2008年3月19日水曜日
NK細胞のお話
このところ、生物学関係の本を手にすることが多いな。
もちろん、科学オンチの私には、難しい本は「猫に小判」。
とうてい内容の全部を理解することはできません。
それでもその本の、一部分だけでも分かると、読んだ甲斐があったと思うの。
そのひとつがNK細胞の話。
これは「おさらい生物学」という文庫本で仕入れました。
この本は寄生虫学の専門家の著者が書いた文庫本で、「高校生の生物を寝転んでおさらいできる本」と帯に書いてあったけれど、けっこう難しいわよ。
だいたい、高校生のときって、生物はY先生だったかしら?
もう少しレベルを下げて、中学生向きに書いてくれなきゃ分からないじゃないの~。
全体を理解するのは大変だったけど、この本の後ろのほうに、人間の身体のがん細胞とそれに対抗するNK細胞のことが書いてあったの。
NKというのは、ナチュラルキラーの略だそうです。
この先生に言わせると、若くて健康な人でも、毎日、3000個くらいのがん細胞というのが身体の中に発生しているんですって。
えー、3000個よ!
どうしてがん細胞が生まれてしまうかというと、人間の身体では毎日、何億個という新しい細胞が新陳代謝をしているそうだけど、傷ついた遺伝子があると、それががん細胞になってしまうんですって。
でもだからといってすぐにがんになるわけではないのよ。
免疫監視機構というのがあって、その中に、キラーT細胞、NK細胞、マクロファージという3つががんばって、がんになるのを防いでいるんですって。
そしてその中でもNK細胞というのが強ければ、がんの予防になるし、NK細胞が弱いとがんにかかりやすくなるそうよ。
じゃあ、どうすればNK細胞というのが強くなれるかが知りたいわよね。
それは運動すること、特に歩くことがいいそうよ。
毎日ちゃんと歩いている人は、そうでない人にくらべてがん死亡のリスクが少ないそうよ。
それともうひとつ、笑うことがNK細胞には効くそうよ。
人間が笑うとNK細胞も笑い、落ち込むとNK細胞も落ち込むんですって。
つまり生き生きと楽しく暮らしていると、免疫機構が高くなり、がんにかかりにくくなるってわけ。
またポジティブシンキングをしてメンタルトレーニングにつとめるのも、NK細胞の活性化を高めるそうよ。
そういうことが藤田紘一郎先生の「おさらい生物学」という文庫本に書いてありました。
ただし私が分からないのは、そのNK細胞というのは、身体のどこにあるのかということ。
頭の先から足までいたるところに点在しているのかな?
疑問が湧いてくるわね。
他にもこの本で、授業のような形式で生物学のおさらいができます。
参考までにこういう授業です。
1時限目 いろいろな生物とその誕生
2時限目 ミトコンドリアと生命の進化
3時限目 すべての物質は葉緑素が作った
4時限目 生殖することが生きること
5時限目 遺伝子の本体DNAとゲノム
6時限目 遺伝子工学から生命革命へ
7時限目 バクテリア、ウィルス、プリオン
8時限目 免疫系の見事な仕組み
9時限目 生まれてから死ぬまで「免疫」
ちょいと難しいけれど、知らなかったことが一つでも身に付くと嬉しいわ。
今日のお花は私の大好きな沈丁花です。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
7 件のコメント:
運動は苦手だけど、毎日犬の散歩をしています。でも、ちゃんと歩いている、とは言えないかも。犬に引っ張られているので。
車にも自転車にも乗れないので、よく歩いているほうかもしれませんね。歩くのは仕方なくなんだけど、これでNK細胞が強くなっているとしたら、嬉しい。
沈丁花、たくさんの花をつけていい香りでしょう。我が家の玄関先に置いた沈丁花は、花の数が少なくて寂しい限り。それでも、やさしい香りで送り迎えしてくれています。
犬の散歩はどれくらいするのかしら?
30分くらい?
人間一人だとなかなか歩けないけれど、犬がいるといいわね。多分、NK細胞は活発化していることでしょう。
マサさんのおうちにも沈丁花があるのね、いいなあ。私はこの香りが大好きなの。
としちゃんへは勉強家ですね!
毎朝ウォーキングをしているので、私のNK細胞は元気かな?でも会社ではイライラし通しなので相殺されてしまうかな。
生物のY先生には何度か麻雀の指導は受けましたが、授業の方は覚えていない・・・(笑)
諏訪ッチさんは、朝、お散歩をしながら写真を写しているのかしら。健康的な毎日ですね。Y先生からマージャンを教えてもらったんですか? それは、いい時代でしたね。
朝はひたすら早足で歩いていますね。
最近、やっと歩いている途中で日が昇るようになりました。
当時の我が母校は、なかなか良い高校でしたね。
だから諏訪ッチさんは、メタボにならないわけね。それにしても朝日が昇る前から歩くなんてすごい! 私はその頃に目を覚ますかな? 寝室が東向きの部屋なので、まぶしくて寝ていられないのです。
コメントを投稿