私が今の仕事(大学の事務や学術団体の仕事)についてから、10年たつの。
そういう仕事を10年もしていると、普通の人があまり使わないような専門用語(カケンヒ特定領域だとか、ベイズ理論だとか、大脳皮質聴覚野だとか)もだいぶ分かるようになってきました。
ところが先日、ある会議でまるで耳慣れない言葉を聞いたの。
それは「落とし込む」という単語。
なんとなく、いい響きがしないでしょ。
どういう時に使うかというと、たとえばある催しの中に、パネルディスカッション、ポスター発表、表彰式などの行事があったとします。その催しは3日間あり、午前と午後にそれぞれ開かれるとするわね。
そういうときに、「こちらの行事を3日間の日程表に落とし込みましたので、ご確認ください」とかいうのよ。
それって、「このように割り振りました」と言えばすむことでしょ?
「落とし込む」なんて、なんかおかしいよね。
あるいは私が世間知らずで、普通の会社でもこのような言葉は頻繁に使われているのかしら?
でも何となく日本語として落ち着かない。
誰が使い始めたのか知らないけれど、最近ではメールにも「・・・を落とし込んで下さい」とか、「・・・を落とし込みました」という表現がよく使われているの。
見るたびに、「何がどこに落っこちたのよ!」と突っ込みをいれたくなります。
それにこの言葉、「陥れる」(おとしいれる)と似ているし、あんまりいい響きではないですよね。
「落とし込む」という言葉をこれまでに使用していた方、いらっしゃいますか?
私だけが知らなかったなら、恥ずかしいな。
12 件のコメント:
へぇ~
知りません!
まーさんも知らないそうです。
空いている部分に予定を落とし込む・・・
みたいなイメージなのかしら?
シラブルが多くて、打つにも言うにもめんどくさい気がしますが、案外理系の方々は、一度そう云う言葉を使うと、他の言葉を使う柔軟性が豊かではないのかも知れません。
うちの髭のおっさんも、よく回りくどい言葉を使います。
本人たちが一番、面倒な事をしていると気付いていないのかも知れませんね。
バイトなら色々なお役所から地元のケーキ屋さんまで、色々な所で働きましたが、初耳です。
なんだか不思議な言葉ですね。
史子さんもまーさんもご存じなかったようで、安心しました。普通は使わないわよね~。
最近はなんでも短縮してしまう言葉がはやっているようですけどね。
そういえば、「落とし込む」は「おとしまえ」(漢字は不明)にも似ているな。
私は使わない表現ですが、確かに最近つかわれている言葉ですね。
「落としどころ」と「(データを)書き込む」が混ざっているような印象です。
なんとなく、仕事しているような感じがしてくるんでしょうね。
アホらしい気がしちゃうけど。
でも、、そう言えば「割り振りました」って言葉は言わなくなっちゃってますねw
私なら「3日間のスケジュールを組みました(決めました)。」とかって言うかなぁ…。
あ、いまわかりました。
「落とし込みました」は、「決めました」って言うことから逃げるための言葉なんですよ、きっと。
最近は、決めつけることを避ける文化が横行してますから。
私は未だ聞いた事がありません。
うちの若い人たちの会話、聞き耳立てて
聞いてみます。
shiolly さんはの「決めつけることを避ける文化」が納得です。すとんと落ちました。
う~ん、「落とし込む」、ねぇ~。私も、「人を陥れる」を連想するわ。
物(行事とか案件)を、空いてる穴(スケジュール)にスポッ、スポッと落としていくような爽快感があるのかしら。
「うまくはまったぜ」みたい達成感とか。まさか(笑)
この言葉、若い人が使っているわけでもないのよね?
こんばんは。僕の周りでは常に耳にする言葉で何の違和感も感じなくなっています。『予算に落とし込む』とか『採算表に落とし込む』とか。よくよく考えて見ると意味が良く分からないまま、雰囲気で使っている様なふしがあります。
この言葉は偶然馴染みがありましたが、最近IT関係の言葉がはばをきかせているところがあって、社内で打ち合わせをすると意味が分からずに困る事があります。『デグレード』とか『エスカレーション』とか言われても想像もつきませんでした。(そんな時は会議の後にこっそりネットで調べたりしています)
shiollyさん、そうか、落とし所とデータを書き込むがMIXされた言葉なのね。そういえば、そんな雰囲気です。
そういう言葉を使うとなんだか「仕事ができる」というみたいだけど、どうも納得がいかないのよね。私はしばらくぽかーんとしていましたよ。
真蘭さんも初めてでしたか?
若い人の間ではやっているのかと思ったけれど、うちの娘は知らないと言っていたわ。
でも最近はいろんなことを決めつけないほうがいいような雰囲気があるでしょ。
「・・・・のほう」という言葉、私好きでないのです。「コーヒーのほう、お持ちしました」とか、おかしいですよね。
言葉の達人、マサさんもご存じなくて、安心しました。「落とし込む」は若い人ばかりでなく、教授クラスの人も使っていたので、私だけが知らないのだ、と自信なくしていたのですよ。
そうそう、爽快感というか、達成感を実感したくて使うのかもしれないわね。
ほー、日々是写真日和さんの働いている世界では日常語なんですね。「予算に落とし込む」とも使うのですね。「予算に組み込む」よりもスケールが大きいような感じをアピールしていますね。
私は話し言葉の中にカタカナを使うのはあまり好きでないのです。IT関係の言葉がそのまま独り歩きしていることも多いですね。でもそういう言葉だと、みんなの認識のレベルが違うこともあるでしょうから、困ることもあるでしょうね。
コメントが遅くなりました。
「落とし込む」は会社では普通に使いますね。日々是写真日和さんと同じような使い方です。
稟議書などの指示でも、この数字を落とし込まなくてはだめだよ。とか自分でもよく使いますね。
逆に一般では使わないという事に驚いたます。
諏訪ッチ社長! そうなんですか、これはビジネス界ではよく使う言葉なんですね。
全然知りませんでした。これじゃ、私はビジネスウーマンにはなれないわ。
でも反対に男性社会では使われなくても、女性なら誰でも知っているという言葉もあるでしょうね。
言葉づかいは難しいわ。
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