最近見た映画のDVDから。
「新・平家物語」
吉川英治原作、昭和30年製作、主演は市川雷蔵さん、溝口健二作品というので、ちょっと興味がありました。
平家物語というと、祇園精舎の鐘の声、という最初のフレーズや、清盛の入道姿がすぐ思い出されるので、雷蔵さんとはぴんときませんでした。
それもそのはず、この映画では、まだ20歳で武士のはしくれだった若き日の清盛の姿だったのです。
清盛は自分の父親が白河法皇だったかもしれないということで、出生の秘密に悩んでいる青年です。
母親は木暮実千代。あまりに色っぽ過ぎてびっくり。白拍子だったという設定です。
後に清盛の奥さんとなる女性がとてもいい感じの女優さんだったのですが、これが久我美子さんでした。きれいでしたよ。
映画は12世紀ころの当時の庶民の姿や、僧侶たちの姿がリアルに写しだされていて、この前見た「安寿と厨子王」のシーンが思い出されました。
雷蔵さんは眉毛をものすごく太く描いていて、それがちょっと幻滅。やはりきれいな雷蔵さんのほうがいいな。でも片肌脱いで弓を射るところなんぞ、かっこよかったわ。
ということで、今は吉川英治の原作を読み始めました。
もう1作は、昨年(?)ヒットした三谷幸喜の「マジック・アワー」。
現実のやくざと映画の中のやくざが入り乱れてのストーリーなんだけど、ちょっと設定がややこしくて、おまけに登場人物も多すぎて、これまでの三谷作品を見て、大笑いしていたのとはちょっと趣向が違ったかしら。
一番の役者はやはり佐藤浩市だわね。意外と素顔は可愛いのかもしれないと思ったわ。マサさんの熱愛度が進んだのではないかしら。
それと素敵だったのは柳澤真一。「奥様は魔女」のダーリンの声優で、マイホームパパのイメージがあったのだけど、すごく素敵に年をとっていました。ああいう、おじいさま、好きです。雷蔵さんと同年輩だと思うわ。
それとこれもおじいちゃんなんだけれど、映画の爆弾制作係(?)の職人さん。とぼけた顔がよかったわ。
女性陣は、深津絵里にしても綾瀬はるかにしても戸田恵子にしても悪くはないのだけれど、他の人でもよかったというか、この人でないとだめ、という感じはなかったわね。
だいだい私の感想は女優さんには厳しいのよ。
ということで暑い夏はレンタル・ビデオで過ごしています。
2 件のコメント:
私はね、2年前に、ナマ浩市を見たんですよ~♪
六本木ヒルズそばで行なわれたこの映画のジャパン・プレミアムで。
目の前を、黒いスーツ姿の浩市サマが通りました。手を伸ばせば、触れられそうでしたよ~。長身でカッコよかったわ。(思い出して熱くなるマサ)
妻夫木クンは、浩市サマよりずっと小柄で可愛かった。深津絵里は、すごく華奢で妖精みたいでした。
私は、キャスティングが絶妙でおもしろいなと思ったの。深津絵里は、貧弱な体型といい(失礼)雰囲気といい、ヤクザの情婦役はフツーの映画ならあり得ないもの。「あり得ないよ~」「そこまでよくやるよ~」という配役の妙が、監督の計算のひとつなのかな~って気がしたわ。
なるほどね、さすが映画通のマサさんだけあって、見方が違うわね。深津絵里の役は監督がわざとそうしたということね。ホント彼女、貧弱な体形ですよね。
妻夫木くんはウォーターボーイズのころから見ると結構おじん臭くなっていて、ちょっと中途半端な年齢かしらね。老けたところを見たいわ。でも私、その頃まで生きていられるかな?
ナマ浩市さま、さぞかしかっこよかったことでしょう。触っちゃえばよかったのに。
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