先日、市役所から母宛に「敬老の日」の記念品が届きました。
花の種と、市内在住の画家の描いた花火の絵葉書でした。
それによると市内では75歳以上の高齢者は27,295人、100歳以上の方はなんと89人いらっしゃるそうです。
うちの母は85歳のときに、認知症がひどくなったので、近くのグループホームに入ることにしました。親切なヘルパーさんたちに囲まれて、楽しそうに生活していました。
こちらは入居したての頃の写真です。まだちゃんと歩けたし、会話もできたし、食事もきちんと食べていました。
こちらのホームでは、季節の行事には私達家族も呼ばれて、一緒に食事をしたり、ゲームをしたり、歌を歌ったりしていました。ヘルパーさんたちの隠し芸も見られて、楽しい時間を過ごしました。
もう12年くらいホームで過ごしていて、長老の部類になりました。
そんなふうに母は穏やかに生活していましたが、コロナのため、面会は禁止となり、マスク生活になり、色々な行事もすべて中止となりました。
母も97歳を過ぎ、かなり衰えてきました。マスクのせいもありますが、私の顔もだんだんと分からなくなりました。食事も流動食となり、ヘルパーさんに食べさせてもらっています。
先日、医者に母の様子を聞いた時、「会えるときに会っておいたほうが良いよ」と言われたので、いつお迎えが来るかもしれない状態です。目も耳もあまり機能していません。呼びかけると反応するくらいです。
そんな老人を、ちゃんとお世話してくださるホームの皆さまには感謝でいっぱいです。
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一日一句
目を開けぬ 母にも見せたい 秋の空
2 件のコメント:
もう12年にもなるのですね。入居したてのお母様の写真は満足そうな笑みを
浮かべて本当に良いホームに出会えたのだと思います。
97歳なんてすごいです。静かにフェードアウトしていく命を見ているのも
辛いですね。コロナで制約があって自由に会えない時が続いていますが、
施設で働いている方たちも大変です。主人の親友が早期退職して介護士に
なったのですが、なかなか会えません。
残り少ない命なのに、身内とも会えないなんて、非情ですよね。ただし母は認知症なので、そういう感情は、もうないかもしれません。このままなんの痛みも感じずに、静かに終わっていけたらと思いますね。薄情者の娘ですが。
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