2008年3月27日木曜日
ジョジョのお話
「ジョジョの奇妙な冒険」という、有名な漫画が「少年ジャンプ」にあるらしいの。
荒木飛呂彦さんという漫画家が描いている漫画だそうよ。
私はその方面にはまるで疎いのだけど、浜松医科大学の瀬藤光利先生という方はその大ファンなんですって。
それで先生の論文がアメリカの有名なCELLという科学専門誌に掲載されるとき、その漫画家が描いた表紙が載ったというので、大層喜んでいました。
漫画が専門誌の表紙を飾るということは、めったにないそうよ。
さて、3月20日の脳科学シンポジウムで、瀬藤先生のお話は、「徐々に解きほぐされていく脳科学」という意味合いにひっかけて、「ジョジョに奇妙な脳科学」というタイトルでした。
瀬藤先生は、脳の持ついろいろな性格(愛情だったり、友情だったり、憎しみだったり、意識だったり・・・)の中で、下等な動物でも持ち合わせているのはどういうものかと思った時に、それは「記憶」だと考えたんですって。
なめくじですら、記憶という機能はもっているそうよ。
それで記憶のことを研究するようになったと話していました。
先生に言わせると、記憶というのは、たとえばそろばん玉のように、下から上に上げていくという方法で記憶されているんですって。
へー、それは意外でした。
脳の中で、どの場所が記憶に関係するのか、ということは19世紀の終わりごろから研究されていたらしいのだけど、20世紀になって、神経伝達物質やシナプスの構造が記憶と関係が深いらしいと分かったそうです。
そしてこの先生は、シナプスの中でも分子を輸送するたんぱく質を発見したんですって。
このあたりは難しくてよく分からないのだけれど、そろばん玉を下から上に押しあげる物質を調べたということらしいわ。
つまり記憶と関係の深い物質を解明したということかしら。
また瀬藤先生は、現在、ノーベル賞の田中耕一さんとも共同研究をしているそうで、質量顕微鏡というすごい装置を作っているそうよ。
質量を測定して、その中にどんなタンパク質が含まれているかを分析する機械だそうです。
この装置があると、脳の病気の治療にも役立つんですって。
うーん、なんだか煙に巻かれてしまうお話でしたけれど、お若いのにすごい研究をしている方でした。
これからも、ジョジョにいろんなことが分かっていくのでしょう。
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2 件のコメント:
へぇー(4回)!
ジョジョは学者に熱烈なファンが
結構いるマンガですね。
こんなところでもお目にかかるなんて、
ジョジョファンの友達に教えてあげよう。
さーすが、たかぽんさん。
こういう世界のことはまるで分からなかったんですけど、すごい人気だそうですね。
これはジョジョのファンサイトなのかしら?
http://atmarkjojo.org/archives/2007/2007-09-08-001473.html
荒木さんのイラストがどんな風に描かれているかもスライドで紹介していました。
でも会場に来ていた人は、あまり知らないみたいで、反応はイマイチだったかしら。
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