江戸時代に生きた川崎平右衛門さんという人物の足取りを追って、あちこち出かけています。
今回は、彼がある時期、住まいにしていたという神田の小川町に行ってみました。
小川町は、都営新宿線、千代田線、丸ノ内線が交わる場所です。
府中の田舎で暮らしていた平右衛門さんですが、その後、出世して牛込御徒町にも屋敷を拝領したそうです。そこは現在の市ヶ谷か飯田橋あたりのようです。
「府中郷土の森博物館」発行の冊子によると、その後の宝暦8年(1758)に神田上佐柄木町(かみさえきちょう)の屋敷に住んだということです。この「佐枝木町」というのは、佐柄木弥太郎という研師の拝領屋敷だったところだそうです。
その場所は現在は千代田区神田小川町の交差点だというので、都営新宿線の小川町まで行ってみました。
ちょうどお昼休み時間だったため、路上にはランチを求めるサラリーマンがわんさか歩いていました。
その屋敷は「小川町1-2」ということでした。車が行き交っていました。
かつてはこの場所を武士や町人たちが歩いていたのでしょうか。ちょっと想像できませんね。
ちなみに「神田佐柄木町」という町名は昭和10年に廃止されたそうですが、それまではこのあたりの神田司町、須田町、淡路町など一帯が神田佐枝木町に含まれていたそうです。
私もおなかが空いてきたので、どこかで軽くランチを取ろうと思いましたが、どこも満員。
少し奥まった場所にあるカフェでサンドイッチと珈琲で休憩しました。
そして神田神保町まで歩きましたが、このあたりはスポーツ用品やスキー用品のお店ばかりが並んでいるところでした。
およそ260年ほど前にこのあたりに住んでいた平右衛門さんも、現代の風景を見たら、あの世できっとびっくりされていることでしょう。
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