私は普通の人が大好きという料理、たとえばステーキとかカニとかは、それほど大好物ではないのです。
というのも、私は丑年生まれで、星座がカニ座であるせいか、牛肉やカニ料理は共食いとなってしまうので、自分からは選んではいただきません。
では何が好きかというと、かぼちゃや小豆、里芋、さつま芋など、つまり安くて、でんぷん質のものなら、いつでも食べていたいタチです。
たまたま青蓮院門跡の近くに、平野家本店▼という「いもぼう」で有名な、歴史のあるお店を発見。
これは、芋好きなら、一度は行ってみなくては、と思いました。
こちらが平野家さんの外観です。
この暖簾をくぐり、中に入っていくと、結構、奥行きのある造りになっていました。
このお店は、享保年間(1716年~1753年)に、平野権太夫という人が、青蓮院の宮が九州に行ったときに土産に持ち帰った唐の芋から、海老によく似た芋を栽培したそうです。
そして、その芋と棒鱈と炊き合わせて、「いもぼう」という料理を作りだしたのだそうです。
こちらがその海老芋。
こちらが棒鱈。
そして食卓にでてきたのが、こちら。
「いも」の山の幸、「ぼう」は海の幸、がミックスされているのでした。
それにしても、ものすごく大きくて、テニスボールくらいの大きさがありましたよ。
あまりに大きくて、さすがに芋好きの私も食べ切れませんでした。
ちなみに京都を舞台にした小説には、このお店のことが出てくるそうです。
川端康成の「古都」
松本清張の「顔」「球形の荒野」
堀田力の「否認」など。
「いもぼう」は知恩院からすぐのところにあります。
知恩院は、法然上人が亡くなられた地に建てたお寺ということですが、とても大きくて立派でした。
お芋も大きかったけれど、お寺も大きかったです!
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