先日、DVDで「空中庭園」というのをレンタルしてきて見ていた。
タイトルから判断して、ホームドラマのような映画だと思っていたが、仮面家族の真実を描いたもの。
映画は小泉今日子主演で、内容はまあまあでしたが、原作が直木賞作家の角田光代さんのものだというので、今度は本を読んでみた。
やっぱり、原作のほうが断然、面白い。
読んでいて想像力がどんどん沸いてきてきます。
「空中庭園」は、一見、幸せそうに見える家族にも、みんなそれぞれ隠し事があり、過去がある、というのがテーマ。
家族とは、しょせん時間と空間を長い時間共有している血縁に基づいた関係であり、家族というだけですべてを分かり合ったり、何でも語り合えるというのは理想でしかない、というお話。
「読んでから見るか」とか「見てから読むか」と言われますけど、原作を読んでから映画を見るとたいていがっくりします。
本は本、映画は映画と別物ですね。
本を映画化する脚本家は偉いとは思けれど、映像になるとその俳優さんによってイメージが決まってしまい、狭い世界のお話になっしまうように思える。
私の趣味の中では、何といっても読書が一番。
映画もいいけれど、どうも映画は時間つぶしの娯楽というか、何もすることがないときの二番手でしかない。
読書はどんな時間がない時でも、いつでも読んでいたい。
最近、サイエンスものばかり読んでいたが、やはり小説はいい。
作家が作り出す世界に突入して、ひとりの世界に入り込めます。
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