2008年3月18日火曜日
This is BOSSA NOVA
さぁて、今日はお約束の火曜日。
何がお約束だか分からないけれど、火曜日は自由気ままに過ごす日なの。
それで今日は下高井戸シネマまで「ディス イズ ボサノバ」を見に行ってきました。
この映画館は火曜日は1,000円デーなのよ。
この映画は、今から50年ほど前に生まれたボサノバについての記録映画。
といっても、音楽がメインテーマだから、途中に楽しいボサノバの名曲がたくさんあって、堅苦しい雰囲気はないの。
私ってこう見えてもね(どう見えるんだか)、日本にいる時はきちんとした人間のように思われているようなの。
でも海外、特に南のほうに出かけるとまるで違ってしまうのよ。
とりわけ南米に行くと、すごく開放的になれるの。
南米は2回行きました。
最初は日本から出かけたので、見るもの全てが大きく見えて、圧倒されたの。
でも2回目はアフリカから行ったので、1回目とは全然印象が違ったわ。
ということとは関係なく、ボサノバは大好き ♪
「ボサノバ」というのは日本語に訳すと「新しい潮流」とか「新しい傾向」というみたいよ。
まだ私がほんの少女の頃、「イパネマの娘」という歌が大ヒットしたけれど、大好きでした。
自然に身体が動いてしまうほど。
この映画ではリオの海岸や、コルコバードのキリスト像、ポンデアスーカルという山の風景などが、飛行機の上から撮影されていて、すごく懐かしかったわ!
そういえばね、リオといえば、もう時効になるけれど、そこでとても好きになった人がいたの。何日か一緒に過ごせてすごく楽しかったわ。
帰国後も手紙のやり取りをしていたのだけど、でもリオは地球の裏側でしょ。
今ならメールがあるからすぐに連絡ができるのだろうけれど、当時はそういうこともできずに、次第に思い出だけになってしまったの。
その人は私のことを「ムイット シンパティカ」と言ってくれたのよ。
これって日本語にするとそうね、「すごく感じがいい」というふうかしら。
そのとき、私はスペイン語を勉強していたので、ブラジル語も少しは分かっていたの。
うーん、遠い思い出だわ~。
映画の話からそれてしまいました。
この映画を見ると、ボサノバが生まれた歴史や背景がよく分かります。
当時はまだ10代だった男の子が、今は60歳や70歳くらいになっているのだけど、いまだにギターを弾いて、優しい声で歌を歌っています。
そういう人を見ると、おじさんになるのもいいものだなぁ、と思います。
ボサノバについての面白いエピソードがありました。
ボサノバって、ひそやかな声でささやくように歌うでしょ。
それって理由があるんです。
というのは、その練習をしていたところは、ボロアパートだったので、隣や下に音が漏れてしまうのね。
それで苦情が来るので、仕方なく小さな声で歌っていたんですって。
だからボサノバの歌は小声で歌うようになったということでした。
私はサンバやマンボやサルサといった踊りが好き。
いつかもう一度、ブラジルまで行けるかしら?
今日の写真は、ボサノバとは不似合いな最後の椿です。
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10 件のコメント:
ボサノバ大好きでーす。
四谷に小野リサさんという日本人の
ボサノバ歌手のお父さんが経営する
ボサノバのライブが聴けるお店があって、良く通ってました。
フィジョアーダがおいしかったな・・
ミルトン・ナシメントとか、もちろんジョビンとか、大好き。
リオの話は初めて聞きます。
スペイン語の話も。1回目はいつ頃行ったの? さすが情熱的です。
ベネズェラかボリビアかどこかに行ったことなかった? 平均寿命がすごく低いという話を聞いたことがあるような気がする。
私の機織の仲間もアメリカからのツアーで南米に行ってカルチャーショックだったと話していました。グァテマラだったかベネズエラだったか覚えていないのだけれど。国の名前がよく似ているのでどこだかわからなくなっちゃいました。
でも取っておきの想い出を話してしまいましたね。ボサノバのけだるさとなんとなくいい雰囲気に包まれてしまいますね。
そういえば、昨日、下高井戸シネマのお話、されいましたよね。火曜日が割引デーと聞いて、「へぇ~いいこと聞いちゃった」と、思いました。
リオには、若かりしころの(今でも若いけど)素敵な思い出があるんですね。はつらつと輝いていたとしちゃんが、目に浮かぶようです。
たかぽんさんもボサノバ好きなんですね。
ボサノバを聞いていると、気分がよくなります。小野リサさんはすごく歌が上手ですね。
私もフェジョアーダは大好き。
映画にはジョビンの息子という人が出演していましたが、お父さん、カッコいい人でした。
カンカンヘ
初めに南米に行ったのは27歳か28歳の頃かしら。いずれにせよ、大昔です。そのときはブラジル、パラグアイ、ペルー、アルゼンチン、ボリビアとかあちこち行きました。貧富の差がとても激しいところで、多分、日本人はカルチャーショックを受けるでしょうね。
マサさん、そう、火曜日は1000円なんですよ。お昼の部は「オールウェイズ」だったから、終わった後、すごい人が待っていました。でも午前ならそれほど混んでいないからゆったりと見られますよ。ここの会員になるともっとお得なんですよ。リオもそうだけど、あちこちにいろんなほろ苦い思い出があります。
私が思い出すのはアストラッド・ジルベルトです。
音楽とともに大切な想い出ですね。
私も片思いはたくさんしたし、苦い思い出もあります。別れがあるなんて考えたこともなかったそんな時もありました。今でも時々素敵な人と思える人がいますが、恋とか言うのとは違うのよね。恋なんてほんとうに存在するものなのかしらって・・イルージョンに過ぎないのか、自分を愛しているだけではないのかなんて。でも気持ちが近づいて来るのはいい感じよね。やはり百人一首にあるように永遠の思いなのでしょうか?
カンカン、今日は卒業式ですよね。雨が降らないといいけどね。
うーん、カンカンのコメントには即答できないな。今度のお花見のときにでもお話しましょう。
私が百人一首の中で好きなのは、誰だか忘れちゃったけど、「昔はものを思わざりけり」という句があって、その部分がすごく好きです。モノを思うというのは、誰かを好きになってどうしようもないこと、と解釈されていたのだけど。
昔の音楽を聴くと、その当時のことがいろいろと思い出されるわね。
としちゃんへ
逢い見ての のちの心に くらぶれば
昔はものを 思はざりけり
権中納言敦忠
私もこの句大好きです。
ながらへば まだこのごろや しのばれむ
憂しと見し世ぞ 今は恋しき
藤原清輔朝臣
有馬山 猪名の笹原 風ふけば
いでそよ人を 忘れやはする
大弐三位
やすらはで 寝なましものを さ夜ふけて
かたぶくまでの 月を見しかな
赤染衛門
最後の歌は最近好きになったものです。
おー、さすが、カンカン、早いな。
そうそう、逢いみての・・・だった!
敦忠って平家物語に出てきた人かな?
あれは敦盛だったわね。
このごろ、物忘れが激しくて困るわ。
百人一首のおさらいをしましょう。
こういう面白いサイトを見つけました。
http://cert.yahoo.co.jp/feature/newyear_2006/uta/043.html
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