2018年2月12日月曜日

「幸齢整理学」セミナー

「これからの人生をもっと豊かに過ごすための 幸齢整理学」というセミナーに参加してみました。


50歳以上の人が対象のセミナーでした。

講師は整理収納アドバイザーという方でした。
前職は建築会社でお仕事をされていた2級建築士で、40代後半、十代の男の子とご主人がいらっしゃるということでした。

前半は、「整理」と「整頓」の違いなど、理論的なことを話されました。
「モノ」は自分で勝手に家の中に入ってくるものではないし、また自分で勝手に家の外に出ていくものではない、つまり持ち込むのも、持ち出すのも、「あなた」です。
というような話をしていました。

また「モノは使ってこそ、生かされる」というお話もありました。
高価なものだからと大事にしまっておくよりも、自分の生活に合ったモノなら、どんどん使いましょう、要らないモノなら、誰かに差し上げましょう、というお話でした。

他に、遺品整理はとてもお金がかかるというリアルな話もありました。
普通の3LDKくらいの広さの家だと、遺品整理を頼むと25万円くらいかかるのだとか。

後半は実践編。
ソックス、男性用のパンツ、子供用のジーパンの畳み方を習いました。
収納には、人それぞれのやり方があると思いますが、この先生は、
「ものがバラバラになるのがいやなので、なるべくまとめて、折って、その折山を上にして、立てて並べると、見つけやすいし、取り出しやすい」というのが基本方針でした。

ソックスは、左右の二枚を合わせて、ゴムのところにつま先の方を入れ込むのだそうです。
参加者が練習をされている様子です。


パンツも、足を入れる部分を左右から真ん中にたたみ、それを折り上げて、ウエストのゴムの通っているところに入れ込むのだそうです。
先生が見本を見せているところです。


ジーパンも同様に、ウエストの部分を持ち上げて、そこに足が入る部分を入れ込み、それを二つ折りにする、というやり方でした。


具体的な方法を教えていただいたのは、良かったとは思いましたが、長年のやり方を守りたい人もいるだろうなと感じました。

*******

私は現在、市内の高齢者のお宅に伺って、家事を手伝う有償ボランティアをしていますが、どこのおうちもモノがあふれていて、「これではどこに何があるか分からないのではないかしら」「これでは残された人は困るだろうな」と思うことがたびたびあります。

また、おばたちの着物の整理を手伝ったこともあり、「自分が元気なうちに持ち物は処分をしないといけないな」と感じたこともありました。

それでも、モノの置き方やしまい方は人それぞれなので、収納方法を押し付けるようなやり方には、あまり賛同はしません。

また高齢者には今までの人生体験や、思い出も残っているでしょうから、「1年間使わなかったものは、全部捨ててください」と言われても、「はいそうですか」という人は少ないのではないかとも思いました。

なかなか難しい問題ですね。

******

この日の装い。

木綿の単衣着物。
らせん模様が、夜になるとキラキラするのですが、昼間は普通の模様のようにみえるだけの不思議な着物です。
おまけにシワにならず、とても暖かいので重宝しています。


帯は、春らしくピンクの花柄の帯にしてみました。


急いで締めたので、たれ先とお太鼓の花柄がうまく繋がりませんでした。


0 件のコメント: