先日▼、千葉市立美術館から帰る時、総武線快速電車に乗って、そして東京駅で下車して中央線に乗り換えるつもりでした。
最初のうちは席に座って本を読んでいたのですが、つい、うとうとしてしまい、ハッと気づいたら電車は新橋駅に止まっていたのでした。
「あら、東京駅を過ぎてしまったわ!」と慌てて降りたのですが、どうもその時に本を落としてしまったみたいなのです。
すぐに気がつきました。
その本は市の図書館で借りたものなので、どうしても探し出して返却しないといけません。
それで新橋駅の改札の駅員さんに聞いて、落し物係りのところまで行きました。
山手線のホームの上にありました。
駅員さんから氏名や住所、乗っていた電車などを聞かれて、その後で何を失くしたのか聞かれたので、文庫本だと答えました。
すると駅員さんはタイトルやら著者やら、本の表紙やらの特徴を細かく尋ねられました。
その本は「よがらすおきん」という平岩弓枝さんの時代小説なのですが、この「からす」という字を説明するのが大変でした。
「偏はキバで、作りがカラス」と言ってもなかなか通じず、「えーと、手偏のような弟のような字なんです」とか説明しましたが、結局お分かりにならなかったようで、ひらがなで書いていたようです。
こんな「鴉」という漢字は普通は使いませんものね。
私は、表紙がブルーで女の人の着物姿が描かれているはず・・・・と、うろおぼえに伝えましたが、合っていましたね。
とにかく借りた本なので焦りました。
それで遺失物システムに登録するので、しばらく待てとのこと。
その場は仕方なく自宅に戻りました。
そして夕方になり、遺失物センター(正確な名前は忘れましたが)に電話をして問い合わせたところ、また本のタイトルをアレコレ聞かれて、ああめんどくさい。
その後、センターからも新橋駅からも電話があり、本は見つかったというのですが、なんとそれが東戸塚で見つかったので、そこまで受け取りに来いというのですよ。
えー、東戸塚?
その電車は横須賀線乗り入れなので、そんなところまで連れていかれてしまったのですね。
それも2日のうちに来い、とうのですが、さすがにそんな遠方まで行けません。
それで最寄りの駅ではダメかち尋ねると、最寄りの駅までくれば、宅配依頼の手続きができるというのです。
それで翌日、仕方なく新宿駅の忘れ物の係りのところまで出かけました。
すると新宿でもまた「鴉」の説明をするのに時間がかかってしまい、うんざり。
せっかく電子化されたシステムがあるのに、いちいち聞きとるのですよ。
とにかく照合するのに時間がかかりましたね。なんのためのシステムなんでしょ。
でもいろいろ説明して、東戸塚駅から自宅まで着払いで宅配をしてくれる申請手続きをしてきました。
こんなわけでわざわざ新宿駅まで出かける用事ができてしまったのでした。
それで2日後、ようやく東戸塚から我が家に宅配便が届き、640円払いました。
こちらがその着払いの宅配便です。依頼人は東戸塚駅と書いてありました。
私は電車に乗る時は、どんなに近距離であっても、本を持っていないと安心できないのですが、落としてはダメですね。
これなら図書館に新しい本を買って弁償したほうが早かったかもしれませんね。
ドジな事件でした~。
4 件のコメント:
忘れ物!
わたしも帰省時に電車内に忘れ物をしまして、問い合わせ電話を何度かかけました・・
長いですよね。
私のは見つからなかったので、見つかってよかったですね。
しかし東戸塚までいってしまうとは・・
とりに来いと言われても困ってしまいます。
あら、ずんこさんも忘れ物をしたんですか。
見つからなかったのは残念ね。
私の場合は、古ぼけた(失礼)文庫本だったので、誰も気づかずに電車の車庫まで連れて行かれたのかもしれませんね。
落し物は、近くの駅でそのまま受け取れるようにしてくれると助かるんですけどね。
無理な注文かな。
古ぼけた文庫本のために、面倒な思いをしましたね。自分の本なら諦めてしまうところね。
自慢にもなりませんが、私は落し物(忘れ物)の名人です。電車に忘れた傘で、傘屋が開けるほど(苦笑)
図書館の本も何冊も失くしています。
同じものを買って返すのが原則だけど、雑誌とかは手に入らないこともあるので、現金で弁償しています。
雑誌は、資源回収(古紙)に出した可能性が強いけど、単行本は自分でもわからないのよね。
まぁ、マサさんなんか忘れ物はしない人だと思っていたわ。意外でした。私も傘なら諦めてしまいますね。
図書館の本、現金で弁償でもよかったんですか。それならこんなに面倒なこと、しないほうが安上がりだったかも。多分450円くらいの文庫本でしたもの。
実は今日も田園都市線でうとうとして、本を膝から落としそうになり、ハッとしましたよ。また遠くまで出かけるのはやっかいですからね。
コメントを投稿