「ぶらっと着物」▼のイベントがあったので、本当は着物で行きたかったのですが、あまりの土砂降りだったので、諦めて洋服で出かけました。
目的地は「中央区人形町区民館」です。
ここは保育所と区民館と介護施設が一つの建物に入っているというところでした。
久しぶりの着物の学校です。
「ぶらっと着物」はある呉服屋さんがボランティアで企画しているのですが、その中でも「一枚の着物から」というイベントは、私は「着物の学校」と勝手に呼んでいる集まりなのです。
ここの和室に集まったのは、着物のごく初心者から上級者さまざまなメンバーでした。
男性も参加していましたが、こんな大雨の中、参加するのはやはり着物好きなんでしょうね。
さて、最初はいろいろな布や生地を手にとって手触りや織り方などを自由に確かめます。
刺繍入りや変わったふくれ織りの半襟。
男物の博多帯の違いも教えてもらいました。
幅が細いほうがお洒落な帯なんだそうです。
昔の色見本帳は色がとてもシックでした。
楽しい帯のあれこれ。これはなんとトランプの刺繍。
ポーカーのようですけれど、あまり点はよくないみたいですね。
どれも呉服屋さんが織り方などを説明してくれて、その後は自分で手にとって触ってみることができます。
こういうことは普通のお店ではなかなかできないので、とても勉強になりますね。
お茶と和菓子を挟んでちょっと休憩。
お次はちょっとした実験になりました。
2センチ四方くらいの大きさにカットされた様々な種類の布が参加者それぞれに配られました。
そして両面テープが貼られた台紙に貼り、縦糸を抜いて、横糸だけが残るようにほぐします。
そしてレンズで見ると、横糸の違いがよく見えるというのです。
眼を近づけて覗いている参加者。
こんなふうにほぐしていき、布の違いを体験するのでした。
横糸のねじれ方、ねじれの強さによっていろいろな布地が出来上がるのです。
なんと1メートルの糸を2500回も回転させることもあるんだそうです。
みんな、必死になって糸をほぐしていましたね。
一越縮緬とか二越縮緬という名前は耳にしたことはありましたが、実際に布をほぐしてみるとその違いが見えてくるのです。
ちょっとした工作のようでしたが、良い体験学習になりました。
こちらの着物の学校は区民館で行われているため、商売はまるで無関係なのです。
いつもいろいろ企画していただく呉服屋さんには、ほんとうに感謝です。
2 件のコメント:
一越縮緬は知っていますが、二越縮緬が有るとは知りませんでした。
布をほぐしてみると違いが分かるなんて興味深々だわ。
としちゃんの探究心はすごいですね。
ところで、冷やし汁粉を頂いているときの
ブログにコメントしたのですが?
真蘭さん、アップしたとたんにコメントいただいて恐縮です。
冷やし汁粉(為三郎記念館)のところには
残念ながら真蘭さんからのコメントは入っていなかったわ。ごめんなさいね。
どうもこのブログはおかしなところがありますね。すいません!
でもお汁粉おいしかったですよ!
一越、二越だけでなく三越(みつこしではありませんが)もあるんですって。
より方が右回し、左回しが順番になっているんだそうです。
でもなかなか違いを見つけるのは難しかったけれど、手触りの違いは少しは分かったかな。
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