなくて、好きな人と見つめ合って、その結果を調べたほうがいいんじゃないの。」とか言ってしまいました。彼女がいなそうな人には、ちょっと酷な話だったかしら。
でもね、全然好きでもない人に目の辺りに視線を感じて、見つめられても何とも思わないのに、好意を持っている人だとちょっとでも見つめられると、それだけでドキドキしちゃうわよね。そういう不思議さ加減も研究してもらいたいな。
目が合った、と思っただけで、嬉しい時ってあったじゃない?
(何年前の話でしょ?)
もっと心理面まで突っ込んだ研究をして欲しい、と言ったら、「それはまだ難しい問題だ」とか言われちゃいました。
それとね、見つめ合うのではないけれど、時々自分の背後から視線を感じるときがあるの。そういうのって、どうして分かるのかしらね。その研究もして欲しいな。
と、最近は見つめ合うことの少なくなったおばさんは、半分ひがみ根性で、実験の話を聞いていたのでした。
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3 件のコメント:
どういうわけか、急にいろんな表示が英語になってしまいました。不思議です。
でも、コメントの仕方などはこれまでと同じですので、大丈夫ですよ。
はは、これ、勝手に変わるの?面白い。
今日は、哲学的にはいかないよ・・・かなり笑えるもの・・・男性二人って、一番意味がない組み合わせってことはない?・・・ガンつけたとか・・喧嘩の時以外は、見つめあわないかもしれない(笑)
トントンさん、そうなの、どこを直しても直らない!
私が思うに、一番、見つめたのは、子供が赤ちゃんだった頃だわ。ほら、笑ったとか言って、ずっと見つめていたと思うの。でも赤ちゃんは全然違う方向を見ていたのかもしれないな。
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